プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆」

 ラストの展開がいいじゃないですか!

 この映画は随分前に『グリーン・ゾーン』とどっちを見ようか迷って結局見ていなかった映画で、まだ公開していたので今更ながら見てきました。
 まあタイトル通りペルシャの王子様の冒険アクション映画なんですが、そもそもペルシャって私はあまり詳しくなくて、ササン朝ペルシャしか知らない。位置的にはイランあたりか。

 アクション映画としてはなかなか良くできてたと思う。アクションが好きな人は楽しめるでしょう。というのは私はバトルとかアクションとかってそこまで好きじゃないので、少年ジャンプのようにあまりにずっとやられると辛いんです。
 だからこの映画も冒頭の幼少期のアクションシーンは「おおっ」っと思ったけど、それ以降ずっと逃げては戦い、逃げては戦いの繰り返しで飽きてきちゃって・・・もうお前のアクションがすごいのは分かった!って感じでした。
 それに中東の砂漠の映像ばかりで画的に変化があまりなかったのも原因かも。物語の舞台が砂漠だから仕方ないんだけど。
 いくら楽しくてもあまりにずっとやられちゃ飽きるのは『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国』で経験済み。

 ただこの映画は幸運なことにそれだけで終わらなかった。「やべえな飽きてきちゃった・・・」と思ったら、後半に闇の暗殺組織「ハッサンシン」や、ダチョウ大好き商人のシーク、精密ナイフ投げのンバカ族などなかなかに魅力的なキャラがエピソードに絡んできてけっこう楽しめました。
 とくにンバカ族の「セソ」と、釘打ち名人の殺し屋との一騎打ちは熱かった・・・!プロフェッショナル同士の決闘はやっぱりいいですね(バトル好きじゃね~か)。
 この映画ってけっこうゲーム的。それもRPG。最初はプレイヤーのパーティが主人公の王子「ダスタン」と王女「タミーナ」しかいなくてちょっとさみしかったけど、その後シークとセソが「パーティに加わった」のでけっこう人間ドラマとしても楽しくなってきた。

 大体アラムート国のタミーナは、信仰心厚い聖なる国の王女の割にはプライドが高く意外と俗っぽい。
 時の砂を守るためって言っても冒頭からこの女嘘ばっか付きやがって、もうオオカミ少女状態。こいつ土壇場で本当の事を言っても「まじか?」って疑われて殺されちゃうぜ。
 ダチョウレースのバニーガールやってたのは笑えたけどw。おいおい王女!そのコスチュームは抵抗なく着るんかいw。

 時間が巻戻るラストシーンは賛否両論あるそうですが(ちょっと『ジュマンジ』っぽいw)、私はとても楽しかった。「そこまで戻るんかい!」ってw。
 これくらいやらなきゃ「時間の砂」と言う映画のテーマがぼけてしまうだろうし、なかなか個性的な物語の落とし方だったと思う。
 そして物語のラストで物語の最初に戻ってきてクラインの壺のようにぐるぐる繋がっているっていう構造は、RPGの『WILD ARMS the Vth Vanguard』を思い出します。
 本当にストーリーといいキャラといいテレビゲーム的な話でした。それもそのはず、この映画の元ネタはテレビゲーム。やっぱり・・・

 もうひとつこの映画のテーマになっているのが、ダスタンと2人の兄貴(タスとガーシブ)との和解。つまりは兄弟愛。
 これは「毛利家の三本の矢の話」(『北斗の拳』にもこんな話があったな。あれも砂漠の国だった気がするし)のいわば中東版なのですが、この「兄弟の和解」というテーマを「時間の砂」という(かなり扱いが難しそうな)設定を活かして上手く描ききってくれたのは私としては大満足。「自分ならこういうオチにするな・・・」って通りのオチになってくれてうれしかった。
 というのも、映画の冒頭と途中とラストに回顧録のようなナレーションが入るのですが、これがダスタンの一番上の兄タスのモノローグなんですよ。
 もしタスが王位をねらってダスタンをはめた悪役として最後まで行くなら、このモノローグではちょっと違和感が出来てしまうから「やはり兄貴は悪役じゃないな」と。
 逆に裏の裏(でもやっぱりタスは悪役)を狙っても面白かったかもしれませんけど、やっぱりこのモノローグは「タスは悪役じゃないですよ。安心してね!」っていう隠れたメッセージになっていたんだと思います。

 最後に一言。あのダガーの時間巻き戻しボタンは位置的にけっこうな頻度で押されちゃうぞ!あれは武器じゃなくて装飾品だからいいのか?
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