30.今流行りはブラック

 工業地帯に大量発生したオオシモフリエダシャクという蛾によって、ダーウィン学派とメンデル学派は統合されることになる。
 この蛾は通常は木の幹の色に似た淡い羽の色を持つのだが、たまに突然変異で黒い羽を持つ突然変異体が出来る。
 この突然変異体は木に止まっていると、周りと色が明らかに違うので、敵に見つかり易く、とても有利な形質とは言えない。

 しかし20世紀になると、この黒色体の蛾が急激に増え始めた。それも工場の煙によって真黒になったマンチェスターの森で・・・

 つまり環境の変化によって突然変異体の黒い羽の方が通常の羽の色よりも適応に有利となりその蛾の群における流行りの形質を変えてしまったのだ。

 淡い色の羽根?おじさん、なにいってんの?そんなの時代遅れだぜって感じ~♪
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