不思議の国のアリス

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 K氏と会話するといろいろ漫画について考えてしまいます。そう言えば、この前「私は漫画はあまり読まない」とYukiko Tさんにコメントしたのですが、でも漫画と言う表現媒体は好きなんですよね。読まないからって嫌いではないし・・・なんて言えばいいのでしょうか?
 またまた『レミーのおいしいレストラン』のアントン・イーゴーの引用で申し訳ないのですが、「漫画が好きなのではない。愛しているのだ。」が心情的に近いと思います。
 愛と言うのは盲目だし、時にアンビバレントな感情だと思うので・・・

 私は映画でもアニメでも漫画でも「数は見ない」んです。しかし「これはすげえ!」っていう映画はセリフを丸暗記できるくらい何回も見ます。
 たとえば『ジュラシックパーク』や『ダンボ』『ルパン三世 カリオストロの城』などは確実に100回以上は見ており、『ダンボ』に至っては高校の頃ついにビデオが擦り切れ戦死しましたw。

 今日は『ダンボ』には及ばないが、これも数え切れないほど見たであろう1951年の『不思議の国のアリス』アニメ映画版を見たのですが、いや~すごい!うまい!笑える!面白い!なによりいかれてる!!
 原作のカオスさをアニメならではのスラップスティックな動きで表現しており、表現媒体の違いを上手くふまえていると思います。お茶会のシーンとか、もう、神ですよ。あんな馬鹿な帽子屋いませんってw。
 上手いのはアリスが激怒した女王たちに追いかけられるラストシーン。ここで今まで登場したキャラを再登場させ、なんと劇中歌のちょっとしたインストメドレーが展開されます。これは舞台ならばカーテンコールのような、本当に楽しいサービスでした。

 やっぱり歳を取ったから「アリス」を楽しめなくなったわけではないな、とつくづく思いました。『アリス・イン・ワンダーランド』も良くできた映画だとは思いますが、やっぱりあの映画の暗い雰囲気よりも、アニメ映画版のはっちゃけた感じの方がいいです。
 それにアニメ映画版でも、無口でへんてこな鳥だらけの「タルジキ森」のシーンはかなり不気味で怖く、やはり『ダンボ』と同じく夢と希望のあるディズニーアニメの中にも、当時の戦争の暗さが影を落としているように思いました。
 あそこだけ突出して怖いんです。アニメ版は。だからチェシャ猫が女王の庭への近道の扉を開けてくれたときには心底ほっとしましたよ。
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