美少女フィギュア量産工場

 ワールドビジネスサテライト(世の中金かよ畜生とかなんだかんだ言って結構見ている番組)で、秋葉原の美少女フィギュアの胴体部分をひたすら作っている「オビツ製作所」っていう町工場が取り上げられていたんだけど、これがすっごい面白かった。
 まさか萌え文化の礎が葛飾区のおもちゃ工場だったなんてって。確かに『こち亀』の初期の話で、葛飾区の零細おもちゃ工場がいろんなおもちゃ会社に自社製品を持ち込みするて言う回があって(この回大好きw)、葛飾区はかつてたくさんおもちゃ会社があったようだ。
 この会社が作るカスタマイズドールの素体(髪の毛も服も付いていない状態。細部はモデラーの人が好きにアレンジするんだろう。眼や胸の大きさとか)を「オビツボディ」って言うらしいんだけど、普通のおもちゃって二つの金型でパーツを作ってそれを合わせて完成させるから継ぎ目が出来ちゃうんだけど(だからその継ぎ目を感じさせないぺーつ分割を考えたり、モデラーがパテで隠したりする)、この製作所は一つの金型だけで抜くから継ぎ目がないのだそうだ。
 確かに初期のチョコラザウルス(古生物の食玩フィギュア)の継ぎ目はひどいものがあったなあ。シリーズ後半はすっごい技術が向上したけど。

 今は少子化&携帯電話による子どものおもちゃ、ゲーム離れが進んでいて、オビツ製作所はオモチャのメインターゲットを子どもからオタクに変更することで、時代の変化に適応したんだろうって考えると、なんか「女の裸ばっか作ってんだ」ってバカにはできない切実なものがある。
 しかも今度は、救命実習用の等身大の人形の金型を手掛けるとか言っていたんだけど、そんな巨大な人形をバングラディッシュ人の成形主任が金型から抜くシーンは、キャスターの人も言っていたけど「すごい画」になりそう。
 これを美少女フィギュアのていで作っちゃったら、人工呼吸の練習とかじゃなくて、もうダッチワイフみたいなもので、それはそれで売れそうだよね。

 私の家もこんな感じの工場なんだけど、やっぱり他の企業が出来ない技術があって、テレビのオファーも一回断ったそうだ。企業秘密。
 オビツ製作所はあえて製造過程(の一部)を見せてくれたけど、これは真似できるもんならやってみろや!っていう自信の表れなのかもしれないよね。かっこいいなあ。
 私ももっと紙とか筆記用具を作ってくれている人たちに感謝した方がいいなあ。お世話になってます。
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