英文学史、19世紀以降の近現代。私すら名前くらいは知っている名だたる作家たちが続々登場で、とてもじゃないが短い文章でまとめきれねえ。テニスンにいたってはモテたくて詩集買ったほどだからな。
そんな感じでゴールデンウィーク中に6つ終わらせる予定だった英語のレポートですが、どうやら1つしか終わりそうにありません・・・!(´;ω;`)無念です!
参考文献:荒巻哲雄、岡地嶺著『英文学読本』
Tennyson時代(1830~70)
ヴィクトリア朝前期。
フランス革命の影響で、イギリスでも選挙法改革法案が通り、大地主や貴族の特権がなくなり、議会が民意を代表するしくみになった。
科学は年とともに進歩し、物質文明や機械文明が人間精神をむしばみ、俗悪な思想が流行した。
農村が衰退する一方で都市は繁栄し、工業の発達は労働問題を生み、失業保険や養老年金の制度が確立し、社会の急変は社会改革思想を助長し、利潤の公平な分配や、私有財産全廃などの意見も一部で高まった。
交通と通信の発達は世界を短縮させ、1851年にはロンドン万博が開かれ、63年には万国赤十字がスイスに設立、続いて万国郵便同盟や万国電信同盟、万国平和会議などが起こった。
チャールズ・ダーウィンの進化論は科学、思想、宗教の角界にコペルニクスの如き動揺を与えた。ついでハクスレーが、神は人間ごときには全く分からないという不可知論を唱えた。
こうして宗教界には、キリスト神話説が飛び出し、宗教無用論さえ出て、信仰に強い疑いを抱くようになった。これに対し、ニューマンやキーブルはオックスフォード・ムーブメントで高教会派を起こして正統派を守り、ロバートソンらは公教会派(儀式に対して自由な一派)を起こして寛容の福音主義を唱えた。
繊細な美的感覚と国民的伝統を備えるアルフレッド・テニスン卿はブローニングとともに19世紀後半を代表する詩人である。漁師から国王までの人々を健全な道徳と穏健な進歩思想を持って取り扱い、宗教、科学、社会、人間など、当時の重要な主題に真剣に向き合い、国民詩人としての名声を得た。
テニスンは1847年の『ザ・プリンセス』で女性の社会的権利と女子の教育の必要性をテーマにした。また彼を桂冠詩人(王室お抱え詩人)たらしめた詩が、友人の死別の悲しみから安らぎ、喜びへ至る17年の心理の変化を書いた『イン・メモリアル』である。
さらにアーサー王伝説を扱った1万行あまりの大叙事詩『国王牧歌』は構成や性格描写に欠点があってもテニスンの代表作である。
テニスンは叙情詩の名手でもあり、子守唄の『そっとやさしく』、『砕け、砕け、砕け散れ』、『渚を横切りて』などが特に有名である。
ロバート・ブローニングは生前はテニスン程の一般的名声を得ることはできなかったが、魂の問題に異常な関心を持ち、情熱と勇気にあふれた作風で知識人に歓迎、今日ではテニスンを上回る評価を受けている。
『パラセルサス』はルネサンス時代の同名の人文主義学者が絶大な知識を追求しながらも、人間精神の尊厳を忘れたために惨めな最期を迎えるという悲話である。
ブローニング作品で最も難解とされる『ソルデルロ』は中世の同名の詩人が富、権力、恋を退ける精神的苦痛を描いたもの。
『男と女』は恋愛至上主義のブローニングの恋愛観を示す最も有名な詩である。
二万一千行の最大傑作『指輪と本』全12巻は、フローレンスの古本屋にあった書物をヒントにして書かれた。ローマ在住の50歳の貧乏伯爵は、金持ちの一人娘で13歳のポンピリアと結婚するが、伯爵は若妻にDV、ポンピリアは家を飛び出し青年司祭に助けられて実家に帰る。伯爵は姦通罪で妻を訴えるが、罪にならず、彼女は女子修道院に預けられ、やがて彼女は実家で伯爵の子を産む。伯爵とその手下はその子以外の家族を殺し、殺人罪で伯爵はローマ法王に死刑判決を受ける。この殺人事件を当事者や法王など第三者たち10人がそれぞれの立場で有罪無罪を主張した記録が本作である。
進化論や科学思想によって従来の宗教や道徳が混乱しつつある時代の悩みを歌ったマシュー・アーノルドは、テニスンのように信仰に徹しきれず、かといってブローニングのように楽天的にもなれず、古典主義的な立場で時代思想を悲観的に歌った。『ドーヴァー海岸』では宗教に絶望した暗い懐疑思想を歌っている。
アーノルドのような懐疑的な詩人に対して、ジェラルド・ホプキンス、フランシス・トンプソンなどカトリック信仰に徹した詩人たちもいた。
逆に宗教を完全に否定した厭世詩人にはジェームス・トムソン・B・Vで『恐るべき夜の都市』が代表作である。
画家としても有名なダンテ・ガブリエル・ロセッティは、宗教、科学、産業などの諸問題とは無関係に純粋に芸術の世界だけに喜びを見出そうとする唯美主義運動を始めた。これはラファエル前派と呼ばれる。
この運動には絵画と詩が参加し、当時お手本とされたルネサンス期の因習化した画法を捨てて、ラファエル以前の新鮮な色彩と細密な写実と宗教的神秘を追求した。
ラファエル前派はキーツの中世趣味や美意識を我が精神とし、詩的霊感を過去の文学や絵画から得た。この運動は著名な芸術批評家ジョン・ラスキンに支持された。
ラファエル前派の作家にはロセッティの他に社会主義者で工芸美術家のウィリアム・モリス、ヴィクトリアンなモラルに反抗した詩人アルジャーノン・スウィンバーンなどがいる。
ヴィクトリア朝は詩よりも散文が好まれたが、この傾向は現代まで変わっていない。
まず小説である。ヴィクトリア朝の小説は、中産階級や下層階級の人々、産業発展の姿が写実的に描かれているのが特徴である。
ブロンテ姉妹は、そこに詩的要素と情熱的愛を取り入れ、エリオットやメレディスは小説に倫理や、哲学、科学的人生観を取り入れた。これらの流れは、次の時代のハーディに受け継がれ、さらにツルゲーネフやトルストイ、ドストエフスキーなど海外の小説の影響も受けて現代へとつながっている。
チャールズ・ディケンズは、豊富なウィットとユーモアを持ち、時に感傷に陥りながらも、その生き生きとしたキャラクター描写によって当代随一の大衆小説家として知られている。
ディケンズの出世作は、旅行、冒険、風俗習慣を面白おかしく描いた『ピックウィッツ・ペーパーズ』や、泥棒の仕事を手伝わされながらも、善良な心を失わない孤児を描く涙の小説『オリヴァー・ツイスト』である。
守銭奴がクリスマスの朝に改心する『クリスマス・キャロル』などのあとは、ジャーナリストとして成功し、最高傑作と称される自伝的小説『デヴィット・カッパーフィールド』を書いた。
時に感傷的なディケンズとしばしば対比されるのが、ウィリアム・メイクピース・サッカレーである。ヒット作は19世紀初期の英国中流と上流の社会を暴露した『虚栄の町』である。歴史小説『ヘンリー・エズモンド』は18世紀初期のイギリス社会を描いており最高傑作と言われている。
児童文学ではルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が最も読まれている。
Hardy時代(1870~1920)
ヴィクトリア朝後期から第一次世界大戦までの期間。
この時代のイギリスは、アメリカの南北戦争政策やアイルランドの自治問題などで手を焼いたが、アフリカその他における植民地は拡大し、英国史上最も繁栄した。
この名誉あるヴィクトリア朝を引き継いだエドワード七世はピース・メーカーと称され、長年の宿敵フランスと和解し、日英同盟を結び、ドイツと対峙するために英仏ロの三国協商を成立させた。
次のジョージ五世の時代には、科学技術はさらに進歩し、飛行機、自動車、無線通信の時代となった。世界は急に狭くなり、経済政策は急激に変化し、各国の主義や利害関係がぶつかり、第一次世界大戦が勃発した。
後期ヴィクトリア朝は多数の詩人を生んだ。テニスンの次の桂冠詩人アルフレッド・オースティン、ワーズワースの神秘思想の後を継いだアイルランド詩人オーブリー・トーマス・デ・バー、同じくウィリアム・オーリング=ハム、学者詩人ウィリアム・ジョンソン・コリー、エドマンド・ゴスなど挙げるとキリがない。
世紀末詩人は、現実は因襲と虚偽に満ちた醜悪な世界であると現実逃避し、昼よりも夕暮れや夜を好み、都会よりも田園や田舎に逃れ、労働よりも社交や書斎を好み、唯美主義に傾倒した。世紀末文学はフランスの詩人の影響を受けたものだったが、彼らの深刻な生への反省を見落としたために皮相的なものとなった。
オスカー・ワイルドはアイルランド人で、イエーツをイギリスの文壇に紹介し、批評、随筆、小説、劇など多彩な才能を示した、耽美派(たんびは。モラルよりも美を絶対的価値とする人たち)を代表する詩人である。
彼らは、豪華絢爛たる言葉で都会の官能的な美を歌い、デカダンスを謳歌した。このデカダンス運動は象徴主義文学に発展した。
ワイルドは児童向け作品として『幸福な王子』も残しているが、その真骨頂は劇だった。
ウィリアム・バトラー・イエーツもフランス象徴主義の影響を受けたアイルランド詩人で、ケルト民族の神話や伝説に神秘的な美を求めた。
彼は1891年にアイルランド文学協会を組織し、ついでにアイルランド国民劇場と劇団を創設し、アイルランド文芸復興運動の第一人者となった。
これらは当初はイギリス政府の圧政に対するアイルランドの反抗から起こったが、やがて反英運動の色彩を薄め、文学を通してアイルランド民族の精神的独立を求めるようになった。
イエーツはまた、1890年に詩人クラブを作って新人作家発掘にも努めた。
世紀が変わると、この世紀末文学に対する反動が起き、それが進化論に裏打ちされた詩人ジョゼフ・ラドヤード・キップリングなどの勇ましい帝国主義思想に発展した。彼の著作『ジャングル・ブック』は『くまのプーさん』や『ターザン』などに多大な影響を与えた。
その一方で、ワーズワースやテニスンの流れを汲む伝統派のウィリアム・ワトソン、オースティンの次の桂冠詩人で、遠いエリザベス朝やロマン主義に美を見出すロバート・ブリッジスなどが活躍しており、中でもハーディの活躍は著しいものがあった。
トーマス・ハーディは最初は詩を作っていたが、やがて小説に転向し、世紀が変わると再び詩作に戻った珍しい経歴の作家である。
大作『君主列伝』を出して世間を驚かせ、さらに『環境の風刺詩』『幻の瞬間』『ウィンター・ワーズ』などを出版、老いを知らない健筆ぶりだった。
このハーディの伝統(英国の田園文化など)を受け継いだのがジョージアン・ポエッツと呼ばれるグループで、彼らは英国ロマン主義を20世紀初頭に再現した。
ハーディの小説は、エリオットやフランス写実派の流れを汲み、サッカレーやディケンズが好んだ都会の風俗に背を向け、メレディスが描いた文明人を却け、もっぱら故郷のドーセットシャーの自然を背景に、その土地の男女の運命を描き、人生や社会を考えさせる多数の作品を送り出した。
初期の傑作は『緑の木陰』『喧騒の群れを離れて』『帰郷』など。中期では『カスターブリッジ市長』『森に住む人々』、後期では『ダーバーヴィル家のテス』と『日陰者ジュード』の二つの大作があるが、この作品が世間の非難を受け、ハーディは再び詩作に転向した。
問題作『テス』のあらすじは、可憐な少女テスが名家の息子アレックにセフレにされた挙句に捨てられ、牛乳絞りとして8年暮らし、やがて牧師の息子エンジェルと結婚するが、その前夜にテスの過去を打ち明けられた彼はブラジルに去る。テスは自分を捨てたアレックとよりを戻すが、思い直したエンジェルが帰国、テスはアレックを殺し彼のもとへ走る。しかしその幸福も一週間で終わり、テスは捕らえられ刑務所で処刑される。作者ハーディはこのテスを純粋な女性だと言う。意味深である。
『ジュード』のあらすじも結構ひどい。知識欲と肉欲を持ったジュードは豚屋の娘アラベラ(肉感的女性)と結婚したが、別れてオックスフォード大学に入り聖職者になろうとする。しかしいとこの女教師スー(知的な女性)と同棲すると、アラベラから子どもを押し付けられ、スーには逃げられる。そして再びアラベラと堕落した生活を送る中ジュードは病死する。
ヘンリー・ジェームズは、アメリカに生まれイギリスに帰化した作家で、ハーディと違って知識階級の微妙な心理を解剖して独自の境地を開いた。はじめは『アメリカ人』『デイジー・ミラー』などの国際小説を出してアメリカ人の田舎臭さを批判したが、後期の『鳩の翼』や『使者たち』で写実主義文学の一つの頂点を作った。
ハーディもジェームズも写実主義者だったが、フランス写実派に倣った真の写実主義作家はジョージ・ムーアである。
これは自然主義と呼ばれ、人間生活の醜悪な面を赤裸々に描くことを目的とし(美化しない)、精神分析学や実証的科学精神などと相まって一層流行した。
代表作は社会の暗黒面を扱った『役者の妻』、修道院に受ける歌姫の悩みを描いた『エヴェリン・インズ』と、その続編『修道女テレサ』などである。
ムーアは、イエーツのアイルランド文芸復興運動に参加したほか、いろいろな文学運動に加わり、享楽的な美を追求した。
異国情緒を扱った作家には、『南国の自然』のウィリアム・ヘンリー・ハドソンや、自ら世界各地を旅行し、『ジキル博士とハイド氏』の作者としても有名な名文家ロバート・ルイス・スティーヴンソン、日本では『怪談』の作者の小泉八雲として知られるラフカディオ・ハーンなどがいる。
ヘンリー・ジョージ・ウェルズは理想的社会主義者で『驚異の訪れ』『宇宙戦争』『透明人間』などの科学小説を書いたあと、『近代理想境』『コメット時代』などの文明批評小説に移り、『旧世界に替わる新世界』で世界政府を描き、『消えざる火』で宗教と人類の未来を予言し、『世界文化史大系』では知的国際連盟を説いた。
ウェルズはフェビアン協会に所属していたが、同志のバーナード・ショーが平和的手段による漸進的改革を提唱したのに対し、より積極的な改革運動の必要性を説いた。
ショーは皮肉屋として世界で有名な作家で、女性の社会的自立を説いた『ウォーレン夫人の職業』、戦争に反対する『武器と人』、英雄崇拝の妄想を嘲笑する『運命の人ナポレオン』などの作品がある。このように彼には音楽、美術、劇以外にも婦人問題、社会問題を扱った散文がある。
またウェルズの友人には『老妻物語』のアーノルド・ベネットがいた。
海洋小説ではポーランド人のジョセフ・コンラッドが南海の描写をし、探偵小説ではギルバート・チェスタートンの『ブラウン神父』や、アーサー・コナンドイル卿の『シャーロック・ホームズの冒険』がある。
ジェームズ・マシュー・バリーは劇の脚本も書いたが、何といっても『ピーター・パン』の作者として記憶される。バリーは、ショーなどの現実主義、写実主義に反対して、感傷と夢幻のロマン主義の殿堂にこもった。
久しく活動が衰えていた英国劇壇も世紀末以来、多数の優れた劇作家が生まれた。また文学や学術の批評も盛んだった。
現代(1920年以後)
第一次世界大戦以降の時代。
自由主義思想と資本主義経済が帝国主義に後押しされて、国際商品市場の争奪戦を引き起こし、第一次世界大戦の破局となったが、この不幸の教訓により各国は国際連盟、軍縮会議、安全保障、不戦条約などおよそ考えうる平和的努力を惜しまなかった。
しかし列強の資本主義経済はあまりにも高度化し、これらの政治的平和政策と一致せず、第一次大戦後のヴェルサイユ条約に不満を持っていた全体主義国家は、民主主義国家に反抗した。
やがて両陣営は第二次世界大戦を引き起こし、その後、世界情勢は休む間もなく直ちに共産主義国家と民主主義国家の対立に移り、不安は依然として消滅していない。
世界政府や軍縮が唱えられる反面、武器は驚異的発展を遂げ、飛行機はすでに時代遅れの兵器になってしまった。月ロケットが飛び、宇宙時代の到来が遠くないことを示している。
ジョージアン・ポエッツの平和な世界は戦争詩人によって夢を破られた。これは劇壇も同様で、これまでの思想劇や社会劇が、戦争劇に席を譲った。
桂冠詩人ジョン・マスフィールドは民謡や物語詩に優れ、シットウェル姉妹の姉イディスはポープなどの古典主義を現代に復活させた功労者の一人である。
古典主義で有名な詩人T・S・エリオットは新哲学的詩という詩風を起こし、『荒地』を書いて名声を確立した。
世紀末思想によって一時混乱したかに見えたイギリスの伝統的モラルは、その後大した動揺もなく正常に戻ったが、第一次世界大戦を経験したことで人間性は醜く破壊され、思想は混乱し、秩序は失われた。
オルダス・ハクスレーは、大戦後の混沌とした世相を描いた代表的作家で、読者はほとんど知識階級である。代表作『恋愛対位法』で頂点に達するが、ユートピア小説『すばらしき新世界』から思想的変化を示し、『ガザにめしいて』においてトルストイ的無抵抗主義や仏教に深い関心を示し、『幾夏過ぎて』『時は止まらねばならぬ』で東洋の中世神秘主義を扱っている。『サルと本質』は第三次世界大戦後の世界を描いた小説である。
ジェームズ・ジョイスは、混乱する現実を観念的に描くハクスレーと違って、混乱する人間の内部(意識)を写実的に描いた。
彼は、自伝小説『若き芸術家の肖像』で、この新分野を開拓、ホメロスのオデュッセイアに倣った大作『ユリッシズ』は意識の流れの手法の古典とされ、いちダブリン市民の一日の生活の報告である。
ヴァージニア・ウルフもこの、意識の流れを写実的に描く手法を用いた。政治家夫人の一日を描いた『ダラウェイ夫人』と哲学者一家を描いた『燈台へ』は代表作である。
デヴィッド・ハーバート・ローレンスは混乱した世相に絶対的なものを探し求めたが、それは宗教ではなく、人間対人間、つまり男女の結合の中に新しい倫理を見出した。『チャタレー夫人の恋人』など一貫して性の問題を追求し、道徳家や宗教家から罵倒されたが、実は彼らよりもずっと潔癖で真面目な情熱家だった。
彼らに対して伝統的手法で創作した作家は、『月と6ペンス』『カタリーナ』などのウィリアム・サマセット・モーム、『レックス伯夫人』で滅び行く上流社会を描いたヒュー・ウォルポール卿、ユーモア作家で批評家で有名なジョン・ボイントン・プリーストリーなどがいる。
カトリック作家ではグレアム・グリーンとイヴリン・ウォーがいる。
風刺作家では『キツネになった夫人』『動物園に入った男』のデヴィッド・ガーネット、『神のサル達』のウインダム・ルイス、『動物農場』『1984年』のジョージ・オーウェルが挙げられる。
短編小説ではキップリングを筆頭に、『幸福』『園遊会』のカザリン・マンスフィールドが優れた名手である。
以上のように、イギリスの文壇は第一次大戦後、新風を孕んだ作品が生まれ、面目を躍如した。しかし、それらの正しい評価は長い時間を要するものであって、今日のベストセラーが必ずしも長く残るとは限らない。あるいは不朽の名作が世界のどこかで、人知れず書かれているかもしれない。
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