アボガドロ数について

 いよいよ頭のいい中学生の質問についていけなくなってきました。今度の質問はもう高校生の化学の領域。

 炭素12を12g集めた時の原子の数(6.02×10の23乗=アボガドロ数)を基準にして「1mol」という単位を作ったのはいいんですけど、問題は12gの炭素の原子の数をどうやって計ったのか?ということと、なんで炭素を基準に用いたのか?ということ。
 こんなクリティカルな質問ぶつけられても、美術の教員免許しか持ってない私には到底分らないので、まあ・・・とりあえず・・・炭素はどこにでもあるし一番調べやすかったんじゃない?とかはぐらかしちゃいました。

 ネットで調べてみると、原子の質量を測る「質量分析器」なるものがあるそうですが、となると今度は質量分析器(ドラえもんの秘密道具のようだ)ってどう言う仕組みで原子を図っているのか、新たな問題が・・・
 この質量分析器はなんでも強い磁石になっていて、イオンの重さによって磁石から受ける影響が異なるから、原子の質量が分かるとか・・・う~ん解ったような分からないような・・・
 
 とりあえず
 炭素1mol=12g
 酸素原子1mol=16g
 酸素分子1mol=32g
 マグネシウム1mol=24g 
 アルミニウム1mol=27g
 水分子1mol=1(水素)+1(水素)+16(酸素)=18g

 ・・・って感じで質量と原子量(その原子の相対的な質量のこと。その原子一個分がもつ陽子と中性子の数の合計)が同じになる。・・・て、そりゃそうだ。「炭素12×12g」を基準にしているんだから。

 で、なんで炭素を基準にしたのかって話は、もともとは化学も物理学も酸素16gを基準にしていたらしい(もっと昔は水素を基準にしていた。やっぱりね)。
 でも酸素には酸素17、酸素18と言った同位体があって、ややこしいから化学の世界では炭素に鞍替えしたそうです。
 でも炭素にも同位体の炭素13とか炭素14とかあるんだけど、この当時は見つかってなかったのかな?まあ「ある」っていっても炭素13は、炭素全体の1パーセントしかないし、放射性同位体の炭素14は、炭素全体の1兆分の1の割合で存在するってくらいだから、ほとんどないのと変わらないのか。

 やっぱり炭素ってメチャクチャ化合して実験に使いやすいし、容易に手に入るからだと思うんだけど・・・水素や酸素って気体で扱いにくいし、すぐ燃えるからこえーし。
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