『最強チンコ伝説ニョーン』制作裏話

 これってあまりに内容がバカバカしい作品なのでサイトでも作品解説しなかった短編漫画なんですが、同時期の『スクールオブジェイル』といいなんか講談社受けを狙って描いた漫画ってあまり思い入れがないのかなあって思ったり・・・
 とはいえギャグ作家を志す者として思いつく限りバカバカしいことを一度やってみようということで、こんなおぞましい漫画が生まれてしまい、講談社から電話がかかってくるきっかけとなったんですよね。

 で、こんな下品で低俗な漫画、本当は私の漫画歴からなかったことにしたかったのですが、なんだか知らないけどこんな作品に限って親切丁寧に全ページペン入れがしてあって完成原稿になっていたので、サイト開設時にラインナップに加えちゃったという・・・

 当時どんな心理状態でこんなもん描いたのか記憶がないのですが、絵って不思議なものでペンの筆致とか見るとクマタニ様やハトモエに異常な思い入れがあったことがよ~くわかるw
 そういえばこの漫画を描く際にデブの体つきがわからなくて、ハードコアなエロサイトで太っているおじさんの全裸の写真を見ながら一生懸命研究したんだよな・・・すっごい気色悪かったけれど、モノホンの脂肪のつき方とか観察して「本当だ!めちゃくちゃデブだと全裸でもチンコが見えない!」っていう大発見をしたのは、ちょっと今思い出しました。思い出したくなかったけど。

 でもさ、ちょっとエッチでBLでバトルもので、ギャグと人情噺でしょ?ツイッターで大口さんがおっしゃっていたけどこれ漫画の全てが詰まっている作品なんだよね。
 最初はバトル漫画やエロ漫画のバカバカしさを徹底的に皮肉ってやろうと思って描いたんだろうけど、描いているうちにどんどん熱が入っていっちゃって、クマタニ様のバトルに作り手の私も引き込まれちゃったんだよね。つまり理屈ぬきにこういう人間の原始的な感情を掴む物っていうのは強いんだなあ、と。

 だって愛した男のチンコをつけて、その男になろうとする女なんてよくよく考えれば純愛の究極の形だと思いませんか。行き過ぎたジェンダーフリーで性別の境界がおかしくなってしまった世界に翻弄された男女の物語としてみれば、この漫画って結構真面目なつくりをしていると思いませんか・・・。

 でもやっぱりこんなゴミ漫画都条例に引っかかって規制されてもしょうがないと思うし、こんな低俗な漫画描いておいて「表現の自由の侵害だ!」とか真顔で屁理屈こねるのもおかしいと思うんだよね。そんなに自分は崇高なものを描いているって自覚があるのかよって。
 漫画ってやっぱり良くも悪くもこの程度のものだと思うし、低俗だからこそのパワーがあるっていうことなんだろうね・・・

 なんか『最強チンコ伝説』でまさかこんな話すると思わなかったけど。
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