マンガの面白さについて

 今日は何年振りだろうか、KO氏と居酒屋で三時間以上もマンガ談義をしました。いや~有意義な議論ができてとても面白かった。なんか毎日のように居酒屋やファミレスで『ソニックブレイド』のストーリーを二人で考えてた時を思い出します。青春だなあ。

 私は的確にものを言うとかKO氏は言いますが、私が思うにこの人の方が指摘が厳しいです。KO氏は、プロの編集者よりも編集者然としたところがあって、教員にはもったいない人材なのですが、マンガを評価する際、重箱の隅をつつくようなディティールにこだわります。それに対して大雑把な私は、マンガの面白さはディティールに宿るのではなく、物語の中核に宿ると思っているので意見が対立、激論となりました。

 私はかつて、(プロの)編集者の細部にわたる指摘を全て取り入れ、しかしその割に作品が面白くならなかったことがあるので、細かな箇所を変更するだけでは作品の面白さは改善しないのではないかと考えるようになりました。
 編集者の人は気を使ってくれているのか、親切に「ここをちょっと直せば面白くなると思うよ」などと言ってくれるのですが、実はそのようなマンガは細部を調整してもどうにもならない場合が多いのです。
 要は基礎工事からダメ。細部を直したってどうにもならないという作品は、基礎工事に問題がある住宅がゆがんで、そのたびに微調整してもきりがないのと同じで、問題の根本的な解決にはなりません。ちょっと名残惜しいですが、大ナタをふるって大手術するしかないのです。
 例えば、絵を描く人なら解ると思うのですが、絵とは全体の調和を第一とします。似顔絵を描く時に、いくら顔のパーツパーツがその人のものに似ていても、全体のバランスが崩れているのなら似ていないのと同じで、マンガも物語の「骨格」が大切なのだと思います。

 よって骨格(中核)がしっかりしていて、はじめて外観(細部)の面白さが成り立つのですが、マンガを読む人は別に作り手じゃないので、マンガの骨格なんか意識せずに表面をなぞって楽しみます。しかしその面白さの秘密は、外観でなくその内部に宿っているのだと思います。
 ここで言う中核は、その作品の「ルール」と言い変えてもいいかもしれません。例えば、スポーツ漫画にしても、バトル漫画にしても、福本伸行さんのギャンブル漫画にしても、それが面白いのは、作品を貫くルールが明確だからなのではないでしょうか。そのルールが、ぶれていないマンガは理解しやすいし、安心して楽しめるというか。
 従って、面白いマンガの要素の一つとして「ゲーム性」が挙げられると思うのです。ゲームには絶対的なルールが必ず存在します。そのルールに基づき、キャラクター達が戦略をとっていく・・・煎じ詰めれば、面白いマンガの話とはそういうことなのではないかと私は思いました。

 そもそも人生だって、見えないルールをどれだけ理解し振舞うかが重要な気もしますし。自然科学だって、自然における普遍的ルールの追求ですよね。「ゲーム理論」って合理的すぎてあまり好きじゃないんですけど、まあ、世の中にルールがある以上、ゲームっちゃゲームですね。結局のところ。
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