マチェーテ

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆☆」

 マチェーテメールシナイ。マチェーテ証拠ワタス。

 どう考えても堅気の人には見えないコワモテのおじさんダニー・トレホさんの主演のバイオレンスアクション。
 とにかくこの人に刃物を持たせたらやばい。鉈にメス、コルク抜きに、芝刈り機、剪定ばさみと刃物だったら何でも武器にして、とにかく敵を虐殺する。どっちが悪役だよ!ってくらい殺し方がえげつない。
 よく一部の映画好きが「いくら残酷な映画を見たって子どもの精神に悪影響なんてない」なんてぬかすけど、私ちょっとこの映画はやばかったもんね。この映画観た直後、台所にある包丁とか果物ナイフ見たら、無性に人に突き刺したくなった位で、それくらいインパクトの強いおっかない映画だ。いいか!現実はゲームじゃないぞ!!(←自分に言い聞かせている)
 とにかくバイオレンス映画やロリコン萌えアニメの作り手はそれくらい考えないといけないよね。私も気をつけないと。

 ストーリーの方はかなりありきたりで、まさにメキシコ版沈黙シリーズのよう。なにしろ敵の親玉がなんとスティーブン・セガール兄貴で(声優も一緒w)、かりにこの映画がセガール兄貴主演作だったらタイトルは『マチェーテ』ではなく『沈黙の国境』だったに違いない。
 日本刀でマチェーテと激しい死闘を演じた後に切腹って言うのも馬鹿馬鹿しくて結構良かったw

 そして大物俳優と言ったら、何とテキサス州のタカ派議員役にロバート・デ・ニーロ!しかもなんか思いっきり某元大統領のパロディって感じで、ブラックジョークとしてはかなりキッツイwやっていることは『スターシップ・トゥルーパーズ』のプロパガンダニュースに近いかな。
 まあ一応テキサス州とかの移民問題とかを皮肉っているんだろうけど、この映画に政治的なメッセージ性みたいなのは、おそらくあまりない。悪い奴がいて、そいつらをやっつけた。そしてマチェーテは美女にモテモテwただそれだけの映画。
 なぜこんなワニトカゲギスみたいな顔のオッサンに美女が!?・・・そこに突っ込んじゃ野暮ってものよって感じの中二病映画なんだと思う。やたら美女のおっぱい出てくるしな。
 
 ただ、こういった国境や移民の問題って・・・もちろんこの映画ではまるで『北斗の拳』のようにかなり過剰には描いているけど、あながちまったくの大ウソではないんだろうなって感じがする。
 日本って島国だから移民問題ってそこまで取りざたされないけど、例えば日本にもすっごいアンチ在日な人がいて、あの人たちが在日の人に何をされたのかはよく分からないけど、とにかく在日の人を差別するわけじゃないですか。
 ああいうような人たちがアメリカの南部にもたくさんいて、そういう人たちの支持によってマクラフリン上院議員みたいなタカ派議員は選挙に当選しているんだろうなあって。

 で、痛々しいのはラストで戦争を繰り広げるメキシコ人の移民たちも、移民弾圧派の白人たちも、軍人や傭兵などではなく、どこにでもいそうなただの民間人だという点。
 神父、医者、皿洗い、タコス屋・・・ただの一般市民が銃を持って殺し合うシーンはかなり新鮮でショッキング。同じ軍服を着て、同じ装備をした兵士が戦うのは戦争映画で見慣れているけど、こんな戦争のプロとは言えないような人が銃を撃ちあうのはなんか切ない。
 もちろんこれは誇張なんだろうけど、アメリカ人の心の奥には確実にこの映画に重なるような闇の部分があるのではないか。
 日曜日に呑気に家族でテレビ見ているような一般市民が、いざとなったら自分と自分の家族を銃で守るというのがある種の常識になっている国、それがアメリカ。
 銃の数が国民の総人口よりも多く、マクドナルドよりもガンショップの方が多いという国、それがアメリカ。

 そして半裸の女がマシンガンをぶっ放すシーンで拍手喝采が起きる国、それもアメリカ。
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