『恐竜大陸サウラシア』脚本②

大陸横断鉄道ニューヨーク駅。
アナウンス「大陸横断超特急にご乗車のお客様は・・・」
アニー「もうじき発車みたいですわね。」
アニーの荷物を持つフィリップ「へい!」
リズリ―「かっこわるい。それじゃ、まるでミス・ブラウンの従者じゃない。」
フィリップ「リズリ―・・・!?なんでお前ここに?」
アニー「フィリップ?」
フィリップ「ちょっと時間良いですか。」

腕時計見ながらホームで待つアニー。
リズリ―「きちゃった。」
小声のフィリップ「なんだよ、お前サーカスに帰れよ。」
リズリ―「なによ、心配してついてきたって言うのに。だいたいあんたに美女を守る英雄なんて向いてないのよ。」
フィリップ「はいはい。ぴゃらぱ~」
リズリ―「むかつくわ、その態度。」
フィリップ「おい、とにかく勝手にサーカス抜けだしたらやばいだろうが。早く戻った方がいいぞ。」
リズリ―「ねえ。私も連れてって。」
フィリップ「連れてってって、お前金は・・・」
リズリ―「ないよ。」
フィリップ「汽車乗れねえじゃん。」
リズリ―「ミス・ブラウンに掛け合ってよ。あの人どうせ金持ちなんだから。」
フィリップ「馬鹿言うんじゃねえよ。」
アニー「そろそろいきますよ。」
フィリップ「あ、はい。」
リズリ―「・・・いいのかな~?」
フィリップ「なんだよ・・・」
リズリ―「ミス・ブラウンに猛獣ショーのネタばらしちゃおうかな~」
フィリップ「てってめえ・・・!」
リズリ―「そうなれば、この話はオジャン。あんたも私もサーカスに逆戻り。ふふふ・・・どうする?」
フィリップ「きたねえ・・・!なんてキタネエ野郎だ!」

動き出す汽車。
リズリ―「わあ、動いた!わたし汽車乗るの初めてなんです!」
フィリップ「うっせえよ。すいませんね、こいつ分の汽車賃も出してもらって・・・」
アニー「ふふふ・・・いいんですよ。」
リズリ―「みて!景色があんなに早く動いて・・・」
はしゃぐリズリ―をひっぱたくフィリップ「おめえも礼を言わねえか!」
リズリ―「あ、ありがとうございます・・・」
アニー「お二人はどういう関係?恋人?」
二人「ただの幼馴染です!」
フィリップ「大体なんでこんな貧乏くさい小娘とつきあわなくちゃいけないんですか。御冗談が過ぎますよ。ははは。」
リズリ―「あんただって昨日まで借金まみれだったじゃない。」
フィリップ「うるせえ!」
リズリ―「聞いてくださいよ、ブラウンさん。私がサーカスに売られる時こいつ「将来立派な俳優になって必ずお前を救ってやる」とかくさいこと言って・・・結局こいつも俳優業が泣かず飛ばずで借金背負ってあたしのサーカスにぶちこまれたんですよ~」
フィリップ「て、てめえ俺の忘れたい過去を・・・!」
リズリ―「だからあまりこいつの言う事真に受けない方が・・・」
アニー「そうなんですか・・・」
フィリップ「こいつの話はフィクションであり実際の事件、団体名とは一切関係がありません。」
リズリ―「うそばっか。」
リズリ―と組み合うフィリップ「てめえ、汽車から放り出してやる~!」
リズリ―「のぞむところだ~!」
アニー「ちょっちょ・・・二人ともやめて・・・みてください。橋ですよ。いよいよここからサウラシアです。」

ミシシッピ内陸海橋を渡る汽車。橋の下にはパキケファロサウルスの群れが走っている。
ツアーガイドがツアー客に解説をする。「え~みなさんここからがララミディア大陸、通称サウラシア、野生の恐竜たちの住むエリアに入ります。
みなさんは恐竜たちが絶滅した原因は巨大隕石衝突であることはご存知ですね。これにより五大陸のうち四大陸の恐竜は絶滅。しかし大航海時代に発見されたこの新大陸だけは、恐竜たちが今なお生き残るまさに失われた世界だったのです。
ピューリタン革命によってこの地に移った英国移民一世はフランスや母国イギリスそして西部に多く生息する野生の恐竜たちと戦い、この大陸をフロンティアスピリッツで開拓していったんですね。」
平原にはオルニトミムスやハドロサウルス、アパトサウルスなどたくさんの種類の恐竜が闊歩している。
窓を覗きこむリズリ―「すごいすごい!見たことない恐竜ばっかりいる!」
フィリップ「どうでもいいよ、そんなん。ガキかお前は。」
アニー「フィリップは恐竜が嫌いですか?」
フィリップ「ええ。連中はただのばかでかいトカゲの化けものですよ。」
リズリ―「恐竜に喰われる役ばっかやらされたからね~」
フィリップ「いちいちうるせえな。」
アニー「わたくしも同感です。恐竜は嫌い・・・」
フィリップ「いやあ、気が合いますな。」
リズリ―「・・・・・・。」
ガイド「さあ、ここからは皆さんお待ちかねのトリケラトプス撃ち放題ゾーンです!」
フィリップ「向こうの客車でなんかはじまったぞ・・・」
リズリ―「ほんとだ。」
アニー「ああ、ファーストクラスの車両には鉄道の旅を楽しみながら恐竜狩りができるサービスがオプションで付いているんですわ。」
リズリ―「どういうこと?」
アニー「ライフルで窓から外にいる恐竜を狩るんです。定額料金を払えば、弾は撃ち放題。
まあ鉄道会社が貴族相手に考えたゲームですわね。鉄道会社にとってはお金も入るうえ、たびたび鉄道を止める恐竜の群れも駆除できて一石二鳥というわけですわ。」
フィリップ「ほ・・・ほほ~・・・」
銃声と恐竜の悲鳴が聞こえだす。
アニー「どうです?本番前に腕ならしでもしますか?」
フィリップ「いや・・・もう有名どころの恐竜は狩りつくしたんで・・・お前どこ行くの?」
リズリ―「・・・ちょっと風にあたってくる。」
アニー「あら、乗り物酔いかしら。」
フィリップ「あいつのことはほっといてください。」

バルコニーに出るリズリ―。ムスサウルスを手のひらに乗せる。
「・・・優しい恐竜だっているのに・・・貴族のたしなみは理解できないわ。」
ライフルを抱えるフィリップ「お前貧乏人だからな。」
リズリ―「フィリップ・・・あんたもしかして・・・」
フィリップ「ミス・ブラウン・・・アニーさんにやらせてもらった。これで俺も貴族だぜい!」
リズリ―「馬鹿じゃないの・・・」
フィリップ「心配するな。ちょっとトリケラザウルスを脅かしてやっただけ。」
リズリ―「どーせ弾が当たらなかったんでしょう・・・あんな事やって絶対後でしっぺ返しが来るわよ。」
フィリップ「ゴジラの逆襲か?なははは・・・なは・・・どうだ面白いか?」
呆れてため息をつくリズリ―。
列車からライフルを撃つ貴族たち。



荒野の真ん中にある寂れた街。
街の周りには恐竜が入らないように高いバリケードがそびえ立っている。
鎧竜が柵に突っ込んでくる
「ぎゃあああ」
「助けて~~!!」
見張り「第二バリケードが破壊!」
帽子をかぶりながら見張り台に指示を出すコープ「鐘を鳴らせ!!住民を避難させるんだ」
コープにライフルを放り投げる自警団「コープ!」
ライフルを取るコープ。素早く弾を装填する「敵は!?」
「ドラコペルタが二頭!家畜の資料を狙ってきやがった!」
コープ「またか・・・」
恐竜から逃げ出す住人たち
自警団「俺たちも加勢するぜ旦那!」
コープ「いやお前らは住民たちを頼む。やつは俺ひとりでやる。」
「しかし!」
ユタラプトルにまたがるコープ「死にたくなければオレに関わるな。」

ドラコペルタに向かって発砲する牧場主「こいつらオレの牧場を!」
コープ「やめろむやみに撃つんじゃない!」
突進してくるドラコペルタ
逃げ出す人々
「怒らせちまった」
発砲してドラコペルタの気を惹き付けるコープ「こっちだ!」
コープを追いかけるドラコペルタ
段差の直前で急に方向転換をし、一頭をひっくり返す

狭い路地に追い込みドラコペルタの両肩の長い刺が塀や建物を切り裂いていく。
そのうち刺が引っかかり動けなくなる。

ドラコペルタの死骸
「やった!」
コープ「ふー・・・でこっちの被害は?」
「踏み潰されて家畜が3頭死んだ。あと刺にやられて怪我人が数人・・・」
ドラコペルタに目をやる労働者のリーダー、ホーナー組合長「いつまでこんなことが続くんだ」
コープ「街を出て行かない限りずっと続くさ」
ホーナー「金鉱を捨てろってか。」
コープ「じゃあ恐竜を一頭残らず皆殺しにするか?」
ホーナー「あんたがやってくれるのか」
コープ「ごめんだね」
ホーナー「だがあんたハンターだろう?」
コープ「いいや・・・」
遠くで肉食竜の咆哮が聞こえる
コープ「あいつらだよ」
ホーナー「早いところバリケードを直したほうがいいな」
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