1の実験は100の説明に勝る

 教え手の完全なる敗北。

 今回の授業ではいまいち「鏡の理屈(光の反射の法則)」がピンとこなかったみたい。
 その生徒はすっごい熱心に私の説明を聞いてくれるんですけど、眉間にしわを寄せて首をかしげるばかりで、「すいません。ちょっと納得できません」と言うばかり。
 私は脳をフル回転させ、言葉を変え、図を描き、いろいろしゃべり倒したんですけど、結局タイムオーバー。

 ここまで自分の説明が相手の人に伝わらなかったのはおそらく初めてで、自分の力不足を痛感し「もうすこし説明を練習してきたほうがいいな」と思ったんですけど、光の性質をこの子が納得するには、ちゃんと実験をしない限り難しいのかもしれない。

 直進する光が鏡面で跳ね返って進む向きが変わるということを、実際に目で見ればさすがに信じてくれると思うし。
 もし学校で実験がカットされたり、実験の説明やまとめが下手だったら、塾に光源装置と鏡を持ち込まなければいけないけど、個別指導の塾でそれは不可能だしなあ・・・実験をやってくれる塾があるのも納得。

 「私たちは光が直進していると思いこんだ上で物体を見ているから、光の反射や屈折に騙されてしまう。鏡の中に奥行きを感じたり、水の中に入れた定規が短く見えたりするのはそのためなんだよ」って説明しても、別に光なんて意識して普段生きてないもんなあ・・・光をああいう矢印で示してモデル化するのにも違和感があるんだろうな。

 とにかく、もっと精進せねば。
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