25.ダーウィニズム論争勃発!

 とにかく『種の起源』の内容におかんむりだったのが教会関係者だ。オックスフォードの学会ではダーウィンの理論は彼らの猛批判に合い、なんて可哀想なダーウィン・・・んん?

ダーウィンが会場にいないぞ!

 ・・・あの~ダーウィンさんの学説を議論しているのに、ダーウィンさんはどこにいるんですか?ええ?家!?さすが引きこもりのダーウィン!やってくれるぜ!

 じゃあ、教会関係者に対して、自然選択説を猛烈に擁護してくれているあの人は誰?その人こそ「ダーウィンの番犬」の二つ名を持ち、19世紀最高の生物学者ともいわれるトマス・ヘンリー・ハクスリーだった。
 オッカムの剃刀とその知名度で、ハクスリーはダーウィンに代わって頭の固い教会関係者と激しく戦い続けた。
 その論戦の様子を家で「へ~そうだったんだ~」とダーウィンは呑気に聞いていた。

 ちなみに「世界はダーウィンが思っているほど長くはない!4004年だ!」という教会側の反論に対しては先輩の地質学者ライエルが力を貸してくれた。

 ・・・とはいえハクスリーやライエルに反論の全てをまる投げしていたわけではない。
 動物学者たちの的確な批判については、ダーウィン自身が逃げずにしっかりと論理的に回答している。

 ドイツやスイスの動物学者の質問
Q.植物の種の形とか、ぱっと見、その生物の何の役に立っているか分からない。これがなんで自然選択で獲得されたって言えるのか?

 ダーウィンの答え
A.昔役に立ってたんじゃない?あと一見していらなそうな器官でも、他の器官が影響を受けたり、見た目とは違った働きをしているのかもしれない。

 イギリスの動物学者の質問
Q.キリンの長い首は、高い所の餌を食べるための有利な形質だというが、それに伴い体が大きくなっちゃえば、食べる量が増えるわけで本当に有利な形質だとは言えないのではないか?

 ダーウィンの答え
A.キリンと同じ地域にキリンくらい大きく高い所の餌を食べられる動物がいたんじゃない?その動物よりも高い餌を食べることがキリンにとって有利だったのかもしれない。

 また「ある種が徐々に変化して、別の種に進化するならば、その変化の過程の中間種(首が中くらいの長さのキリンなど)が見つからないのはなぜか?」という有名な疑問に対しては、ダーウィン運が良かった。
 爬虫類と鳥類のちょうど中間の特徴を併せ持つ始祖鳥がドイツで発掘。この始祖鳥の化石は進化論をなかったことにしたい闇の組織によってクチバシから歯が抜かれてしまったが、この鳥には翼に鉤爪を備えた指も生えていた。
 また脚の短いウマ、体が小さく、鼻の短いゾウなどの化石も見つかった。
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