“好き”は“面白さ”を補う?

 今日はdescf氏と映画談義。なかなか楽しかったです。そこでの話題が「好きな映画が必ずしも面白いとは限らないし、面白くてもなんか好きになれない映画もあるよね」いうこと。
 その映画の世界観やキャスト、スタッフといった「ブランド」が好きなら、正直あまり面白くなくても、その映画を嫌いにはならないだろうし、イマイチ興味のないテーマの映画なら、いくら話が面白くてもDVDを買って永久保存はしないよね、と。

 私もウィル・スミス主演のSF『アイ・アム・レジェンド』や『アイ・ロボット』などは決してつまらなくはないのだけれども、なんか好きになれなくてDVDを買うほどではない。
 その逆にスピルバーグの『宇宙戦争』はそこまでスカッと楽しめる娯楽作ではないのに、トライポッドマシーンの巨大さや怖さの演出、カメラのフレームの入れ方などが見事でDVDを買ってしまった・・・なんだかんだ言って話より映像の巧さにやられてます。そして何より私はスピルバーグ監督が好きなんです。
 で、“好き”は時に“面白さ”をカバーするのかな?と結論付けました。

 これとよく似た話が「絵」について。巧い絵と好きな絵、もしくはカッコいい絵ってやっぱり違うと思います(重なることもあるけど)。
 例えば『モナリザ』。あの絵は、まあ、確かにうまいっちゃうまいとは思うけど、買って部屋に飾りたくはならないです。大学の先生の部屋にはコピーがあったのですが、やっぱりあれは怖いもの。
 私は所謂「上手い絵」よりも「カッコいい絵」を描いてみたいです。「このティラノサウルスの絵はカッコいい!」みたいな。「上手くてダサい絵」なら断然「下手で粗削りだけどかっこいい絵」の方がいいから。

 それと『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』ファンのdescf氏によるとティム・バートン監督は、ああいう暗い雰囲気を必ずやる監督らしいですね。だからファンは志村けんさんの「アイーン」のように、『アリス・イン・ワンダーランド』ももっとブラックな映画を期待していたのか(バートン、後ろ、後ろ・・!)。
 しかもdescf氏もノラネコさんも言うように、あの監督はストーリーテリングで見せる監督では元々なくて、独特の感性で児童文学だろうがゴシックホラーだろうが、どんな映画もバートン色に染め上げる監督・・・それがティム・バートンのようです。ははあ。
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