プレデターズ

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆」

 そこまでして生き延びたい?

 シンプル・イズ・べスト!ひねりにひねってコブラツイストの弓矢固めだった『ソルト』を見た後だったからかもしれませんが、この単純な物語の展開は潔さすら感じます。面白かった!
 『ソルト』や『ヒックとドラゴン』のように変に物語の背骨に矛盾や突っ込みどころを抱えちゃうよりも、あまり脚本で無理をせずに安心して物語を追える『借りぐらしのアリエッティ』や『プレデターズ』のほうが私には好みかな・・・ってアリエッティとプレデターを同列に語るおいら。

 よく「3まで作る映画にろくなものはなし」と言いますが(って岡田斗司夫氏が言っているだけ?)実はB級モンスター映画のトレマーズなんかは、物語の舞台を現代から西部開拓時代に移しながらも、物語の馬鹿馬鹿しさを上手くキープして、最後には嫌な奴だったはずの主人公を好きになってしまう素晴らしい続編を送り出しています。
 そしてその「3まで作ってもクオリティが落ちなかった伝説」にこの『プレデター』シリーズも加えてやってもいいのではないでしょうか?
 そもそも初代からB級テイストだったこの映画。「クオリティをキープって言ったって元のクオリティがそこまで高くねえよ!」という意見もありそうですが、なんだかんだでテレビでやってたらついチャンネルを変えずに見てしまう魔力を持っていますw。

 さて『プレデターズ』って言うから、プレデターの母星に行ってたくさんのプレデターと戦う話かと思ったら、この星はプレデターのシーズンキャンプ場みたいなところで、プレデターも三体しか出てこない。これが意外だった。私何十人も出てくるのかと思ってたよ。
 その三体が『1』『2』で戦ったタイプのプレデターではなくて、もっと強い(らしい)上位プレデター。
 シュワちゃんと戦った初代プレデターは『ジュラシック・パークⅢ』のティラノサウルスの如く、上位プレデターの咬ませ犬に・・・
 あんな強かった初代プレデターが歯が立たない上位プレデターってどれだけ強いんだ?オラわくわくするぞって見てたら、なんとジャパニーズマフィアYAKUZAと同等の戦闘力。上位プレデタ―が弱いのか?それともやくざに日本刀は無敵なのか?刺し違えちゃったけどね。
 とにかくこの日本のやくざがすごい異色で、一人だけ背広着て星にいるんですよ?その絵がシュールで爆笑。また、ず~っと一言もしゃべらなかったのに、終盤日本刀を見つけて最初に言うセリフがこれは素晴らしいw。いちいち笑わせてくれます。

 この映画の登場人物はみんな、地球ではプレデターと変わらない殺しのプロってことだけど、全員が冷酷で残忍な性格ではないのが良かった。意外とすぐに助け合ってるw。
 なかには死刑二日前に運よく(?)プレデターにさらわれた陽気なレイプ犯とか、異常者もいるんだけど、ガトリング砲を装備したロシアのおじさんや、前述の日本のやくざなんかは仲間を見捨てずに、自分の命を捨ててプレデタ―を始末する大活躍。ええ人や~・・・(やくざはちょっと強者と一対一で真剣勝負したかった気もするけど、それはそれでかっこいいぞ)
 ええ人(?)といったら、主人公を地球に帰そうと宇宙船を(あっさり)起動してくれた初代プレデターもすっごいいいやつだったのに、上位プレデターに斬首。むごい・・・

 逆に主人公の傭兵ロイス(最後の最後で名前が分かるw)は、自分が生き残る為なら手段を選ばないリアリストなんだけど、だからこそこんな仕事やっても未だに生き残っているんだろうね。
 いくら強くても、いい奴だったら普通はすぐに殺されちゃうもん。卑怯な手を使ってくる奴ってたくさんいるだろうし。
 いい人といいプレデターは早死にする。それ自然の掟。
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