『芸術による教育』の要約④

4.「第4章 気質と表現」要約
 第4章では子どもの気質と表現の関連について論じている。これは第5章によって展開される子どもの芸術における議論の基礎となっている。
 教育は気質の相違に関する理解に基づくべきであるという主張から、子どもの造形活動や造形表現の仕方は、子どもに固有の傾向を知るための最良の鍵であるとし、人間の気質を類型化する様々な研究を列挙している。
 例えばクレッチマーは、生理学的な根拠から人間の気質をタイプ分けし、体格や気質は先天的なものであり、性格は先天的な要因と後天的な要因の相互作用によって形成されるものであると考えた。そして個人の体格や気質は内分泌液によって決定されるとした。またイエンシュは、イメージの知覚の個人の差異は、精神の類型に対応しているとし、類型分けに直観像を用いた。さらに自分の直観像を再現するか、逃れようとするかで、感情移入型か、抽象型か分類するヴォリンガー、視覚型か触覚型かで分類する(しかしこれは目が見えるかどうかでは決まらない)ヴィクター・ローウェンフェルド、色彩鑑賞による類型分類を行なったエドワード・ブローなどの研究の紹介が続く。
 しかしリードがもっとも影響を受けている研究者はユングであることは明白であろう。第1章では教育内容、第2章では芸術の表現様式、そして第5章においてもユングの心理類型に基づいて子どもの絵を分類している。ここでリードは第2章で行ったユングの類型論に基づく美的活動の分類をもう一度振り返りながら、芸術教師の第一目的は子どもの気質と、その表現様式の最高度の相互関連をもたらすことであると結論付け、本章を締めくくっている。
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