コンピュータ演習覚え書き

 終わった~~~!今までのスクーリングで一番辛かった~~!!一言で言って・・・

 性に合わねえ!

DSC_1591.JPG
 サーバー。

 そんなアナログ野郎の私にプログラミングなんていう高貴なものを教えれくれた先生は岡田斗司夫さんに激似(声および口調も激似)で、そのマニアックなオーラに期待満々だったんだけど・・・当然ながらそこで繰り広げられるのは、日本サブカル界に与えた機動戦士ガンダムの影響・・・なんかじゃなく、ひたすら地道にプログラム作成。
 朝9時から夜6時までコンスタントに実技。コードを打っては、コンパイルし、バグをチェックし、ソースコードを修正し、コンパイルし・・・辛い。つーかこれを仕事にしているプログラマーとか頭おかしい。

 耐えられん。耐えられんので、与えられた課題をさっさと終わらせてとっとと帰ろうと、三日分の課題を二日で終わらせ(出来は知らない)、とうとう開放された次第であります。
 幸いなのは、オタキング・・・じゃなかった講義の先生がツンデレそうなところだね。あまりに初歩的なミスとか中学生レベルの計算間違いには「私は何度説明しましたか?聞いてましたよね?」「君は本当に数学の先生になるつもりなの?」と、厳しいんだけど、最終的には失笑して許しちゃうようなところあったもんな。つーか、この先生、なつかしの幾何学の先生だったんだな。お世話になりました。

コンピュータ演算三兄弟
ハードディスク(HDD):本棚。不揮発性記憶装置。
メモリ(RAM):本を広げる机(作業スペース)揮発性記憶装置(一時的に記憶)。
CPU:読む人の頭脳
理系なら必ず用いるたとえだが、内心わかるようなわからないようなである。

フォルダ
ファイルをしまう入れ物。昔はディレクトリと呼ばれていた。確かにそうだった!

カレントフォルダ
コマンドプロンプトで作業を行う特定のフォルダのこと。

TeX
読み方は「テフ」もしくは「テック」
スタンフォード大学の数学者ドナルド・クヌースによって40年以上前に作られた組版処理ソフトウェア(数学用ワープロ)。
クヌースが数学の本を出す際に、当時のタイプライターで打たれた数式が非常に見づらかったため、出版社とケンカ、もういいオレが作る!と開発された。 
のちにプログラマーのレスリー・ランポートがこれを改良し(LaTeX)、さらに使いやすくなった。
数学者が作っただけあって、普通の文章を書くならワードに負ける気がするが、複雑な数式を手っ取り早く作るなら、こちらはかなり使いやすい。ただし、あになんぞ、我が人生で複雑な数式を書かんや(いやない)。
特徴としては、原稿(ソース)はテキストファイルなので汎用性が高い。
また、ワードと違いソースコードを打つので、それがどのように製版されるかはプログラミング中に確認できない(確認にはソースをコンパイルさせる必要がある)。
ちなみに、金儲けのために作ったわけではないというのがクヌースのモットーであるためフリーソフトです。

ソースコードの例
\documentclass[a4j,12pt]{jarticle}
\title{数学}
\author{多分ウィキペディア}
\date{2017年8月3日}

\begin{document}
\maketitle

広義には、超数学(メタ数学)などと呼ばれる枠組みにしたがって公理と推論規則が定められた体系一般を指す。現代的な数学においては、公理に定義される抽象的な構造を、形式論理を共通の枠組みとして用いて研究する。方法論の如何によらず最終的には、数学としての成果というものはほかの自然科学のように実験や観察によるものであってはならない。
 
\end{document}

※コードを書く際の注意
ソースの行の長さは適度に改行し短めにする。エラーの際には行単位でエラーが報告されるため、行が長いと探すのが面倒。

コメントアウト
%のあとに文章を書くと製版には反映されない、ソースコードの注釈(コメントアウト)となる。

基本設定

文字サイズ
[a4j,15pt]は、A4サイズの紙に12ポイント(ワードと違って12ポイントが最大!)の大きさで文字を表示させろという意味。かっこは[ ]を使う。

文字のサイズをもっと小さく、もしくは大きくする場合は
{\tiny }
{\scriptsize }
{\footnotesize }
{\small }
{\normalsize }
{\large }
{\Large }
{\LARGE }
{\huge }
{\Huge }
の順で大きくなる。
ノーマルサイズはドキュメントクラスの行で設定した文字サイズになり、それがサイズの基準になるので、12ptから10ptに変更するとtiny~Hugeもすべてそれにつられて若干小さくなる。

日付
\date{\today}と打つと自動的に今日の日付にしてくれる。

文体
{jarticle}は、ドキュメントのレイアウトを指定していてジャパンのアーティクルで和文の論文という意味。かっこは{ }を使う。
和文では自動的に段落の最初のマスは空欄にしてくれる。

スペース
LaTeXでは、複数の半角スペースをソースで入力しても、製版ではひとつ分しか空けてくれない。ただし全角スペースでは打った分だけ空白としてくれる。
ドキュメント内のテキストに、空白行を入れると製版では段落を変えてくれる。
\hspece{3cm}のようにスペースの長さを指定することもできる。
縦にスペースを空ける場合は\vspece{3cm}(バーティカルで縦)

強制改行
全角空欄+\\で強制改行(エンターキーの役割)。その場合、自動的に空欄は作られない。

書体変更
書体の変更はたとえば名前の部分だけローマン(rm)にしたいなら
\authior{TASHIRO{\rm TAKAHIRO}}
イタリック体なら
\authior{TASHIRO{\it TAKAHIRO}}


表・グラフ
|で地道に縦線を引く。横線は\hlineでひく。
|と|間にc(センターのc)を入れると線と線の間(セルの中)の文字は中央ぞろえ、l(レフト)だと左揃え、r(ライト)だと右揃えになる。

\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}
\title{表組み}
\author{田代剛大}
\date{\today}

\begin{document}
\maketitle

平成21年進路別中学校卒業者数

\begin{tabular}{|c||c|c|c|c|c|c|}\hline
& 高等学校等 & 専修学校 & 専修学校 & 公共職業能力 &   &  \\
都道府県名 &   & (高等課程) & (一般課程)& 開発施設等 & 就職者 & 計\\
 & 進学者 & 進学者 & 進学者 & 入学者数 &   &   \\
\hline \hline
埼玉 & 64,272 & 111 & 24 & 8 & 307 & 64,722\\
\hline
千葉 & 52,439 & 118 & 80 & 30 & 210 & 52,877\\
\hline
東京 & 98,537 & 388 & 242 & 53 & 448 & 99,668\\
\hline
神奈川 & 73,034 & 279 & 103 & 9 & 342 & 73,767 \\
\hline
新潟 & 23,301 & 2 & 4 & 13 & 43 & 23,363\\ \hline
\end{tabular}

\end{document}

数式
数式を書く場合は$と$の間にはさむと、数学の教科書のように表記してくれる。
$$と$$ではさむと、はさまれた数式は中央に並ぶ。

\timesで×のマーク。
\divで÷のマーク(ディヴィジョン)。
\frac{分子}{分母}で分数。
\sqrt2で2の平方根で√2。
^2で2乗
\leqで≦
\geqで≧


数式の通し番号をつけたい場合は\bigin{equation}と\end{equation}で複数の数式を挟むと自動的に式番号をつけてくれる。また、挟まれた部分は自動的に表記が数学になるので$$は不要で、つけるとエラーになる。

コード例:1
\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}
\begin{document}

$$1,4,7,\ldots,22,25,\ldots$$

$$\sum_{k=1}^{n}(k^2+3k)$$

$$\lim_{x\rightarrow 0}\frac{\sin x}{x}=1$$

$$S=\{(x,y)|1\leq x \leq 2,y\in R\}$$

$$x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}$$

\end{document}


コード例:2
\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}

\begin{document}

\begin{eqnarray*}
\sqrt{15}\times\sqrt{10}
&=&\sqrt{5\times3}\times\sqrt{5\times2}\\
&=&\sqrt{5\times3\times5\times2}\\
&=&\sqrt{5^2\times3\times2}\\
&=&5\sqrt{6} \nonumber\\
\end{eqnarray*}

\begin{eqnarray*}
\frac{3x-y}{2}-\frac{x-4y}{4}&=&\frac{2(3x-y)}{4}-\frac{x-4y}{4}\\
&=&\frac{2(3x-y)-(x-4y)}{4}\\
&=&\frac{6x-2y-x+4y}{4}\\
&=&\frac{5x+2y}{4}
\end{eqnarray*}

%2ページ目
\newpage
\begin{flushleft}
$n$が奇数ならば、$n^2-1$は$8$で割り切れることを示せ。\\
 \\
$n$を奇数とおくと$$n=2m^2+1$$($m$は自然数)となるので\\
\begin{eqnarray*}
(2m^2+1)^2-1
&=&4m^2+4m+1-1\\
&=&4m^2+4m\\
&=&4m(m+1)\\
\end{eqnarray*}
$m$と$m+1$は連続する自然数なので、どちらかは必ず偶数となり、その偶数に$4$がかけられるため、$n$が奇数ならば、$n^2-1$は$8$で割り切れる。\\
\end{flushleft}
 
%3ページ目
\newpage

\begin{flushleft}
$x=a^2+1$のとき\\
 \\
$P=\sqrt{x+2a}+\sqrt{x-6a+8}$\\
 \\
をaの多項式を用いて表せ。\\

 \\

 \\
$P=\sqrt{x+2a}+\sqrt{x-6a+8}$に$x=a^2+1$を代入すると\\

 \\

$P=\sqrt{a^2+2a+1}+\sqrt{a^2-6a+9}$\\
 \\
$\hspace{8mm}=\sqrt{(a+1)^2}+\sqrt{(a-3)^2}$\\
 \\
$\hspace{8mm}=|a+1|+|a-3|$\\
 \\
ここで場合分けを行うと\\
 \\
$3\leq a$のとき\\
$P=a+1+a-3$\\
$\hspace{4mm}=2a-2$\\

 \\

$-1 \leq a <3$のとき\\
$P=a+1-a+3$\\
$\hspace{4mm}=4$\\

 \\

$a<-1$のとき\\
$P=-a-1-a+3$\\
$\hspace{4mm}=-2a+2$\\
\end{flushleft}

\end{document}

コード例:3
\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}
\title{二次方程式の参考書}
\author{16PH5074 田代剛大}
\date{\today}

\begin{document}
\maketitle

\tableofcontents

\section{二次方程式の概要}

二次方程式は、以下のような最大次数が2である方程式である。\\

$$x^2=9$$ \\
$$4x^2=5$$ \\
$$x^2+8x+15=0$$ \\

特徴として、解が必ずしもひとつではなく、多くの場合二通りあるということや、解法が複数あり、どの解法が最も適しているかを、問題ごとに生徒自身が判断しなければならないこと、などが挙げられる。そのため、中学校の数学では難易度が高く、中学校三年生の一学期前半に因数分解や平方根を学習した上で、後半に取り上げられる。\\

\newpage

\section{二次方程式の解法}
二次方程式の解法を難易度順に紹介する。

 \\
1.平方根の考え方を利用して解くタイプ\\
$(1) x^2=9$ \\
求める$x$は二乗して9になる数(9の平方根)と考えるので\\
\begin{eqnarray*}
x^2
&=&9\\
x
&=&\pm 3
\end{eqnarray*}
 \\
$(2) x^2-3=0$ \\
このような場合は、移項したあとに根号を使う。\\
\begin{eqnarray*}
x^2-3
&=&0\\
x^2
&=&3\\
x
&=&\pm\sqrt3
\end{eqnarray*}
 \\
$(3) (x+5)^2-3=0$ \\
( )の中の多項式をひとつの文字として考える。\\
\begin{eqnarray*}
(x+5)^2-3
&=&0\\
(x+5)^2
&=&3\\
x+5
&=&\pm\sqrt3\\
x
&=&-5\pm\sqrt3\\
\end{eqnarray*}

\newpage

 \\
2.因数分解をして解くタイプ\\
$(1) x^2+x=0$ \\
各項の共通因数を見つけて( )でくくる。その後、( )の外側を0にする$x$の値、( )の内側を0にする$x$の値を考える。\\
\begin{eqnarray*}
x^2+x
&=&0\\
x(x+1)
&=&0\\
\end{eqnarray*}
$$x=0,x=-1$$\\
 \\
$(2) x^2+8x+15=0$ \\
因数分解の公式を使う。足して8になり、かけて15になる、二つの数の組み合わせを考える。その後、左の( )の内側を0にする$x$の値、右の( )の内側を0にする$x$の値を考える。\\
\begin{eqnarray*}
x^2+8x+15
&=&0\\
(x+3)(x+5)
&=&0\\
\end{eqnarray*}
$$x=-3,x=-5$$\\
 \\
$(3) x^2-12x+36=0$\\
これも因数分解の公式を使うが、解がひとつに定まるので注意する。\\
\begin{eqnarray*}
x^2-12x+36
&=&0\\
(x-6)(x-6)
&=&0\\
(x-6)^2
&=&0\\
\end{eqnarray*}
$$x=6$$\\

 \\
3.完全平方式にして解くタイプ\\
因数分解ができない問題の場合、無理やり平方根の考え方で解けるように$( )^2$の形に表し直す方法。
まず、定数項を右辺に移項し、左辺を$( )^2$の形にするために必要な定数を両辺に加えて解く。
\begin{eqnarray*}
x^2-4x+2
&=&0\\
x^2-4x
&=&-2\\
x^2-4x+4
&=&-2+4\\
(x-2)^2
&=&2\\
x-2
&=&\pm\sqrt2\\
x
&=&2\pm\sqrt2\\
\end{eqnarray*}
 \\
4.解の公式を用いて解くタイプ\\
完全平方をする解法を一般化したもの。
二次方程式$ax^2+bx+c=0$($a,b,c$は係数)を完全平方式にして解くと\\
\begin{eqnarray*}
ax^2+bx+c
&=&0\\
ax^2+bx
&=&-c\\
x^2+\frac{bx}{a}
&=&\frac{-c}{a}\\
(x+\frac{b}{2a})^2
&=&\frac{-c}{a}+\frac{b^2}{4a^2}\\
(x+\frac{b}{2a})^2
&=&\frac{b^2-4ac}{4a^2}\\
x+\frac{b}{2a}
&=&\frac{\pm\sqrt{b^2 -4ac}}{2a}\\
x
&=&\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}\\
\end{eqnarray*}

と、二次方程式の解の公式が得られる。この公式にそれぞれの係数$a,b,c$を代入すれば、混合が残る複雑な問題も短い時間で解くことができる。\\
 完全平方式で解いたほうが早い問題もあるが、ひとつの判断基準として、$x$の係数が奇数で完全平方の際に分数になってしまう問題、$x^2$に係数がついていて全ての項を$x^2$の係数で等しく割る必要がある問題は、解の公式を使ったほうが早く解ける場合が多い。

\end{document}

 ・・・てな感じのことをやりました。これは地獄のほんの一部であることをお伝えしたい。

DSC_1587.JPG
 あと、今回は講義を受ける棟がいつもの理科の棟じゃなくて情報処理のエリアだったから、こんなところに海浜幕張的な空中庭園があるんだとか、けっこう前人未踏で

DSC_1582.JPG
うお、こんなところには第二の学食が!

DSC_1599.JPG
こっちではデザイン科の作品展がやってるぞ気をつけろ!

 ・・・みたいにひとりデザーテッドアイランドやってて楽しかった。でもプログラムは辛かった。数学は一種免許あきらめる。これを4回もやる根性が私にはない。プログラマーってそう考えると忍耐強いよな。確かに短気ですぐキレるイメージないもんな。
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