12.ラマルクの用不用説

 さて一方のラマルクは進化論のメカニズムの説明をどのように行ったのだろうか?よく言われるキリンの首の例えばなしで説明したい。

 昔々・・・首の短い原始的なキリンがおりました。

 この首の短いキリンたちは背の低い植物を食べつくし、とうとう残るは背の高い木の葉っぱしか餌がなくなってしまいました。しかしキリンの首の長さでは、その葉っぱに頭が届きません。

 「どうしよう!あんな高い所の餌は届かないよう!」

 首の短いキリンは「オレの首よ・・・もっと長くなれ!!」と高い場所の餌を取る
ために長時間首を伸ばし続けました。

 そんな何万年にも及ぶキリンの努力の結果、現在のキリンは長い首になることができましたとさ。

 めでたしめでたし。

 これがラマルクの用不用説と言うものである。つまりラマルクによれば、一世代内の生活において使用頻度の多い器官は発達し、少ない器官は衰える・・・その努力の蓄積が子孫に伝わっていくというものだ。
 この説明はキュヴィエのように神の存在を持ちだしていないし、一見とてもわかりやすい。それに日々の努力によって勉強ができるようになったり、筋肉がついたりするのは経験がある。

 しかしこの説明の大きなミスは、このような一世代内の努力によって得た形質「獲得形質」が子孫に遺伝することを前提としたモデルであるということだ。
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