ゴルゴサウルスについて

 サイトのTOPイラストを更新しました。今回はゴルゴサウルス。一時期図鑑からその名が消え、「あいつ最近何してるんだろ?」と思っていたら2006年にひょっこり幕張に帰ってきた恐竜です。
 ゴルゴサウルスはグレゴリー・ポールの本ではアルバートサウルス・リブラトゥスとされて、同じ種類だったと思われていただけあって、ほとんどアルバートサウルスと一緒。
 ただ私の古いイメージでは、アルバートサウルスは小型で華奢な肉食恐竜、ゴルゴサウルスはティラノサウルスに大きさは劣るものの体格はティラノサウルスとあまり変わらないという感じで、これはまあアルバートサウルスすら載っていない昔の恐竜図鑑のゴルゴサウルスの絵による影響が大きいのですが、アルバートサウルスの一種がゴルゴサウルスに返還されるということはゴルゴサウルスもやはり華奢な恐竜として書くべきなのでしょうか。

 ただ2006年にやってきたゴルゴサウルスの未同定の骨格は、組み方のせいもあるでしょうけどかなりどっしりした感じで、華奢な感じがしませんでした。しかもけっこうでかいし。
 今回のイラストはアルバートサウルスとの変化をつけるために、このどっしりした未同定の標本を参考にしました。

 しかし今回のイラスト・・・濃い鉛筆を使いすぎたためか、絵が全体的に黒っぽくなっちゃってかなり失敗。
 なんとかフォトショップで白っぽくしてコントラストつけたんだけど、やっぱりエッジがなくボソボソした感じになっちゃった。
 うちのスキャナーはちょっと原版が白っぽいと、かなり白くとっちゃうし、逆に今回のように黒っぽいとその黒さを強調してとっちゃうんだよな。だから言い訳だけど、このゴルゴサウルス原版のほうが全然いい。
 次はもう少し薄いタッチで描いていこう。スキャナーはとってくれないけど。

 今回田渕さんがゴルゴサウルスに関する論文、フィリップ・カリー博士の「Cranial anatomy of tyrannosaurid dinosaurs from the Late Cretaceous of Alberta, Canada」(≒白亜紀後期のカナダアルバータ州産のティラノサウルス類の頭蓋骨の解剖)を教えてくださいました。ありがとうございました。
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