8.18世紀に“世界”は広がった

 私の高校は別にミッションスクールとかではなかったが、なぜかタダで聖書がもらえた。
 「わ~いラッキー」と最初は思ったが、これがオチのない随筆を見せられているようで、読むのは苦痛だった。そして読破を断念した本の一つとなった。おそらくあの本は相当の信仰心がなければ読めないのだと思う。
 よく「マタイの福音書第何節・・・」とスラスラ暗記している人がいるが、あれはカッコいい(なんて俗っぽいやつ)。

 ひとつ重要だったのが、聖書では世界の歴史は4004年であると考えられていたことだ。ちょっとどういう根拠か忘れたけど、現在では、宇宙の歴史が150~138億年、地球の歴史は46億年、生命の歴史は38億年と考えられており、そう考えると4004年は一瞬と言うほど短い。
 さすが神様である。世界を猛スピードで創造されたのだろう。

 しかしこの「世界4004年説」はキリスト教的価値観がばっちり幅を利かせていた18世紀においても「ちょっと無理があるよなあ・・・」と疑い出された。
 それもフランスの大物博物学者「ジョルジュ・ビュフォン」によって。彼は植物と数学を愛した学者だが、決して無神論者ではなかった。
 とはいえ、地球上にある鉄鉱石を観察すると、どう考えても地球が出来て4004年では熱々状態になっているはずなので、もう少し長い70000年くらいなんじゃない?と考えた。
 これでも短いよ!というのは私たちが今の科学を知っているからで、当時としては4004年から70000年への世界の歴史のスケールアップは相当インパクトがあったに違いない。

 植物好きのビュフォンは世界中の花々を自身が園長を務める王立植物園に集めた。ビュフォンはそこで世界中の変わった花々を観察し「生物の多様性」に、そして植物の交雑によって「生物の形質の可塑性(かそせい=変わるってこと)」にもしかしたら気付いていたのかもしれない。
 しかし彼はとうとう「進化」という発想にはたどり着かなかった。もしくは発想にたどり着いていても15世紀のダ・ヴィンチのようにあえて沈黙したのかもしれないが。

 とはいえ、ビュフォンはこの植物園に、進化論の論争戦を語る上でかかせない大スターの両者を雇い入れる。
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