ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆ ババア☆☆☆☆☆」

 あのババアだ!この人殺しのオニババアめ!どうだババア!ほらババア!待てこのクソババア!まだやられたいかこのババアが!
 あ、ババア!
 捕まえたぞババア!往生際の悪いババアだ!


 ミスタービーンでおなじみローワン・アトキンソンさんがスパイに扮した『ジョニー・イングリッシュ』のまさかの続編・・・ってローワン・アトキンソンさんなにロマンスグレーのカッコいいおじさまになってるんすか!!

 さて前作はジョニー・イングリッシュの声をDonDokoDon山口智充さんが吹き替えをしていて、それはなんでかっていうと、この人ミスタービーンの真似して卑猥なことをするっていう持ちネタがあるからなんだけど、ぐっさんって『カーズ2』でスパイをすることになっちゃったメーターの声もやってたから、おバカスパイの二冠を達成したってことなんだよね。名誉でもなんでもないか。

 とはいえ前作『ジョニー・イングリッシュ』って、ミスタービーンシリーズに比べるとアトキンソンさんが中途半端に喋っちゃってて、しかもぐっさんの吹き替えもなんかイマイチであまりノレなかったのが正直なところ(イングリッシュが間違って美人秘書の人を撃ち殺しちゃうギャグとかブラックで好きだったけどね)。

 いやローワン・アトキンソンさんって実は早口で毒舌をまくし立てる芸もあって、それこそぐっさんのネタがかすむほどの下ネタもあるんだけど(おフェラがどうとか)、前作のイングリッシュはそこまでお喋りなキャラでもなくなんというか掴みどころがなかった。
 結果的に「ミスタービーンがスパイをやっている映画」っていうのが一番近いんだけど、だったらもっと精神年齢9歳のおじさんを貫いて欲しかったな、と。

 そんなわけで続編ではぐっさんに代わって『ナイトミュージアム』シリーズでセオドア・ルーズベルト大統領を担当した岩崎ひろしさんがジョニー・イングリッシュの声をやってるんだけど、これがもう、最高にいい!
 岩崎さんって『ナイトミュージアム2』では大統領の他にロダンがあの世で泣くであろうほど馬鹿な「考える人」を演じていて、おバカなセリフを言わせたらなかなか決まるw

 で、今回もちょこちょこ喋るイングリッシュのセリフを岩崎流の解釈で演じていて抱腹絶倒。!ここで作中の笑えるセリフをテキストで載せてもいいんだけど、残念ながらその面白さは伝えられない。セリフ自体は結構普通で、つまり岩崎さんの喋り方が面白いんだよw

 だから私、この映画を字幕と吹き替えで交互に見たけど意外や意外、吹き替えのほうが面白いんだ。
 冒頭で載せた至言「あ、ババア!」のセリフも実はオリジナル版ではアトキンソンさんあのシーンで何も言ってない。つまりこれ吹き替えでもなんでもない。付け足してるんだ(笑)日本語吹き替えを担当した人グッジョブ!

 なんかいつの間にか声優岩崎ひろしさんの記事になっちゃっている気がするから映画の話に戻すけど、この映画って単なるおバカコメディと思いきや、『カーズ2』と一緒でスパイアクション大作としてもかなりちゃんと作ってて(何気に物語の伏線やアクションシーケンスがすごい)、主演をローワン・アトキンソンからトム・クルーズに変えちゃえばそのまま『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』になるくらいの出来。

 ・・・いや、ならないんだけどつまりそれくらいローワン・アトキンソンの言動がトム・クルーズのそれとかけ離れているってことで、もうDVDのパッケージからして大爆笑w
 ミスタービーンが二丁拳銃持って爆風をバックにかっこ良く飛翔しているだけであの破壊力。まったくすさまじいぜ!

 動きといえばトム・クルーズさんの方も走り方とかが特徴的でなかなか興味深い。実は『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』の方もこの映画と同時に借りて見比べたんだけど(なぜだ)こっちのほうがやっぱり好きかな。

 リチャード・シフ兄貴も出るしね!(ババアにすぐ殺されちゃったけど)
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