夢を諦める勇気がないから

 ・・・って我らが栃木県のスーパースター「すわひでお」さんの曲の歌詞を拝借しましたが(いい歌詞だ~ライブで震えました)、なんかテレビで「真剣10代しゃべり場」みたいなのがやってて20代そこそこの若者が夢についてああだこうだ着地点のない議論(?)をしていましたが、実は私ああいう議論が苦手で「何が言いたいんだろうこの人たち」ってなっちゃいます。
 「朝まで生テレビ」もそんな感じ・・・着地点どころか議論の方向性すら見えないまま夜が更けちゃうこともあるし・・・ほとんど見たことないけど(教育がテーマの時くらい)。

 この番組を見て感じたことは「いつまでも夢を見ているなんて甘い事を言うな」と言う大人の人がいると言う事ですけど、こういう事を若者に言う大人の人って教育上どうかと思います。
 おそらく「社会は厳しくて、やりたいようになんてやれないことの方がずっと多い」とか、そんなような事を言いたいのでしょうが、それと「夢をあきらめて生活の為に働け」という主張が繋がるのがおかしい。
 そりゃ生活の為に働くのは正論ですが、なんでその為に「夢をあきらめ」なければならないのでしょうか?こういう人って青春時代などに一度も夢や理想を思い描けなかったのかな?夢って見るだけならタダなのに・・・

 夢って叶うか叶わないかじゃないと思います。世の中は自分の好きなようにいかないからこそ、夢はみることが希望を持って生きていく上で結構大切で、私の周りにも働きながら夢を持っている人はいくらでもいます。夢って言ったって「いい仕事をしよう」ってのも夢だし、「結婚して幸せになりたい」ってのも夢なんです。
 だから「夢を捨てろなんてよく言えたものだなあ」と教育学を専攻した身として思いました。

 小さい頃なりたかった仕事に就いた、いわゆる「夢を叶えた人」は一握りかもしれないけれど、あれって結局本当にその仕事が継続して出来る人がそれくらいってことなんだと思います。
 私は「好きな仕事なら私はできる」って言う人には内心ちょっと懐疑的で「好きな“だけ”では仕事である以上、どんな仕事も続かないような・・・」って気がします。一般的に夢のある仕事もかなり大変ですからね・・・
 だから「夢をあきらめた」と言う人は別に、それが最善の選択だったろうし、子どもから見れば「叶わなかったけど私は若いころこういうことを目指していたの」って夢を語れる大人の方が、「夢なんて諦めろ」という大人よりもずっとかっこいいと思います。

 私も一般的に「夢のある職業」と言われる漫画業界に爪先の爪くらい突っ込んだことがありました。
 かつて大学時代に漫画を描いていると「私漫画大好きなんです。手伝っていいですか?」とか社交辞令なのか言ってくる人がいました。
 私が「恐ろしくつっまんないよ?」と言っても「やらせろ」と言った時は「いいや。後悔させちゃえ」とありがたくお願いしたのですが、全ての人が「こんな地味で手がかかるのか」とちょっとトーンを貼るだけで飽きてしまいますからね。漫画が好きなことと漫画が描けることってまた別の話なんです。
 だから「好きなことをちゃんと頑張れる(と言う名の才能がある)人」がひと握りなのかもしれないのです。
 例えば「編集部が好きなように描かせてくれないから面白いのが作れない」とか言う人もいますけど、ならば新人賞の漫画は編集部の制約0だから「超面白い作品」になるはずなんです。K氏じゃないけど、後向きな言い訳ばっかしていちゃ駄目ですよね。
 私もちょっと当てはまるから反省しないと。

 ・・・で、今の私は夢をかなえているのかな?と振り返ると、なんだかんだ言って人にもの教える仕事もしているし、大病を患ったけど生きて大学も卒業できたし、なるようになってますね。恵まれた人生だと思います。

 結論:夢は叶う叶わないの結果じゃないので、何も行動をせずに夢をあきらめてしまうよりも、その夢実現の為に散々あがいたほうが、叶わなかった時も自分に納得がいくし、自分自身を成長させるいい機会にもなる。
 今度パチンコになる福本信行さんの漫画『銀と金』の銀さんじゃないけど「人間生きるってことは夢を見ることだぜ」ってことですね。
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