パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」

 宝物は金や銀ばかりじゃないだろ。

 今2003年に描いた昔のSF漫画を連載用に仕上げているけど、この映画の公開年も同じく8年前らしい。なんと!そんなに前の映画だったのか・・・昨日初めて観たよ。

 こういった「海賊冒険もの」って言うのは男の子心を理屈抜きでくすぐるよね。とはいえ私はそれほどこのジャンルに思い入れがなくグーニーズくらいしか連想できないけど。そのグーニーズですらもはや記憶があいまいだけど。
 でもとにかく純粋なワクワクをくれる映画。深い話じゃないのでゴロリと寝ころんでテレビで観る分には最高のエンターテイメント。ええ面白かったですとも!
 あまりに面白くて私は久々にスタン状態になったよwこれは『オーケストラ!』以来かな。だって子どもが喜びそうなこととりあえずぶちこんでいるんだもん!物語の展開も早いし。いいな~こういう潔い作り方・・・ただチャンバラのシーン長ぇよ!(笑)

 しかしスパロウ船長は腐女子に人気があるだけある。船長は作劇上の立ち位置が絶妙。主人公なのにどこか第三者(サブキャラ)的な位置にいる。なかなか王道ハリウッド映画でこんな風には作れないよ。
 主人公の立ち位置としては「周りの人たちの影響で成長していく主人公」と「周囲の人を変えていく触媒的主人公」っていう二つのやり方があると思うんだ。で、スパロウ船長は明らかに後者のタイプでなかなか面白かった。
 これが少年ジャンプとかだと前者になっちゃうんだけど、あのどこか他人事のように「我関せず~」って傍観しているところがスマートでかっこいいんだろうね。なかなかにルパン三世的だ。

 それにスパロウ船長ってけっこう平和主義者(?)で、海賊の割に荒事が嫌いな自由人なんだよね。「暴力はんた~い」みたいな。本当ネコみたいだなコイツw
 スパロウ船長が直接手を下したのは、結局本編では宿敵バルボッサ一人だけだったし、そのバルボッサを長年とっておいた一発の銃弾で倒す演出とか「絶対そうなるだろうな~」って予想していたけど最高!ベタこそベター。
 …と、このようにたまに仲間の為に真剣に戦っちゃうところとか…こいつに惚れない女はいないよ。欠点と言えばちょっと不潔なところくらいかwまあ17世紀のお話だから・・・

 上手いのは、主人公的なラブロマンスは他のキャラクターにやらせ、スパロウ船長は仲人的な位置にいながらも、船長以外のキャラクター造形は全て「テンプレ」にして、船長の魅力を引き出すためだけの存在にしてしまっているということ(とはいえヅラを離さないお父さんとかよかったけどねw)。
 ここら辺もなかなかさりげなくて匠だ。ちゃんとジャック・スパロウの映画になっているんだから。

 セリフもかっこいいよね。スパロウ船長名言集とかできそうなくらい面白くて、このキャラクターに深みを持たせている。「面白い少年漫画には必ず名言がある」というけど同感だ。いくつか挙げると・・・
 
 (「これって間抜けなんだか利口なんだか」と言う鍛冶職人に対して)不思議なことにその二つは矛盾しない。

 男にとって大切なのは何ができて何ができないかを知ることだ。


 なかなか知性的だw頭柔らかいんだろうね。だからあっと驚くことができるのだろう。海軍の船あっさり盗んじゃったりw
 そうそう私あのインターセプター号を強奪する砂浜のシーンで、船長とウィルの二人がボートの下にもぐってトコトコ船に接近するじゃないですか。あの時一瞬砂浜の向こうに小さく写る17世紀的な遠景が好きで、こういう細かなところもちゃんと描き込んでいるからこそ、カリブの海賊の世界を受け手は感じられるんだろうなあって胸をうたれてしまった。エクセレント。

 ただここまで言ってあれだけど・・・伝説の目的地とか言われる「死の島」にあっさり着くのはやっぱり突っ込みたくもなるよねwしかも作中二度行ったり来たりするから気軽に行ける感がすごかったw
 本当は海って広大でああいう伝説の場所に行くには数々の苦難を乗り越えるロードムービーになりがちなんだけど、まあ展開を早くしないとちびっ子が寝ちゃうからああいう決着にしたのだろうな。

 そういえば、バルボッサ一行にふりかかった死の島のメダルの呪いはかなり辛いものがあるよね。永遠に欲望が満たされず何も感じない呪い。でもあいつらけっこう愉快に笑っていたり、とても快楽が奪われたようには見えないんだけどw鬱とは無縁そうな人たちだ。
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