ウルヴァリン: SAMURAI

 「面白い度☆☆ 好き度☆☆☆」

 やがて生きがいがなくなり浪人になる。浪人とは主君を失った侍だ。 
 
 真っ先に感じたのが、こんなのジェームズ・ボンドの映画でもあったよなってこと。『007は二度死ぬ』っていう日本を舞台にした奴があるんだけど、あれとすっごい酷似。67年の映画なんだけど、日本の勘違い度合いが全く一緒っていうねw
 でもあっちは丹波という、主人公の頼もしい味方の日本人がいたけど、この映画の真田広之さんは最後まで協力してくれなかってっていう(´;ω;`)
 代わりに、赤い髪のヒラメ顔のニーハイソックスのお姉ちゃんが、まとわりついてくるんだけど、なんかよくわからなかった。もともとアニメでも戦闘美少女って私あんまり好きじゃないしね。あと未来を予知できるって設定があるんだけど、割と外れてたw
 まあいいや、とにかく『ウルヴァリンは二度死ぬ』って感じの映画でした。

 牢屋、ナース、火星探険・・・君はどのラブホテルを選ぶ!?

 21世紀に、こんな豪快に間違った日本が出てくる映画が見れるなんて、それだけで奇跡だよねwすごいよね、スタッフロールであんなに日本人が関わっているのに、めちゃくちゃw日本でロケしているのに異世界wパチンコ屋で銃撃があっても、気にせずみんなパチンコやってたり、もう『アウトレイジビヨンド』の世界なんだよw
 ここまで来ると、もはや意図的にやってるんじゃないのって気もする。つまり西洋人が思う「こうあって欲しい日本」っていうイメージがあるんじゃないか、と。
 スタッフロールと言えば、声の吹き替えで、のりおわかもとがクレジットされてたんだけど、どのキャラ当ててたんだろう。あの人すごい特徴的な声質だから普通気づくと思うんだけど・・・ヤクザBみたいな感じで混ざってたのかな(^_^;)

 ただ、なんかこれは自分のテンションの問題だったのかもしれないけど、最近ちょっとアメコミは食傷気味かな、って。ちょっと飽きてきちゃったというかw
 カナダで林業を営むヒーロー、ウルさんが、今回はずっと森に引きこもってて(CWニコルかw)、なんか全編通してすごいウジウジしてるんだよ(挙句の果てに弱体化w)。
 んで、こんな男、この前もどっかで見たな・・・って思ったら、ポストアベンジャーズのアイアン社長っていうね、かぶっちゃったっていうwでも、こんなん一年に何度も見たくないじゃんw
 それとも、こういうトラウマに悩まされるヒーローが今は受けているのかなあ?でも、どうせあれだろ?ロバート・ダウニーJrとかヒュー・ジャックマンみたいなイケメンがウジっているから「私が支えてあげたい♡」みたいに思うだけで、普通のおっさんが落ち込んでも「ふ~ん。で?」って感じだろ。冗談じゃないよ!ヽ(;▽;)ノ

 あの汚い人は誰?

 私はなんだかんだ言って、本も映画も、自分の日常生活に具体的に役に立つような、ある種の実学的なマニュアルとして読み解いているから、こういうウジウジが通用するなんて言われても、到底承服できないよ。愛想つかされて終わりだってw
 スーパーヒーローの真似をしたら、少しはモテるようじゃないと啓蒙としてはダメだよね。いや女にモテたいなんてのは不純か、でもやっぱヒーローたるものみんなの規範にならないと。
 オレだって、みんなと同じで悩んでいるんだよ、なんて言われても、でもお前超人的な力あるじゃん、そしてイケメンじゃんってなるしね。
 ・・・って何、私は本気でアメコミのキャラに嫉妬してるんだろう・・・だから美少女アニメも見れないんだよね。モテる主人公にジェラシー感じちゃうからw

 ジェラシーといえば、2012年の自分の中での流行語大賞だった「ターボタスティック!」だけど、昨日『シュガーラッシュ』のDVD届いてさ、さっそく見たんだよ。で、つくづく思った。やっぱり悪役のキャラがしっかりしていると、物語は引き締まる。
 今回の敵、ヤシダさんは、なんか作中ほとんど出てこないし・・・うん、出てこないから「ワハハ、オレが黒幕だ」って言われても、動機とかがよくわからなくてw
 せっかく長崎の原爆シーンで、ウル侍とヤシダさんが絡んでいるんでいるんだから、あそこはもっと雰囲気だけじゃなくて言葉で説明して欲しかったなあ。
 でも、原爆のシーンとかやっちゃうハリウッドはやっぱすごいよね。なんかもう尊敬しちゃうというか・・・ハリウッドにやれないものはないのだろうか。

 あの惨状を見て、ウルヴァリンもヤシダさんも思うところあったんだろうけど、やっぱりそこまで深く掘り下げるのは、難しかったのかなあ。
 「私はあの時圧倒的な死を見た。だからこそ今回の計画を練ったのだ」とか。あ、でも、原爆シーンにすでに刀に「不老不死」とか書いてあった(^_^;)
 もっと言えば、日本人って義理堅いから(特に戦中の人は)ああいう恩をあだで返すタイプの悪役はちょっとイメージに合わない気がする。
 それに、ああいう日本の大企業がアメリカを脅かしていたのってもう何年も前の話じゃんw今は韓国とか中国の方がしっくりくるしね。もう日本というより、そこら辺ひっくるめた「東アジア」ってことなのだろうか。

 ここらへんは本当はもっとリアルに描けたんだけど、大人の事情でほのめかすくらいしかできなかったんだよって言われると、あのシーンの評価は変わりそう。まあ、なんにせよ、とにかく原爆のシーンはすごい。
 日本軍もアメコミ黄金期みたいなイーブルじゃなくて、ちゃんと血のかよった人間として描いてるし・・・捕虜も逃がしてたよね(撃ってる奴もいたがw)。
 でも『X-メン』って確か、放射線かなんかで突然変異を起こした超人の話だったよね?だったら、やっぱり、原爆に絡めてもっと描ける余地はあったし、描きたかったんじゃないかな。というか、そういう複雑な心理描写を私が見てみたかった。
 ここは未来がもっと平和になった時の宿題なのかもしれない。思い返せばキューバ危機を題材にした『ファーストジェネレーション』も取ってつけたように、歴史的出来事を絡めていたなあw本当はそれが、物語の主題やキャラの葛藤に繋がって欲しいんだけどね。

 あと、これは、原爆のシーンと並列に語るのは抵抗があるけど、東海道新幹線のシーンは必見だ。あんなバカバカしいシーンは滅多に見れないってw
 あそこまでして命令に従う、日本のヤクザの根性ったらないよね。

 「さんざん体使わせやがって、勝手にしろ馬鹿野郎!」
Calendar
<< April 2024 >>
SunMonTueWedThuFriSat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930
search this site.
tags
archives
recent comment
recent trackback
others
にほんブログ村 科学ブログへ にほんブログ村 科学ブログ 恐竜へ カウンター
admin
  • 管理者ページ
  • 記事を書く
  • ログアウト