『風と翼:REVELATION』脚本⑫

地獄に突入する翼。
地下通路をかける。
翼「信玄はどこ・・・!?カイトさんは??」
すると、翼の近くの壁がドリルで破壊されAI採掘機が暴走してくる。
翼「うわ、何!?」
採掘機が破壊した穴から、どんどん家康のロボットが突撃してくる。

大本営に走ってくる鬼「総統!ロボットが我々を攻撃しています!!」
信玄「なんだと!!」
ピッチングロボットが時速300kmのストレートを投げまくる。
野球の硬球をまともにくらって悶絶する鬼たち。
鬼「ロボットの数が多すぎて食い止められません!総統閣下お逃げください!」
信玄「ちくしょーめええええ!!!」

陥没穴付近の金吾たち。
地上のロボットが陥没穴に突入していく。
長門「おいおい、どうなってるんだ??」
千代女「誰かが、ロボットのプログラムを書き換えたんじゃ・・・!」
八重「パトカーが!」
サイレンを鳴らしながら緊急車両も進んでいく。
パトカー「地獄の鬼は国家内乱罪で全員逮捕です!!」
消防車と救急車「事故にあった作業員を全員救出します!!」



地獄は、鬼とロボットの激しい戦場となっている。
翼の姿を見つける鬼
赤鬼「上杉謙信だ!!」
青鬼「ここで会ったが2000年目!命はもらう!」
翼に襲い掛かる鬼たち。
翼「私は百地翼よ!
私には親からもらった大事な名前があるの!」
青鬼「どうでもいいが、そんな刀では鬼は死なんぞ!」
赤鬼「そうだ!オレ達を殺せる刀は、風魔様の愛刀“鶴姫一文字”のみ・・・!」
鶴姫一文字で鬼を斬る翼。
赤鬼「あれ?めっちゃ痛いんですけど・・・」
パタリと倒れる赤鬼。
青鬼「赤鬼!」
翼「安心せい、峰打ちです・・・」
逃げ出そうとする青鬼を、空中を飛んで捕まえる翼。
青鬼「ひいい!お命だけは!」
翼「魔王信玄はどこ!!?」



作戦本部
モニターごしに各国の鬼の王が信玄に罵声を浴びせている。
アレキサンドロス「おい!こっちにも無人のロボット戦車が攻撃してきたぞ!
どうなってやがる!!」
韓信「こっちは、イナゴ型の小型ロボットの大群よ!武田ちゃん、ベリーアイヤーよ!どう落とし前つけてくれるの?」
ハンニバル「こうなったら、全軍地上を総攻撃だ!信玄よ、トータル・エクリプスはしくじるなよ。あれさえ機能すれば、我々は無敵!」
アレキサンドロス「いいか!絶対に成功させろよ!
失敗したら、太陽行の宇宙ロケットに貴様をくくりつけて発射するぞ!」
信玄「わかっとるわ!」
作戦本部に侵入する翼「武田信玄!」
信玄「・・・上杉謙信・・・!」
翼「また会ったわね・・・地上の侵略は諦めなさい!
さもなくば、また封印するわよ!」
信玄「グハハハハ!もう遅いわ!吾輩の手下どもが、世界中で侵略を開始したところだ!!」
翼「なんですって?」
アレキサンドロス「おい、オレたちがいつから貴様の手下に――」
モニターの電源を切ってしまう信玄。
刀を抜く信玄「ここで、貴様との決着をつけてやる!!」
鶴姫一文字を構える翼「望むところよ・・・!」
信玄「この星月夜政宗で唐揚げにしてくれるわ!!」
天使と悪魔の凄まじい斬り合いで、地獄が大きく揺れる。



東京スカイツリーを一人で登っているカイト
大地震が起きて、タワーから落ちかける。
カイト「うわ!こんな時に!!」
ゲイン塔までもう少しのカイト。
カイト「とっとと、こいつをつけちゃおう・・・!めちゃくちゃ寒いし、空気も薄い!」
球体の装置をスカイツリーの尖塔にくくりつけてスイッチを押す。
カイト「よ~し、これで地上でも鬼平犯科帳~地獄編~が視聴できるぞ。」
すると、球体から黒いモヤのようなものがどんどん溢れ、太陽を覆っていく。
カイト「なんだ?壊れてるぞ、これ。」
天候はどんどん悪くなり、厚い雲は雷雲に変わる。
カイト「雷って一番高いところに落ちるんじゃ・・・」
雷鳴が轟く。
カイト「やばいぞ・・・!」



翼たちの激闘で、崩壊していく地獄。
鬼「ひいいい!地獄が破壊される!!」
鬼「避難しよう!!」
鬼「でも、どこに!?地上は太陽が昇っている!!」
鬼「俺たちもとうとう絶滅か・・・」
地下通路に警報が鳴る。
鬼「いや!トータル・エクリプスが起動した!!
これで我々は地上で生きていけるぞ!!」
「風間カイト殿がやってくれたか!」
「ありがとう!風間さん!!」
「鬼の救世主だ!」



空を見上げる千代女
「どうしたのかしら・・・いきなり黒い雲が・・・」
八重「東京スカイツリーから出ていますよ!」
金吾「いかん!日光が隠れたら、鬼どもは再び勢いづくぞ!」
長門「なんだと?」
千代女「誰よ!余計なことをしたのは!!」



日光テクノロジー
窓の外を見る家康「なんだ?いきなり夜になったぞ。」
明智のスマホが鳴る。
明智「私だ。」
サラ「何が起きたの?皆既日食??」
衛星からの画像を見る服部
「皆既日食じゃない・・・世界中の空が分厚いモヤに覆われている・・・」
その衛星からの通信も途絶える。
明智「まいったな・・・世界中で鬼が暴れだしました。
ポーランド、満州、サラエボ・・・これは計画的な侵略です。」

ポーランドでは、オリハルコンの装甲を付けたアフリカゾウがジュマンジのように自動車をたたきつぶしていく。逃げ惑う人々。
ハンニバル「よくも、象牙欲しさに我が同志を絶滅寸前までに追い込んでくれたな!
鬼ども!捕獲した人間たちの歯をすべて抜いてしまえ!」

満州では、中国武術を体得した鬼たちが、人民解放軍を圧倒していく。
人民解放軍の戦車に一人立ちはだかる韓信。
人民解放軍「そのままあいつを踏みつぶせ!」
韓信「天安門事件みたいに行くかしら?」
突進する戦車を、つま先一つで押さえてしまう。
「す・・・進めない!!?」
韓信「暗カンよん!!」
戦車をつま先でひっくり返して、天安門広場から蹴飛ばしてしまう。
そのまま3台の戦車にぶつかり、爆発する。

サラエボでは、アレキサンドロスがトミーガンを乱射している。
「ぎゃははは!踊れ踊れ人間ども!信玄のバカを脅したかいがあったぜ!!」
アレキサンドロスの親衛隊が、人間を捕まえ強制収容所に送っていく。
鬼「大王様!サラエボは制圧しました!」
アレキサンドロス「次はトルコだ!今度こそインドもいただくぞ!!」

世界各国の惨状をテレビで見る家康たち
青ざめるサラ「なんなの、これ・・・」
秀頼「この世界が地獄に・・・」
家康「先生、我社のロボットで止められないのですか??」
服部「さすがに、数が足りないよ。こうなったら、打つ手なしだ。」
本多「あのモヤモヤをなくせないんですか?」
明智「東京スカイツリーから発生しているっぽいね・・・
あのモヤをどうにかしないと、地球は寒冷化して、植物は枯れ、鬼にやられる前にどのみち人類は滅んでしまう・・・」
サラ「スカイツリーに何か細工をした奴がいるのよ!
許せないわ、全人類の敵よ!」



東京スカイツリー
カイト「はくしゅん!もっと寒くなってきた!!早いところ降りよう・・・!
で・・・でも、これ、登るより、降りる方が難しいぞ!!」



作戦本部
信玄の斬撃に吹き飛ばされる翼「あうっ!」
信玄「ぐははは!同じ相手に二度敗れる我輩ではないわ!!
貴様が鬼を殺す刀を持っているのと同じく、吾輩も神を殺す剣を持っている・・・」
翼「そ・・・それは私の剣・・・」
信玄「その通りだ。神の剣は神を殺し・・・鬼の剣は鬼を殺せる。」
翼「あなたを封印した時に、地底に落としたのか・・・」
信玄「自分の剣で死ぬがいい・・・ニケの彫刻にしてくれるわ」
その時、信玄にロボットたちが襲いかかり、羽交い絞めにする。
看護婦ロボット「神を殺すなんてなんて罰当たりなんでしょう!」
野球ロボット「魔王信玄は取り押さえた!私ごと剣で貫け、勇者よ!」
モグちゃん「今のうちです!」
信玄「ええい!ガラクタども離せ!!」
翼「みんな・・・!」
モグちゃん「もう持たない!早く!!」
怪力でロボットたちを振りほどき、モグちゃんを踏みつぶそうとする信玄。
信玄「鉄くずの分際でええええ!!」
目をつむるモグちゃん。
その刹那、翼が信玄の体を貫く。
信玄「ぐはっ・・・!」
翼「鉄くずじゃない・・・心があるんだ・・・」
信玄「吾輩を殺すのか・・・」
翼「まさか・・・私は救いの女神ですよ・・・あなたにも更生のチャンスを与えます・・・
今度は地球の内核で己の罪を悔いなさい!!」
信玄「やめろ!さらに地下に封印は嫌だあああ!!!」
翼「ジオ・シールド!」
刀が発光する。信玄はさらに地底に吸い込まれてしまう。

信玄が残した、星月夜政宗をひろう翼。
翼「私の刀は返してもらいますよ・・・」
モグちゃん「無事ですか??」
翼「モグちゃん・・・ありがとう・・・」
モグちゃん「・・・今度は、人間を守れって命令が変わったみたいです。」
翼「でも私は・・・」
モグちゃん「・・・人間かどうかが、そこまで重要ですか?」
翼「そうだね・・・」
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