君の名は。

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆」

 これじゃあ名前分からないよ。

 よく、旬のイケメンやカリスマモデルをキャスティングして、ティーンズのカップルを対象にしたキュンキュン青春ラブストーリー映画みたいなのやるじゃん。
 あれ驚くほど同じようなのを毎年繰り返しているけど、若者文化の回転率は吉野家に匹敵するわけで、去年もてはやされていたイケメンも今年になるともう賞味期限切れってことで、皮肉なことに毎年同じような内容のプロットでも演者を変えれば、それなりにコンスタントにカップルにお金を落としてもらえるのだろう。
 ほいで、この作品もその系譜に位置するもんだろうなって。西野カナ的なイデオロギーが、ただ絵になっただけで。
 だからさ、私なんかももう30をとうに超えているわけで、こんなもんにキュンキュンするわけないじゃない。
 まあ、自分があまりにもモテなかったっていうのもあるんだけどさ。だから己の惨めさを何で1800円払って噛み締めなきゃいけねえんだファッキンっていう。絶対チョイスしないジャンルの映画なんだけどね。でも、付き合いで見ることになったんだよな。

 なんというかすごい長いプロモーションビデオみたかった。

 この新海誠って人、『モヤモヤさまぁ~ず2』でよく流れる大成建設のCMのアニメとかの人でさ、浅野いにおみたいに背景を緻密にトレースするんだけど、これがもう、数十秒のCMやPVなら耐えられるんだけど、2時間続くと、もう目が疲れちゃってひどい頭痛に襲われてしまった。
 私って、メガマートみたいなところ行っても、陳列された商品の情報量が多すぎてめまいがしちゃう体質だから、あの強迫観念的な書き込みはかなりきつい。
 ピクサーなんかも今は背景の描写ってすごい密度なんだけど、ピクサーって緩急がすごいうまくてさ。キャラの心情を見せる時って背景の情報量を極力カットしてんだよね。カールじいさんがラッセルくんにバッジをつけるシーンとか、ドリーが両親亡くなっちゃったって絶望するシーンとか。

 でも、この映画ってそういう緩急がなくて、しかも特に冒頭が顕著なんだけど、物語が全然進まないんだよ。風景画のスライドショーに近いというか。
 言ってみれば脚本が二時間向けじゃないんだよね。てめえ、この内容なら半分以下の時間で作れるじゃねーかっていうw
 きっとこの人は短編の人なんだなあって思う。だから反面、登場人物がすごいシンプルで記号的で。魅力的なキャラクターやドラマツルギーを見せたい映画じゃないんだよね。
 見せたいのはディティールというか。なんだろ、『エヴァンゲリオン』の時も思ったんだけど、断片的なシチュエーションだけの映画なんだよな。絶対にロジックじゃなくて、見せたい“画”が最初に出てくるタイプの作家だと思う。
 で、それをちゃんと自覚している気はする。自覚しているからこその、あのあっさりとした脚本なんだろうね。

 しかし本当に遠距離恋愛好きだな。

 あ、でも私も地球と冥王星の遠距離恋愛描いたんだよ。ひとのこと言えねーや。なんなんだろうね。物理的な距離じゃなくても、例えばロミジュリみたいに社会的地位みたいなタイプもあるし・・・キュンキュンにはディスタンス必須なのかもな。
 そもそも、こういうフィクションでよく取り上げられるってことは、それだけリアルで遠距離恋愛の成功率が低いっていうことの証明になっているのかもわからないしな。人は会いたくても会えない場合、直ぐに会える近場の異性にあっさり乗り換えちゃったりするしね。当面はこっちでいっかって。
 だから、この映画もラストは何となくいい感じで終わっているけどさ。

 意外とそのあと二週間くらいで「思ってた感じと違かった」とかいってあっさり別れちゃったりすんだよな。sourceはあいのり。
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