教育大学院制度と教育実習について

 福井県と言えば日本で唯一の恐竜博物館があるところで恐竜のメッカとして有名ですが(一度行ってみたい!)、教員の質を向上させるために「教育大学院」というものを設置しているようです。
 これは教育学部が行う一カ月弱の教育実習だけじゃ教員養成として不十分だということで、さらに大学院で一年間みっちり実習を行うというもの。これは実習の受け入れ先がかなり大学側と長期的に連携する必要があり、正直面倒くさい。でもその面倒くさい実習にあえて取り組む福井大学と実習受け入れ校は本当に偉いと思う。それくらいしないと教員を教育できないと。

 ただ昔は現場で新人を育てる風習があったけど今は無いから・・・っていうのはどうなのかな。これはつまり現在の教育現場には新人の育成に充てるほどの時間的な余裕がなくて、昔よりも忙しくなってしまったってことなんだろうけど、少子化で受け持つ生徒の数は減っている?はずなのになんでだろう?
 教育をサービスと考える保護者(消費者)の目が厳しくなって良くも悪くもテキトーに先生が働けなくなったのかも。

 しかしなんだかんだいって授業のやり方って慣れるより慣れろって感じで現場でどんどん場数を踏めば力はついてくる気もするし・・・って人によるのかな?
 でも大学出たてで教員採用試験に受かった新任の先生も初年度は研修を受けるし、問題は教員採用試験でどんな人をとるかだと思う。
 その試験の判断材料になぜ教育実習の資料(指導案や実習録など)を用いないんだろう?(使っている県もあるかもしれないけど)
 たとえば研究授業の様子なんかは大学側はビデオで録画して保管しているわけで、高校受験の内申書のように、教員採用試験でも教育実習の授業の様子を見れば面接なんかするよりずっとその人が先生に向いているかどうか分かるよ。

 あとニュース23で言ってたけど「教育実習公害」ってのもキャスターの言うように実習生の問題じゃない。
 「年間11万人の学生が教育実習を受けながらも、結局教師として採用されるのは2万人で逃げられているんです」って、そもそも現場が年間11万人も新任教師を受け入れるキャパシティは無いわけで(教員採用試験の倍率は地方はやっぱり高い)、問題は年間11万人もの学生に教育実習をさせてしまう大学側のシステムだと思う。
 だから本気で教師になりたい人だけ教育実習を受けられるようにして、「とりあえず免許だけはもっとくか」って人には受けさせなければいい(オレか!?)。
 つまり教育学部じゃなきゃ教員になれないようにすればいい。別の学部の教員養成課程は無くしちゃえ。柔道捨てずに国会議員になったヤワラちゃんじゃないけど教師って2足のわらじをはいて出来る仕事じゃないと思う。
 それとも「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」のマンボウ(r選択)作戦かな??
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