学級崩壊の仮説

 私は学級崩壊なるものを経験したことがありません。初めてバイトした予備校がちょっと学級崩壊に近いことになって「なんでこの塾の先生は子どもに注意しないんだろう」って驚いたけど(子どもが机にじっとしていられないとか、授業が始まっても生徒が教室に来ないとか)学校ではありません。

 ただ自分が中学生の時「授業崩壊」っぽいのは経験しました。新任の若い女の先生だったんですけど、なぜかみんなその先生をなめきっていて、先生はカンカンに怒って授業放棄しちゃって、挙句の果てには泣いちゃったりして・・・
 これは私たちクソガキどもが悪いのは明白ですが、じゃあなんであの頃の私たちはあの先生の授業を真面目に受けなかったんだろう?って考えてみると、いま一つ明確な理由が出てこない。

 ただ私も学校や塾で「教える側」に立って学生と触れあうようになったことで「学級崩壊の仮説」のようなものを思いついたので、それを書きとめておきます。
 それは学級運営を完璧にやろうとする完璧主義者な先生の方が学級崩壊しちゃうんじゃないかってことです。普通に考えてこういう真面目な人の方が学級崩壊しなさそうなんですが・・・

 同じ生徒の振る舞いでも先生によって「先生の私を舐めやがって」って感じる人もいれば「なれなれしいなあ」って感じる程度の人もいる。
 つまり生徒の一見無礼な行動も、実際は単に無神経なだけでいちいち怒らなくてもいいし、そもそも一人の先生が何十人もの生徒を管理するという無茶なことをやっているんだから、彼らを常に自分の支配下に置くことは不可能で、時には軽く学級崩壊するくらいが普通なんです(程度問題)。

 私が中学生の教育実習で一番勉強になったのは「クラスの雰囲気が落ち着かないなら、無理に落ち着かせようと強制するのではなく、時には待ってやることも大切だ」と指導教官の人に教わったことで、子どもだって刑務所の囚人じゃないのだから、一から十まで管理はされたくはない。ある程度先生の管理が及ばないゾーンがないと息苦しくてやってられないんです。
 これは先生が生徒を野放しにしろって言うことではなく(こういうところでいじめとかも起きちゃうだろうし)、とりあえず“生徒にはそう思えるようなゆとり”を与えてやった方がいいってこと。

 つまり生徒に管理を感じさせずに、こっそり生徒を管理する力が先生には大切で、その能力ってかなり高度で新任の先生には難しいのかなと言うこと。
 また深刻な学級崩壊を防ぐには、先生が完全に学級を支配するのではなく、むしろ軽く崩壊させた方がそれ以上悪化しないのかな?っていうこと。無理に押さえつけた方が悪化すると言うか。

 少なくとも大学生時代の私は、学生を自分の意のままにコントロールしようとする先生が嫌いで、いろいろとトラブルを起こしていました。
 よってこの仮説は私の主観に基づくものであり、全然的外れかもしれませんが、私の友達の教師をやっている人からも「ウチのクラス学級崩壊しちゃった」って言う話を聞いたことがないので、学級崩壊の実態が分からないんです。ここら辺は本を買って調べてみようと思います。

 一個前の記事の「システム批判論」で言えば、学級崩壊と言うのは、現在の学校教育において、少数の人間が多数の人間を支配管理している「軍隊や刑務所システム」を採用している以上、完全には避けられない問題だとは思います。このシステムは厳しいヒエラルキーがないと正常に機能しないので、現在の教育観では難しいでしょう。
 そう考えると学級崩壊が起きた時のセーフティネット・・・先生の心のケアが大切なんでしょうね。あとは学校のシステムを変えるしかない。
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