カウボーイ&エイリアン

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」

 偉大な戦士ならなぜ従うのが男ひとりに少年ひとりなのか。

 円崎さんオススメ?作品。すっごいB級感溢れるタイトルだけど、これはもう確信犯wあの伝説的B級映画シリーズ『トレマーズ』を彷彿とさせる極上のB級!

 ダニエル・クレイグの腕輪がちゃちい。 

 ダニエル・クレイグの腕輪がとにかくチート武器。

 ダニエル・クレイグの腕輪がなぜかキスで取れる。

 もういちいち突っ込んでたら野暮ってもんだけど、突っ込まずにはいられない、というか突っ込んで楽しむような映画。素晴らしい。オレでも書けそう。大好き!プロメテウス以来のヒットだぜ!

 西部劇にSFを持ち込むというやり方は、私も何年か前に『恐竜大陸サウラシア』で試みたことがあって、いくらなんでも西部劇に恐竜を出すのって無茶だったかな?って思ってたんですが、この映画で意外と西部劇と宇宙人が違和感なく馴染んでいたので、ああこれなら全然問題ないやって安心しました。宇宙人出せるなら恐竜なんて全然だよ。
 納豆オムレツみたいな、納豆アボカドみたいな・・・アイスクリーム丼みたいな意外な新感覚だよね。(最後のは嘘)

 だから、まあ、お話は大雑把というか、そんな深くはないんだけど、実は結構ウェルメイドにできていて、なめて観てると正体不明の感動に襲われること間違いなし。
 でも作品の構造を注意深く分析して、その感動の正体を突き止める気力があんま起きない。まあ、たまには、いち客となってぼけ~っと何も考えずに映画鑑賞するのも悪くないかなって。

 実際、すでに映画の筋忘れかけてるからね!(パジャマの女が宇宙人にボディブローくらって死んだのは覚えてる)

 で、なんで忘れちゃうんだろう?って考えてみたんだけど、多分キャラクターの行動原理の動機付けが弱いというか断片的なんだよね。
 これは批判とかじゃなくて、だからこそ気楽に楽しめるようなノリの映画になってるんだけど、ちょっとハリソン・フォードのキャラ(※脇役)が自己主張しすぎちゃって、どっちのキャラのドラマとして見ればいいかわかりづらかったかな?多分ダニエル・クレイグがけっこう先輩のハリソン・フォードにいいところ譲っちゃった気はするよねw
 いや、でも最後にコンビネーション攻撃で宇宙人倒すところとかちょっと心持ってまれましたけどwだから、うん、主人公が二人いたってことにしよう。バディものでいいやw

 そうそう、忘れちゃいけない、意外と馬鹿だな~と思いながら、冷静に考えてみると「よくできてるなあ!」って膝を叩いたのが、宇宙人が西部開拓時代のアメリカを襲撃する理由。

 地球の金(金属の方)が欲しかったからなんだってw

 これなんのひねりもなくて「あはははバカだ~」とか最初は思ったんだけど、なにげに合理的だよね。金っていうのは星が誕生した時にすでに絶対量が決まっているから、金を大量に使う高度な文明があったら枯渇しちゃうんだよね。

 彼らが金を資源に使っているのか、ブレトン・ウッズ体制のように経済学的に使っているのかは謎だけど、例えばニクソン・ショックの時に基軸通貨のドルと金が交換できなくなっちゃったアメリカが、もしほかの惑星まで飛べる宇宙ロケットを持ってて、その惑星に金がたくさんあったら、やっぱり略奪しに行きそうだもんね。ほんで未だに固定相場制をやっているという・・・
 でも宇宙人たちが宇宙に存在する量があらかじめ決まっている物質を経済の基準にするのはなんか理にかなっている気がするんだよ。ユーロやドルみたいな国際通貨の宇宙版よりは、資源に使える鉱物の方が信用度が高いとか言っててさw
 だから、このアイディアはもう『80日間宇宙一周』でパクりたいもん。宇宙は金本位制だった!ってw

 最後に一言。宇宙人のおかげでバカ息子が改心してよかったじゃん(笑)
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