『アリス・イン・ワンダーランド』の脚本⑧

「第八章 キャッスリング」

アリスを問い詰める赤の騎士「言え!さもなければ、お前ののどを掻っ切る!」
アリスを見つける白の騎士。交戦中の兵士を倒し、アリスの方に近づいてくる「アリス!」
アリス「来ちゃダメ!!」
赤の騎士「ほ~う・・・あの男のようだな・・・お前ら!ジャバウォックなど相手にするな!あの男を殺せ!八つ裂きにするのだ!!やれ!」
赤の兵士「はは!!」
アリス「やめて~!!」
帽子屋「赤の騎士殿!女王陛下から伝令が届いております!白の女王退位!」
赤の騎士「なに!?」
帽子屋「それと・・・お茶の時間です!」
ポットに入った熱いお茶をかける帽子屋
赤の騎士「ぎゃあああああああ!」
赤の騎士を振りほどき駆けだすアリス「ありがとう!」
帽子屋「いっぺんこいつにやってみたかったんだ。」

白の騎士に集中して向かってくる赤の兵士
ユニコーン「旦那やばいぜ!」
白の騎士「これまでか・・・!」
赤の兵士が白の兵士に吹っ飛ばされる。

マウス「まちやがれ!」
急停止する赤の兵士
振り返ると、不思議の国と白の王国の住人が武装して並んでいる。
アリス「みんな・・・」
マウス「今こそ団結し不思議の国を守る時・・・!!俺たちで俺たちの戦いを終わらせよう!そして・・・勝利するのだ~!!」
赤の兵に突撃してくる動物たちと白の軍団
笑いながら跳ねまわり兵士たちに蹴りを入れる三月ウサギ
足にかみつくマウス
疾走する鳥たちは、兵士たちを踏みつけていく
トランプ兵は槍で赤の兵士をひっくりかえす

二転三転する状況を楽しんでいるチェシャ猫「なるほど・・・」

赤の騎士「く!ひるむな!かえりうちにしろ!」
赤の兵士「しかし、これで敵の数は我々を大きく上回りました!撤退すべきでは!」
赤の騎士「騎士は退かぬ!!みておれ・・・」

白ウサギ「無事でよかった・・・アリス」
アリス「グッドタイミングだったわ・・・ありがとう・・・」
白の騎士「ウサギくん、勲章ものだぞ!」
白ウサギ「ぼくは臆病でひとりでは戦えないけど・・・みんなとなら・・・」
アリス「ええ・・・闘いましょう・・・!」
白の騎士「女王陛下を助けなければ・・・!」
アリス「でもどうやって上に・・・!」
グリフォン「よう、こっちはなんとかなりそうだぜ・・・」
アリス「ねえあなた・・・!飛べる?」

飛行船に連行される白の女王「・・・お久しぶりね・・・」
赤の女王「勝負はついたわ。これで私の勝ち。あなたの国もこれで“豊か”になるわ・・・」
微笑む白の女王「あのすすと埃だらけの汚い都市が豊かなわけね。」
赤の女王「まあそういうこと。変化は避けられないのよ・・・」
白の女王「いいでしょう・・・これも運命です・・・お好きになさい」
赤の女王「その態度が腹立つのよ・・・!なぜお前は感情が無い!?」
白の女王「さあ・・・全てをあきらめ続けてしまったからかしら・・・?あなたは変化を好み、私は変化がない・・・「変化がない」ということはつまりは「何もない」ことと同じだもの。」
赤の女王「我が姉とは言え哀しい女・・・」
微笑む白の女王「ありがとう・・・こんなつまらない人間の相手をしてくれて。」

アリスと白の騎士を乗せて羽ばたくグリフォン「まったくこれでも俺は大卒なんだぜ?」
アリス「あの飛行船に向かって!」
グリフォン「アイアイサー!キャプテン。」
赤の騎士「待て~!!!」
アリス「あいつまだ追ってくるわ!!」
振り返ると赤の騎士がジャブジャブ鳥に乗ってこちらに飛んでくる。
アリス「グリフォンさん急いで!!」
グリフォン「おいおい冗談じゃねえぞ!!これじゃあスピードが落とせねえ!飛行船にできるだけ近づくから飛び移ってくれ!」
アリス「ええええ!?」
アリスのすぐ横を銃弾がかすめる
ジャブジャブ鳥の上の赤の騎士がマケット銃で銃撃している
グリフォン「まじかよ、あいつ!!いかれてるんじゃねえか!」
グリフォンは旋回し銃弾をよける。
銃弾は雲のようにもくもくと立ち上った煙に当たる。
赤の騎士「ちょこまかと・・・!!」

銃撃されるグリフォン「いて!羽根に当たった!」
白の騎士「大丈夫か!!」
グリフォン「あのペリカン野郎・・・ゆるせねえ!」
ジャブジャブ鳥の方に引き返すグリフォン
ジャブジャブ鳥とすれ違う刹那、ジャブジャブ鳥の顔をひっ掻くグリフォン
ジャブジャブ鳥はひるんでコントロールを失う
赤の騎士からヴォーパルの剣を盗むグリフォン「へっへ~いいもん頂き~おっさん銃に頼り過ぎだよ。」
赤の騎士「おのれえええ!!」

飛行船に急接近するグリフォン「いいか!うまい具合に飛んでくれよ!」
アリス「怖いわ・・・」
白の騎士「大丈夫、きみならできる・・・!」
アリス「一緒に飛んでくれないの?」
白の騎士「私はこの怪獣と共に赤の騎士の相手をせねばならん。さあいくんだ!」
飛行船の開きっぱなしの搬入口に近づいた瞬間、飛行船に飛び移るアリス
飛行船の床にぶつかり、転がるがパイプを掴んで、落下を防ぐ

白の騎士「見事!!」
銃に弾を込める赤の騎士「まだ終わってない!」
ヴォ―パルの剣を構える白の騎士「その通りだ!物語はまだ始まったばかりだ!」

飛行船に乗り込むアリス
船員「きさま!どこから入った!!」
アリス「私の名前はアリスよ!女王に会わせなさい!!」
船員「う・・・」
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