アイスエイジ4 パイレーツ大冒険

 「面白い度☆☆ 好き度☆☆☆☆ ババア☆☆☆」

 ナマケモノのメスの平均寿命って何歳?

 絶対私たちより長生きだ。


 寒い季節に冷たい時代のあったかい大冒険!・・・って4っていつ上映してた!?
 知らないのもそのはず、なんとこの映画、日本では劇場公開されずまさかのDVDスルー!(泣)
 そのためか『1』からずっとサーベルタイガーのディエゴの声を吹き替えていた俳優の竹中直人さんが仕事をスルー、その代わりに『アベンジャーズ』でニック・フューリー長官の声を当てて(なぜか)ネットで顰蹙買ってるし・・・
 でも代役の石塚運昇さんが竹中直人さんっぽく声色を真似て吹き替えてくれたので違和感は無し!よかった~さすがプロ!声が変わるとキャラの印象が全然違っちゃうし1~3でもうディエゴのイメージは固まっちゃってるからね。竹中め~!!(ギャラが安かったのかね、やっぱ)
 てことで竹中さんは降りちゃったけど、偉いのは爆笑問題の太田さん!今回も仕事を受けてくれて、マニー役の山寺宏一さんと共にシリーズ皆勤賞!意外と責任感のある人だ(つーか、この人のギャラで竹中さんの吹き替えに当てる予算がなくなっちゃったとか?)。

 で、日本の会社が買い付けなかったってことは相当興行収入的にすべっちゃったのかな(氷だけに)って思ったら、なんと世界興行収入は歴代で30位、2012年では『アベンジャーズ』、『ダークナイト ライジング』に次いで3位、アニメ映画としては同年1位である。(byウィキペディア大先生)
 なんと大ヒットしてるんですよ!!なのに日本ではシリーズ初の上映見送り・・・orz単館系ですらやらなかったという・・・さすがガラパゴス国家。世界と感性が隔絶してる(美少女出ないからな)。

 というわけで(どういうわけだ)氷河期、地球温暖化、地底世界と来て、第四弾は大陸分裂!ひょんなことから地球の内核まで落っこちたスクラットが地球の対流をめちゃくちゃにし大陸が分裂を始めてしまう。もう、今回のスクラットのパート個人的にはシリーズで一番面白いですw

 キリンの首がなぜ長く進化したのか1.5秒でわかる教材VTRとして全国の学校に配布しようぜ!

 いや~でもよくこんな発想思いつくよって大爆笑。理系ネタをギャグに出来るってすごいよな。この冒頭の大陸分裂シーンでもう大満足。

 ・・・それで本編の方なんだけど、この『4』が『3(ティラノのおとしもの)』の何年後の話かはわからないんだけど、恐竜世界で生まれたマニーの娘のピーチがもうお年頃のギャルになってるんだよw
 で、案の定パパのマニーが「外出禁止だ!」って言って「なによパパなんて嫌い!」とか娘が怒ってるという。もちろん最後は「パパ大好き」で決まりだぜ!
 本当アメリカってこういう親子のお話大好きだよね。でもまあ思い返せば『アイスエイジ』シリーズって一貫して「家族の話」を描いていたようにも思える。
 『1』は種族もバラバラ、思惑もバラバラの三人が人間の赤ちゃんを親に届けるために旅をして大人として成長する話。
 『2』では天涯孤独のマニーが自分しか生き残っていないと思っていたマンモス(メス)と出会い恋をする話。
 『3』では家族を作ろうとシドがティラノサウルスの赤ちゃんを育てる話。
 そして『4』では、マニーたち家族の幸せが大陸移動によって文字通り引き裂かれてしまう。家族と離れ離れになりながらも再会を信じて旅を続けるマニー。そして一行はついに新天地にたどりつく・・・
 そう考えると『4』って本当移民スピリットを感じるというか、聖書的というか・・・アメリカニズムだよね。
 とはいえ自分たちのご先祖様も、故郷アフリカから気が遠くなるほどの道のりを旅して、今の私たちがあるわけだ。どの土地も決して安住できる場所じゃなかっただろうし、そもそも地球っていうのはとんでもなくダイナミックに環境を変え、その度に生命に試練を与えてきた。
 その繰り返しが生命の歴史なんだよってことをこのシリーズはやりたかったのだと思う。

 ・・・でもこれ作ってるスタッフめちゃくちゃ照れ屋だよね。
 そういう真面目な意図がわからないようにギャグで印象をめちゃめちゃにしてモザイク状にしちゃうから、単なる構成が下手なバカ映画になってるwストレートに感動作にしたのは結局第一作目だけだったというww
 本当はもっとキャラクターやテーマ性を掘り下げても良かったと思うんだけど、多分「子供向け、家族向け」を意識してこれくらいの薄さにしたんだろうなあ。これは絶対わざとだと思う。
 そこまで壮大なメッセージを込めると説教臭くなっちゃうから、ここはあくまでも「思春期の子供がいる家庭あるある」という等身大のテーマを前面に出してきたのだろう。
 ただ、キャラクターの数がシリーズを追うごとにインフレして、そのテーマすらなにがなんだか分からなくなってたけど(動かすキャラの数が多すぎてひとつのキャラに割く時間が捻出できないので、ピーチの心境の変化のきっかけが唐突)。ある程度リストラしろよ!

 最後に、キャラといえば『1』でセリフだけ出てきたシドのファンガスおじさんが四作目にしてやっと登場したよね。小汚かった上にババアの世話をシドに押し付けて逃げてったけど。
 いやでもこれも「家族の大切さ(と介護問題の深刻さ)」を描いてると思うよ。うん。
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