『恐竜大陸サウラシア』脚本⑤

カーネギー財団の採掘基地。
環境破壊など構わず巨大なジャイアントを使って水圧で鉱山を削り取っていく。
立ち枯れしていく森。

ジョン・カーネギーのオフィス。
カーネギー「ブラウン夫人が凄腕のハンターを?」
マーシュ「ああ・・・不気味な野郎だ・・・」
カーネギー「ブラウン夫人もおとなしく金鉱を売り払えばいいものを・・・」
マーシュ「アニーのやろう労働者の給料をレックスの懸賞金で払うつもりだぜ。」
カーネギー「ティラノサウルス・・・」
マーシュ「おう」
カーネギー「それは困る。ティラノサウルスは我々のコレクションにどうしても欲しい。」
マーシュ「わかってるさ。だがなかなか巣が見つからなくてな」

隣の博物館のようなホールに行くカーネギー。
「ヘルクリークの恐竜は現在確認されているだけでも84種・・・うち67種は捕獲済み・・・」
透明の薬莢をつまむカーネギー。
マーシュ「ああ、あんたの新兵器のお陰だ」
カーネギー「懸賞金の二倍だそう。ティラノサウルスを捕まえてほしい。やつは我々のショーの目玉になる。」
地質図を見るカーネギー
マーシュ「新しい弾丸がいるな・・・」



夜。オーテリーブのフェンスに備え付けられた見張り台。
コープ「・・・・・・」
見張り台に登ってくるリズリー「いいですか?」
コープ「きみか。」毛布をかけてやる
リズリー「あの時アロサウルスを追い払ったのって・・・あなただったんですね」
コープ「なぜわかる?」
リズリー「フィリップのあんな構えじゃいくら撃っても急所は当たりませんよ」
コープ「そうかな・・・アロサウルスに急所という急所はない。」
リズリー「いままでどれだけの恐竜と戦ったんですか?」
コープ「さあな、数えきれないほど殺したな・・・失った仲間も多かったがな。」
リズリー「・・・・・・。」
リズリーの腕に乗るムスサウルスを見るコープ「君らは恐竜と仲がいいんだな。」
リズリー「小さいころから触れ合っていましたから・・・私たちサーカス団員なんです。」
コープ「アニーがあの男を連れてきたのがわかったよ・・・」
リズリー「でもあいつは・・・」
コープ「アニーは恐竜ハンターとして彼を連れてきたわけじゃないんじゃないのか」



オーテリーブの酒場
フィリップがアニーたち村民とドンチャン騒ぎしている。
フィリップ「ぎゃははは!俺は最強の恐竜ハンターだぜ~!」
労働者「そうだ!お前は最高だぜ!マーシュの野郎ざまあみろ!」
医者の老人「お前さんこそ街の救世主じゃ・・・!」
労働者「お前なら本当にティラノサウルスを倒してオレたちに給料をくれるのかもな」

酒場にやってきて注文するホーナー「バカバカしい。ティラノサウルスはそんな甘くねえ。」
労働者たち「そうだけどよ・・・」
フィリップ「そのチランノなんたら・・はそんなにすげえのか?」
労働者「マーシュもコープも恐竜ハンターが誰一人仕留めたことがねえ化け物さ。」
「神出鬼没で街を襲う。あいつを退治しに巣を探しに行ったハンターもみんな殺されたよ」
フィリップ「ふ~ん・・・で、俺がその最初のハンター・・・」

奥の席から振り返るホーナー「いいか調子に乗るなよ若いの。あいつを怒らせたら片腕ではすまねえぞ。」
フィリップ「おい、この絵見てみろよ。ティラノの腕はこんなちっさい。これなら腕相撲で俺でも勝てるぜ!」
労働者「いうじゃねえかぎゃははは!」

ため息をついて向き直るホーナー「何を考えているブラウン夫人。本当にあいつをティラノと戦わせるつもりか?死ぬぞ。
ティラノサウルスなんざ危ない橋を渡らずに、オレなら第五鉱区を採掘させるがな。カーネギー財団もあそこに目をつけているんだろ?」
アニー「それは・・・」
労働者「なんだって?それは本当か!」
アニー「それはあくまでも噂です・・・」
労働者「でもよ、やっぱりなにかとんでもねえお宝が埋まっているんじゃねえのか!?」
労働者「ああ、ただの金塊じゃカーネギーも目をつけねえだろ!」
「必ずお給料はお支払いしますので…みなさんあそこには決して近づかないでください・・・!!」
労働者「いや今オレのトレジャーハンターの血が疼いた!みんな明日早速掘ってみようぜ!」
フィリップ「待て待て。オレがティラノを倒してやるから・・・!」
老人「そうじゃよ、ここはこちらさんに任せたほうが・・・」
労働者「旦那の凄さは知っているがな。悪いなこっちも養わなきゃいけない家族がいるんだ。」
フィリップ「でもよ、アニーさんが困ってるじゃねえか」
ホーナー「なぜ第五鉱区を隠す?あんたら夫婦は一体あそこで何を見た・・・?」
アニー「それは・・・」



見張り台
リズリー「アニーさんって一体どういう人なんですか・・・?」
コープ「アニーには醜聞があるんだ」
リズリー「?」
コープ「2年前、所有する最も西の鉱山に旦那と地質調査に行ったんだが、アニーは一人で帰ってきた。」
リズリー「聞きました。恐竜に殺されたって・・・」
コープ「どうも労働者たちはそうは思っていないらしい。第5鉱区でアニーはとんでもないお宝に目がくらんで旦那を銃殺した・・・彼らはそう思っている」
リズリー「・・・え?」
コープ「それだけアニーの旦那・・・バーナムは鉱山労働者たちにとって惜しい人だったのさ」
リズリー「あなたはどうなんですか?」」
コープ「え?」
リズリー「アニーさんを信じていますか?」
コープ「さあな・・・俺は誰も信じちゃいないからな・・・」

バリケードの外が騒がしい。茂みが揺れて鳥が空へ逃げていく。

村人「大変だ!西ゲートに肉食恐竜が!」
コープ「なんだと!?種類は!?」
村人「暗くてわからねえが、馬鹿でかい!」
コープ「わかった!あの男を呼んで来てくれ!!」
頷くリズリー。



見張り台を降りて、酒場にかけていくリズリー
フィリップ「アニーさんが人殺しだと!?もう一度言ってみろてめえこのやろ!」
労働者「てめえこそその女に騙されやがって!そいつはバーナムさんを殺したんだ!」
フィリップ「見たのかよこのやろう!」
酒場で喧嘩をはじめるフィリップ
リズリー「えええええ!?さっきまであんなに仲良かったのに!!」
アニー「みなさんやめてください・・・!」

銃声
一同が入口で銃を天井に向けて撃っているコープの方を向く「・・・コープ」
コープ「いい加減にしろ!恐竜の襲撃だ!!」



西の見張り台に立つコープ「明かりを消せ!」
バリケードの外を巨大な影が横切っていく。

村人「あんなでかい肉食竜見たことねえ・・・」
コープ「ティラノサウルスだ・・・」
リズリー「そんな・・・」
リズリー「フィリップ助けて・・・!」
フィリップ「よしおまえが囮になれ!」
リズリー「ふ・・・ふざけんな!」
アニー「フィリップ助けて・・・!」
フィリップ「この命に代えてもあなたを救います。」
リズリー「このやろう・・・」
コープ「大丈夫獣道を走っていくだけだ、こっちにはこねえ・・・」
コープ「さて、やつを倒す絶好のチャンスだぜ。どうする?」
フィリップ「当たり前だろ。」



コープと共に装備を整えるフィリップ

フィリップ「おい機嫌直せよ・・・あれは冗談じゃねえか・・・」
リズリ―「ねえ・・・ほんとにティラノサウルスと戦うつもりなの?」
フィリップ「おうよ。俺のムチさばきでティラノなんざイチコロよ。」
リズリ―「そうかな・・・」
フィリップ「な~んかお前さっきから感じ悪くないか?」
リズリ―「なんかわたし・・・世の中がよく分からなくなってきちゃった・・・」
フィリップ「お前サーカスの中しか知らなかったからな。」
リズリ―「7歳のころサーカスに売られてからずっと・・・自由の身になって広い世界を見るのが夢だったんだけどね…」
フィリップ「夢がかなってよかったな。」
リズリ―「でも・・・想像してた世界とは違うな。」
フィリップ「世の中っつーのはそういうもんだ。俺なんか喰われ役だぞ。
今はティラノザウルスハンターだがな。なはは。」
リズリ―「アニーさんの前でカッコつけるのはもういいけど・・・お願いだから死なないでよ。」
フィリップ「何だよ急に。さ~てそろそろ行ってくっか!」
リズリ―「・・・約束して。」
フィリップ「・・・分かったよ。俺は死なない。約束だ。」
リズリ―「ほんとだよ?」
フィリップ「しつこい!」
コープ「いくぞ」
フィリップ「おう!」
リズリ―「ちょ、ちょっと待って!」
フィリップにスカーフほどいて渡すリズリ―「あたしの宝物あげる。」
フィリップ「なにこれ?」
リズリ―「幸運のお守り。」
フィリップ「きたねえな、ご利益あるのかよ。」
リズリ―「大丈夫。このお守りのおかげで十年以上わたしは空中ブランコを失敗してないんだから。」
フィリップ「ふ~ん。まあ、もらっとくわ、じゃあな。」
手に乗ったムスサウルスを見つめるリズリ―「・・・・・・。」
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