地方初級・国家一般職の教養試験について(人文科学編)

 本日は史上最後のセンター試験ですね。来年から始まる共通テストが不安すぎて、志望校のレベルを下げる受験生が多いそうな。いずれにせよ受験生の皆さんファイトです。そして私もちょっと勉強してました。

人文科学分野
いわゆる高校の地歴が該当する。
運転免許の学科試験のように、選択肢がかなりややこしく、うろ覚えだとかなり引っかかってしまう。でも毎年たったの5問しか出題されない。

国家一般職:高卒程度(計5問)
日本史×1~2:特定の時代からの出題か、政治史といった通史が出題。
世界史×2:毎年西洋史と東洋史の一問ずつ。
地理×1~2:日本史が2問の年は1問、逆に日本史が1問の年は2問出題される。2問出題の年は、地理学と地誌学の1問ずつ。

地方初級:全国(計5問)
日本史×1~2:政治、宗教、分化、経済、外交と幅広く出題されており読めない。
世界史×1~2:2問出題の年は西洋史と東洋史の一問ずつ。
地理×2~3:地理学と地誌学が同時に出題される。グラフや図を使った問題も多い。

地方初級:東京23区(計5問)
日本史×2:政治、宗教、分化、経済、外交と幅広く出題されており、内容に深く言及させることもあり難易度は高い。
世界史×2:東洋史の割合が高く、アジア諸地域やインカ帝国、モンゴル帝国なども出題。かなりマニアック。
地理×1:地理学か地誌学。国家一般職と同程度のレベル。

分かったこと
・どの公務員試験も出題数は5問。
・東京23区は選択問題となっており、苦手ならスルーできる。
・そして東京23区が最も人文科学は難しい。得意ジャンルならともかく苦手な人はスルー推奨。
・地方初級は統計資料の読解力も要求される。
・自然科学と異なり出題内容は広く分散しており、これをすべてフォローするのはかなり大変。そして全問正解でも5ポイント。ちょっと割に合わない。

自分の現在の実力
学習塾講師を辞めてから全然社会科を教えていないけれど、もし仮にNO勉で受験した場合、どこまで戦えるかシミュレーションしてみました。

日本史
一時期ハマったので広く浅い知識はある。
ただし、選択肢がどれもかなり意地悪なので、落ち着いて解かないとかなり悔しい思いをする羽目になりそう。もはやクイズゲーム。出題者は公務員に何を求めているのか謎。
出題形式もバラエティ豊かで、「飛鳥~奈良時代」といった特定の時代からの出題の他、「荘園」「戦乱」といった特定のテーマからの出題もある。
ぶっちゃけ日本史オタクみたいな人じゃないとかなり厳しい。

世界史
西洋史はともかく、東洋史の知識がない(中国史くらいしか大学でやってない)。
ただし、幸か不幸か今回担当ではない。

地理
自然地理学は地学の知識が流用できるので嬉しいが、地図にあまり興味がないため地誌学が弱いところが心配。
特に統計データは毎年多かれ少なかれ傾向が変動するので、血を吐きながら続ける悲しいマラソンになる。

文化史
おまけでフォローが求められるが、西洋美術史くらいしか確固たる知識はない。
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