メン・イン・ブラック3

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 ママ、オバマが私のミルク飲んでる。

 やられた・・・!シリーズで一番ちゃんとした構造でびっくりw今まではギャグ優先でけっこう雑だったのに・・・意表のつく最後はちょっと泣きそうになっちゃったよ。最高でした!

 とにかく感激したのは王道だけでここまでできる!ということ。もう映画でもアニメでも漫画でも作劇のジャンルやパターンは出尽くされちゃって、あとはデータベースとシミュラークルでやるしかない!とか言われがちな現代ですが、ところがどっこい、今までのSFガジェット(※)をリサイクルしても演出などが上手ければ、ここまで面白く、かつ個性的な映画になるということを、実例を持って示してくれました。

 ※例えば本作に出てくる宇宙人の侵略を防ぐための惑星バリアー「アークネット」はウルトラセブン「プロジェクトブルー」にも登場。

 ダメだ。オレはやられっぱなしだ・・・!(c)島本和彦

 この映画が特にうまいのは、物語の起承転結のテンポだと思う。描きたいテーマをシンプルに絞り込んで、急すぎず、かつダレず、絶妙な速度で物語を展開させているように感じました。
 昨今のアクション映画、例えば『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』や『ダイハード4.0』のように矢継ぎ早にド派手なアクションだけでつないでいってお腹いっぱいにさせちゃうんじゃなくて、ちゃんとキャラとストーリー(とギャグw)で見せているのがすっごい好き!
 2なんかはちょっとギャグに比重を置き過ぎた感があったけど、今回は本当メインでしっかりドラマやってるんだもん。伏線たくさん張ってちゃんと回収するなんてずるいよジャイアン。

 もちろん今作も小ネタを挙げればキリがなくて、まあ全編小ネタだらけの映画だから仕方ないんだけど、特にMIBのエージェントだった(!?)アンディ・ウォーホールが「オレはアイディアが尽き果てスープ缶やバナナを描いてるってのに」とか「ヨーコか・・・(テンション低い)」とか言っているのは爆笑でしたw苦し紛れだったのかw
 あ、あと「バイアグラン星人との会談に遅れます」もたけしさん的なネタでよかったなw

 キャラで言えば「2」で笑いをかっさらったワームの連中とかはちょっとしか出なかったけれど、新キャラの予知能力がある宇宙人の最後の生き残りグリフィンは、声を担当したグレーゾーン声優の三ツ矢雄二さんがはまり役ですっごい魅力的でした。なんかすっごいピュアな心の宇宙人なんだなあって。
 トミー・リー・ジョーンズさんをデザーテッドアイランドの谷口節さんのボイスで聞きたかったから見る時間をレイトショーにしてまで、あえて日本語吹き替えを選んだんだけど正解だったw

 「こんなふうに未来が見えるのか?」「これメチャクチャウザったいよ?
 
 最後に一言。今作の敵アニマルボリスが連れてきたボグダイド艦隊の地球侵略シーンはギャグっぽいんだけどやたら不気味でおっかなくて、スピルバーグ映画っぽいな、と思ったらやっぱりスタッフクレジットにスピ様の文字。
 あの人はなんであんなオモチャのような宇宙船であんな恐怖感を出せるんだろう・・・数日は圧倒されて立ち直れそうにない田代剛大でした・・・
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