『ラストパーティ』脚本㉘

徐々にジルドレイに押されていくラム隊長。
片手の剣を跳ね飛ばされるラム「くっ・・・!」
ジルドレイ「ぐはは・・・!衰えたなラム・・・!!」
ラム「もういい年なんでね・・・」
剣を振り上げるジルドレイ「なら往生するがいい!!」
その時、巨大なファイアーボールがジルドレイに飛んでくる。
ジルドレイ「ぐお!」
なんとかぎりぎりでかわすジルドレイ。
火球は鐘塔に当たり爆発、破片がガリア兵をおそう。
火球が飛んできた方向を振り向く。
ジルドレイ「し・・・死ぬところだったぞ・・・誰だ!!」

杖を向けているテスタメント「はあはあ・・・全盛期にあんたは火葬にするべきだったわ・・・」
ジルドレイ「テスタメント・・・なんだこれは?同窓会か?」
シルビア「テス・・・!そのケガでMPを消費しちゃダメ・・・!」
ラム「テスタメント・・・」
テスタメント「はあはあ・・・あなた・・・昔・・・勝敗は重要じゃないっていったわね・・・
冗談じゃない・・・あたしはあんたの葬式をするなんて絶対にいや・・・」
剣を捨てて、倒れかけるテスタメントを慌てて支えるラム「む・・・!」
テス「はは・・・シドニアの言ったとおりだわ・・・必殺の一撃がかわされたら・・・もう、おしまい・・・」
意識を失うテス。
シルビア「テス・・・!!」
ラム「らしくないことを・・・」

ジルドレイ「もう終わりだな・・・
まず、そこの小娘。回復役の貴様から真っ二つにしてやろう・・・」
シルビア「・・・!」
シルビアの前に立って両腕を広げる草薙。
草薙「てめえ、それでも男か!?男は女を守るものだろう!!」
ジルドレイ「くだらねえ、戦争は勝てばいいんだ。」
シルビア「無茶はやめてスパルタン・・・あんたでは勝てないわ!!」
草薙「あいつが疲れ果てるまで、お前の盾になることはできるさ・・・」
シルビア「あんたは馬鹿よ・・・」
草薙「かもな。」



作戦会議室
泥だらけのゼリーマンが駆けてくる。
ゼリーマン「旦那・・・まずいぞ!
最初は調子が良かったが数の暴力で押されている・・・!!」
ヨシヒコ「わかった・・・けが人を城内に誘導しよう・・・マイヤース。」
ルナ「救急車の出動ですね・・・」
ゼリーマン「そんな余裕はないっす!事態はすでに霊柩車の局面なんだ!!
ヴィンツァーお前の出番だ・・・一人異様に強い奴がいる・・・!あの化け物を倒してくれ・・・!」
ヴィンツァー「・・・ジルドレイ将軍・・・ふたつ名は黒羽のレイ・・・」
ヨシヒコ「知合いですか?」
ヴィンツァー「ぼくの師匠のパーティにいた男です・・・
あまりに強く・・・そして残酷で・・・
師匠のウィンロードは彼を追放した・・・」
ゼリーマン「あんたの実力なら倒せるだろ?」
ヴィンツァー「・・・ぼくには・・・無理だ・・・」
ゼリーマン「あ?」
ヴィンツァー「ぼくは・・・戦争で戦ったことがない・・・」
ゼリーマン「こんな時に冗談はよせ。王立騎士団で軍事顧問をやってただろ。」
ヴィンツァー「・・・兵の被害が極力出ないように陣形を考えていただけなんだ・・・
ぼくは・・・剣を人に向けたことはない・・・
君の言う通り・・・臆病者なんだ・・・」
ゼリーマン「てめえ・・・もう一度言ってみろ・・・」
ヴィンツァー「・・・・・・。」
ゼリーマン「お前はなんで剣を下げているんだ!弱い者を守るためだろ!
お前がどう思おうが知ったこっちゃない!スナイデル・ヴィンツァーは世界を救った勇者なんだ!
その責任を果たしやがれえ!!!」
ヴィンツァーをぶん殴るゼリーマン。
吹っ飛ぶヴィンツァー。
慌ててゼリーマンを取り押さえるヨシヒコ
「熱くなるな!お前らしくもない!!」
ゼリーマン「離してくれ旦那・・・!」
ヨシヒコ「この戦いを判断したのは私だ!すべての責任は私にある!!」
ゼリーマン「そうだ、できることなら俺たちが戦いたいんだ・・・!
だが・・・お前しかできないんだ!!
お前は誰よりも強いからだヴィンツァー!!!」
頬の傷をおさえるヴィンツァー「・・・・・・。」




(回想)
ウィンターズ城の中庭で剣の稽古に励む青年のヴィンツァー。
メイドのセレス「お上手ですわ!」
木刀を下ろすヴィンツァー「・・・おためごかしはやめてください・・・ぼくは暴力は嫌いだ。」
セレス「ヴィンツァー様・・・」
ヴィンツァー「ここでずっと家事手伝いをして暮らしていたいです・・・」
微笑むセレス「いけませんわ・・・わたくしの存在価値がなくなります。」
ヴィンツァー「ぼくは本気で言っているんです。」
真剣な表情になるセレス「・・・旦那様は言っておりました。
ヴィンツァー様は誰よりも優しいと・・・きっと自身の剣技を正しい道に使えるはず・・・
だから、あなたは今ここにいる・・・」
ヴィンツァー「ぼくには・・・人は斬れません・・・怖いんです・・・」
セレス「それはみんなそうよ。
だからわたしたちは戦うの・・・大切な人を守るために・・・」
中庭にやってくるウィンロード
「また2人でサボってるのか。セレスお前は甘いぞ・・・」
直立するセレス「も、申し訳ございません・・・!」
ウィンロード「お前は人を斬りたくないのか・・・なぜだ?」
ヴィンツァー「だって・・・相手は死んでしまうじゃないですか・・・!
ぼくは誰も殺したくない・・・!」
ウィンロード「そうか・・・なら、もっと剣の腕を磨け・・・この俺よりも。
そして・・・誰よりも圧倒的に強くなれ・・・」
ヴィンツァー「・・・え?」
ウィンロード「ゾウがアリを本気で殺そうとするか?」




ボロボロになる草薙「ぐはっ・・・!」
剣で草薙を何度も切り裂くジルドレイ
「なかなかタフじゃねえか・・・
てめえの筋肉は一体何でできてんだ・・・」
草薙「はあはあ・・・お、お前なんか素手で十分なんだよ・・・この卑怯者・・・」
ジルドレイ「じゃあ、こちらも素手で行こうか・・・」
そういうと、脇腹の傷に指を突っ込むジルドレイ。
草薙「ぎゃああああ!!」
シルビア「スパルタン・・・!」
とうとう倒れてしまう草薙。
ジルドレイ「手こずらせやがって・・・
(シルビアに)さあ、次はお前だ。
首をひねってやる・・・」
後ずさるシルビア「やめて!こないで!!」
草薙「に・・・逃げろシルビア・・・!」
シルビアに近づくジルドレイ
シルビアはあたりを見渡すが、ラムもテスもメドもガリア兵に倒されて地面に転がっている。
涙を流すシルビア「母さん・・・父さん・・・誰か助けて・・・!!」

その時、剣を握って飛び出してくるヴィンツァー。
ヴィンツァー「うおおおお!!お前なんか怖くないぞ!あっちいけえええ!!」
ものすごい勢いで剣を振るうヴィンツァー。
その斬撃を紙一重でよけるジルドレイ「おっとおおお!!」
シルビア「ヴィンツァー・・・!!」
ヴィンツァー「はあはあ・・・僕の後ろに!!」
ヴィンツァーの後ろへ駆けるシルビア。

ジルドレイ「ついに伝説の勇者のお出ましかい・・・さあ殺し合おうぜ・・・」
ヴィンツァー「ぼくは殺し合いは嫌いだ・・・」
ジルドレイ「が~はっは!!何を甘いことを・・・」
その時、ジルドレイの仮面と兜が木っ端みじんになる。
素顔を現すジルドレイ。

シルビア「え・・・?女・・・!?」
ジルドレイは美しいロングヘア―の美女だった。
ジルドレイ「見たな・・・てめえら・・・私の素顔を・・・!!
私の正体を知った者は全員死んでもらう・・・」
ヴィンツァー「もういい、勝負はついたんだ・・・これ以上はやめよう・・・」
意味が解らないジルドレイ「ああ?」
その時、ジルドレイが血反吐を吐いて膝をつく。
ジルドレイ「ぐはっ!きさまいったい何を・・・!!」
ヴィンツァー「君の実力じゃ殺し合いにはならない・・・」
意識が遠のくジルドレイ「馬鹿な・・・」
地面に崩れ落ちるジルドレイ。
ヴィンツァー「ゾウが本気でアリを殺すと思うか?」



西の城壁
ライフルで敵を狙撃していくローランド
引き金を引くが弾が出ない。
「くそ・・・弾切れだ・・・!」
マサノブ「こっちもです!」
イエヤス「わしも終わった・・・!」
ライフルを棍棒のように握るローランド「くそ・・・ここまでか・・・!!」
すると、ガリア兵が慌てて引き上げていく。
雲の子を散らすように逃げていくガリア兵。
ローランド「・・・?敵が・・・消えたぞ・・・」



エゼルバルド城の主戦場となった中央広場
敵味方両軍の兵士の死体が地面を覆うように転がっている。
レンガの崩れた壁にラムのツインソードが突き刺さっている。
そのソードを無言で引き抜くヴィンツァー。
ラムとテスタメントがお互い寄り添うように死んでいる。

噴水のそばで串刺しにされたメドの死体を見つめるゼリーマン。
ハルがゼリーマンのそばに舞い降りて、彼を慰める。

傷ついた戦士たちを遠巻きで見つめる老勇者。
ランスロット「・・・長生きはするもんじゃないのうロビン・・・」
ロビンフッド「ああ・・・いったい何人もの戦士を見送ればいいのか・・・」




ウイリアム「こうして、わずか3時間でエゼルバルド城の戦いは終結した・・・
ブリジッド側の戦死者はモンスターを入れてわずか27人・・・
それに対して、ガリア帝国軍は合計2573人にも上った。
サー・イズミの歴史的な采配により、民間人の犠牲者はいなかった。」
Calendar
<< July 2024 >>
SunMonTueWedThuFriSat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031
search this site.
tags
archives
recent comment
recent trackback
others
にほんブログ村 科学ブログへ にほんブログ村 科学ブログ 恐竜へ カウンター
admin
  • 管理者ページ
  • 記事を書く
  • ログアウト