さんまさんと富野監督のひとこと

 「さんまのまんま」に「トイレの神様」のシンガーソングライターの人が出ていて、「六年間芽がでなくて自分には運がないって諦めようとしていた」って話を明石家さんまさんが聞いたら、若い人はすぐ運のせいにするからねってひとこと。
 この言葉はなんか胸にきた。確かに理屈の上では成功するかしないかって最終的には、いい時代、いい環境、いい人に巡り合う運があるかどうかって気がするけど、それを言ってもどうにもならない。ここは理屈として正しいとかじゃなくてバカにならないと頑張れない。
 おそらくさんまさんは、それが好きなら運のせいなんかにしてやめちゃうなんてもったいないじゃんって感じで言ったのかもしれない。お笑いが好きで好きでしょうがないような人だから。本当に好きなら運とかどうこうじゃなくて、やめられないはずだもんね。

 あと私も歳をとるにつれ気をつけていきたいのは、若い人はすぐ運のせいにするけど、歳をとったら年齢のせいにして諦めちゃう気がするって言うこと。これは気をつけなければならない。
 この前ガンダムの富野由悠季監督が「今のアニメはその時売れればいいと思っている。だから10年後には残らない」とかそんなような事を言ったらしいんだけど、これを「老害」なんていう風に言う奴がいるんだよね。おそらくは今のその時売れればいいアニメ(おそらく萌えアニメ)が好きなファンの人なんだろうけど。
 でも富野監督のような大御所はやっぱり若いクリエイタ―を激励するべきだと思うし、確かに今のアニメ業界は移り気な消費者の心をつかむために、短期的な見通しで作品をどんどん提供していかないと生き残れないのかもしれないけれど、監督は「その事実をふまえた上でさらに醜くあがけよ、そんなバカがクリエイターだろ」っていうようなことを言いたかったのだと思う。真相はわからないけど。
 とにかくこの人がすごいなあって思うのは、年をとってもまだまだアニメ界のいく末を気にしているって言うことだよね。まだアニメ業界をあきらめていないというか。
 でも直接言われたらやっぱり「老害め早く引退しろ」って思うね(いや大学時代のように喧嘩するかもしれない)。それで「あの監督を超えてやる!」ってやる気の踏み台にするけど。

 人間って心が弱いから、すぐになにかを諦める言い訳を見つけちゃうんだよね。私も一時期病気のせいにするのが流行っていたんだけど、それが事実だとしても、それを言ったってはじまらない。言ってもどうにもならないことは言わない方がいい。それが仏教の教え。
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