突然の別れ

 母方のおじいちゃんが突然亡くなっちゃって、急遽お葬式に行ってきました。今年で89歳で、調べてみるとアニメーターの大塚康生さんとかと同世代だったっぽい。
 つい、一週間ほど前に体調を崩して入院して、でも手術がすごくうまくいってリハビリになるよ、とか、母親がお見舞い行った時も元気そうだったって聞いていたので、まさか亡くなっちゃうとは思っていなかったんだけど、長く苦しい闘病の末に・・・とかじゃなくて、苦しまず安らかに息を引き取ったそうなので、それに関してはよかったのかな、と。
 んなこと言っても、自分も死んだことないから、何がいいのかわからないけど。でも、自分もいつかは死ななきゃいけないわけで、だとしたらこういう最後がいいなあと。

 母方のおじいちゃんは、今から20年前、自分が幕張で暮らしていた時にお世話になったんだけど、なんか記憶にあるのは、どっかの博物館に二人で一緒に行って、オサガメっていう世界最大のカメの剥製を見たんだよ。
 そしたら、おじいちゃんって若い頃、北海道のでっかい網元をやってたらしいんだけど(そのため裕福で、太平洋戦争の時も、この世界の片隅的なひもじい思いは一切しなかったらしい)、その時の漁で、このオサガメの何倍もでかいメガタートルを見たことがあるとか言ってて、いやいや、これが世界最大らしいから、見間違いじゃないの?って聞いたら、いや、そのカメの甲羅にセイウチが乗ってて、最初は島だと思ったとか、もう、それ『のび太の恐竜』のアーケロンとしずかじゃんみたいな、ウソかホントかはあなた次第的な目撃例を語っていたのはすごいよく覚えている。
 多分、海って周りに大きさを比較するものがないから、でかく見えたんだろうと思うんだけど、セイウチが上に乗っかってたって言ってたから、本当にでかいな、と。
 もし、これが事実だったら、スコットランドの恐竜ネッシーに匹敵するくらいのスクープネタなんだけど、真実を知る証人はとうとう天国に行ってしまったので、もう確認できない・・・
 
 まあ、100円ショップのおもちゃとお菓子が好きで、いつもニコニコしている、おとぼけじいさんだったから、担がれたのかもわからないけど、やっぱり、あまりにも突然で、けっこうさみしいです。
 ここんところ、いきなり寒くなったからなあ。季節の変わり目って、けっこう死神だよな。秋は憂鬱になるよ。紅茶でも入れてギタフリの『トワイライトムーン』でも聴こう。
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