まったくそのとおりで

 論文22節にも及ぶ第5章が何とか終わりました。私は「ハーバート・リード」というロマン主義の詩人を研究しているんですが、この人の美術教育における論考は、とても慎重でぬかりがありません。もっと過激で偏ったこと言ってくれれば、批判のひとつも出来るんですけど。
 
 大体私みたいなもんが、こんな崇高な論文を偉そうにああだこうだ言っていいんですかね。リードと同じく、しっかりとした論考の古典的名作と言えば、高校の頃に読んだ『種の起源』が挙げられます。あの本古いですけど、木村資生の「中立進化説」っぽいこともすでに書いてあったりして、ちゃんと読めば決して「古い」進化論ではないと思います。もう読んだのが昔なんで細かなところ忘れちゃいましたが。
 
 話は変わりますが、今日は本を衝動買いしてしまって、夏目房之介さんの『マンガ学への挑戦』という本なんですけど、こんなコアな本を置くとは、大学生協恐るべしです。
 本の序盤はこの前私がコラムで書いたような内容と近くて、ちょっと親近感を覚えました。私も「BSマンガ夜話」は取り上げる漫画見てないで、番組の議論をただ楽しんでいるタイプです。
 しかしあまりに熱心でナイーブなファンがいるせいか、最近のマンガ夜話の議論は少し大人し目ですね。個人的には「いしかわじゅん」さんにもっと「よつばと!」とか「最終兵器彼女」とか、ばしばし斬ってほしかったんですけど、ファンが多い作品じゃ難しいんですかね(岡田さんも「最終兵器彼女の回は、皆この漫画が好きだったのか、なんか盛り上がりに欠けた」とかそんなようなこと言ってたし)。いしかわさん、ただ悪口言ってるわけじゃないんですけどね。
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