レ・ミゼラブル

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆」

 私は誰だ? トゥー、フォー、シックス、オー、ワン:ジャン・バルジャン!

 レ・ミゼラブル観てきました。すっごい悲しい話。感想が「悲しい話」だけだと身も蓋もないけど、題はフランス語で「悲しい人」っていう意味だからね。

 もっと言うならば、なんというか葛藤の話なんだよね。この映画には大きく分けて三つの葛藤が描かれるんだけど、ひとつめがジャン・バルジャンで、信仰心を取るか、己の保身を取るか、ふたつめがマリウスの革命(公)か初恋(私)か、最後がジャベール警部で法か善か。
 これらは判断を人に委ねられない上に、正解のない究極の選択。だからこそ人生は辛く切ない。
 ポスターには「生きることは愛することだ」なんて月9のトレンディドラマのようなキャッチコピーがついているけれど、欝展開が二時間半続くような映画で、『ショーシャンクの空に』と同様「信仰心(隣人愛)」が重要なキーワードになっている。

 しかし、妹のためにたった一つのパンを盗んだだけで、ここまでの一大叙事詩wバルジャンめっちゃ悔やんでるw
 この時代の何が悲しいかって、国民に「社会権(生存権)」がなかったことだよ(ワイマール憲法は20世紀)。さらにフランス革命は中学校の公民だと素晴らしい市民革命っていう感じで教えちゃうけど、実際はそのあとも恐怖政治だった(作中では七月革命がベース)。そんな時代に翻弄された人々のおはなし。

 ヴィクトル・ユーゴー原作の古典の名作だけあって、それぞれのキャラクターは立っている。特にあの学生運動にちょっかいだしてた少年カブローシュくんはベストアクトって感じだった。『ヒトラー最後の12日間』の高角砲を撃ってた少年を彷彿とさせたなあw
 あとインチキ宿屋の娘は普通にいいやつだったし、普通にかわいそうだったwなんか役どころが『スターシップ・トゥルーパーズ』一作目のディジーって感じ(わかる人いないかw)そしてヘレナ・ボナム=カーターは相変わらずあんな役しかやらんのかw
 面白かったのは『X-メン』のウルヴァリンが市長やってたことだよな。いつオレたちのファイナルファイトが始まるかとワクワクしてたんだけど、パイルドライバーの一つもありませんでした。

 しかし上映時間は長くて辛かったけど、ジャン・バルジャンの半生を描くにはあれくらいの時間がないと、この手の映画にありがちな失敗――単なるダイジェスト版になっちゃった気がするから、物語のテンポはすっごいうまかったと思う。初見でもゆっくり丁寧に筋を追えたし。
 何が言いたいかっていうと、要は完成度が高すぎてここであまり言うことがないって事なんだけど、調べてみるとこの映画『英国王のスピーチ』の監督さんが作っているんだよね。どうりで・・・!この人の映画はツッコミどころがないんだよねwアンキロサウルスみたいに隙がないんだ。

 夢を見ていたの。愛は死なないと。

 ただアン・ハサウェイのバラードの長尺は正直きつかったwあの人歌が上手いから睡眠効果が半端ないwとはいえ、ディズニーでありがちな「ま~た歌が唐突にカットインされたよ」というストレスはない。最初から最後まで歌でゴリ押しだからwラストの「♪パパ~生きて~生きるのよ~」はもう泣きながら吹いてしまったw

 あと音響が素晴らしい。特に銃声!!まるで耳元で突然発砲されたかのような衝撃。これは映画館じゃないと味わえない・・・けど別に味わわなくてもいいかwしかし19世紀初頭ってまだあんな弾込め銃使ってたのね。手入れが大変そうだ。
 そういえば作中に「市民の味方ラマルク将軍」とかいうセリフが出てくるんだけど、私なんかは「え!?あのジャン・ラマルク!?」ってときめいちゃったけど、どうやら別人wでも博物学者のラマルクも生きてた時代が一緒だし、ちゃんと従軍経験があるんだよ♡

 そーいや、これ見ててなんとなく思ったんだけど、秋元康さんはAKBのあのみそぎの付け方のヒントを、この映画を見て思いついたのではなかろうか。そんで切った髪をファンに売っちゃえばいいんだよね。おっかないのは次に恋愛したメンバーきっと奥歯抜かれる・・・orz

 というわけで『レ・ミゼラブル』でした。臨場感あふれる銃声が聞きたい方はぜひ映画館へ!
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