安倍さんが第一次政権時に打ち出した伝説の企画…それが教員免許更新講習!!ということで、年の瀬のくそさみ~中行ってきました。そして、皮肉なことに講義内容がめっちゃ安倍政権批判というのはちょっと面白かったw
いや、しかし12年の自民党の改憲草案はひどいね。憲法って国民を拘束するんじゃなくて、国民の権利を保障するために国家権力に制限をかけるもの(違憲法令審査権など)なのはさ、中学生でも公民で教える基本的なことじゃん。
それが、自民党版はめっちゃ国民に対する要求だもんね。もしかして明治憲法よりもひでえんじゃねーか、みたいな。
「我が国は~今や国際社会において重要な位置を占めており・・・」とか自分で言うなよって所あるじゃん。
「国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない」とか「家族はお互い助け合わなければならない」とかも余計なお世話だし、パターナリズムというか、すげ~偉そうなんだ。
極め付けは、新たに一章増やして「緊急事態」ってのを入れてて、これは戦時中の「非常時」と一緒だよなっていう。つまり、戦後レジームからの脱却=戦前への逆行なんだよな。
まあ、自民党も知っててとぼけてるんだろうけどね。すげ~なめられてるよな、国民。でも、安倍さんはマジで知らなそうだよな(天然的なイメージがある)。国家と国民を都合のいいようにごっちゃにしちゃってるんじゃないか、みたいな。
たしか平沢勝栄さんが昔安倍さんの家庭教師やってたんだけど、正直そんなに勉強できなかったらしいしね(^_^;)だからこそ一部の人に親近感があって熱狂的に支持されてるんだろうけどね。
でも、それって大事だよ。
本当に、最近ネット見てて腹立たしいのは、無学な人よりもインテリだもんな。すげ~見下しているというか。だから、反知性主義ってすごい分かる。知性のあるやつに対する不信感っていうやつだよね。
もう、ウンコテイストのカレーか、カレーテイストのウンコかみたいな問いだけど、トランプとヒラリーどっちを友達にする?って言われたら私はやっぱりトランプさんなんだよ。
だから、なんだっけ、誰でもいいや、宮台真司と安倍晋三だったら、やっぱり安倍さんの方が気さくで優しい感じするもんなw
だからまあ、トランプさんや安倍さんがエリートどもが今まで黙殺してきた一部の層にめっちゃウケているっていう事実は、反省しなきゃいけないよ。
恣意的な支配の下で苦しんでいる人々の窮状には眼もくれず、ただお上は「おまえたちは遅れているから人を差別したり、いじめたりするのだ」「何でも知っているわたしたちエリートがおまえたちに新しい知識を授けよう」といった啓蒙主義的態度で振る舞いながら、「人権」という言葉を振りかざしてきたことも、重苦しい「人権」のイメージを作り上げた一因であるように思います。(静岡大学笹沼弘志先生)
以下は群馬大学教育学部長斎藤周先生の主張ですごい良かった箇所。
憲法教育では二つのことを重視すべきだと,私は考えています。ひとつは教育内容が適切な憲法理解に基づいているか,もうひとつは教育方法が憲法の理念に適っているかです。後者を言い換えると,反憲法的な隠れたカリキュラムがありはしないかということです。
学生からは,「国民が従うべきルール」といった答がよく出てきます。これは,憲法理解として不適切です。憲法は,「国家(権力者)が従うべきルール」なのですから。憲法による人権保障とは国家を縛って好き勝手にさせないようにすることであり,個人の人権と国家の義務(人権を侵害しない義務)とを表裏一体のものとして定めているのが憲法なのだ,ということが理解されていません。
ところで,学生たちは,小中学校等で,社会科の時間のほかに「人権学習」を経験しています。この「人権学習」においては,往々にして「思いやりの心を持ちなさい」,「人を差別してはいけません」,「お年寄りに親切にしましょう」といったお説教(命令)がなされます。人権というよりも道徳が語られているように,私には思えます。
注意すべきは,ここでは,学習者(子ども)が潜在的な人権侵害者と位置づけられている,ということです。憲法が国家(権力者)を潜在的な人権侵害者と位置づけているのと対照的です。お説教型人権教育は,個人と国家の間の問題としての人権を個人間の問題であるかのように話をすり替え,潜在的な人権侵害者としての国家を免罪します。ひとりひとりの学習者が自らを人権主体であると捉えることを,できにくくしてしまいます。
ただ,知識だけでは足りません。自分を大切と思えない人にとっては,人権なんてどうでもいい話です。そこでまず第1に,人権主体であるためには,自らの大切さ,自らの存在のかけがえのなさを実感できていなければならないでしょう。
子どもの権利条約の視点が必要です。子どもに対する権力者としての教員が子どもたちの人権を侵害していては,憲法教育も意味を失います。体罰などもってのほかですし,子どもの意見に耳を傾けることも必要です。何ら説得力ある理由を示すことなく,「ルールだから守りなさい」と子どもの自由を奪う校則を押しつけていて,憲法教育が成り立つでしょうか。
学校教育において,人権行使(自己主張,自分のことは自分で決める)の機会を提供することが,人権主体を育てることにつながるでしょう。また,民主主義社会の担い手を育てるためには,子どもたちのことは子どもたちの話し合いを通じて決める経験を積ませることが有益でしょう。
反対に,条文暗記型の憲法教育は,子どもたちをかえって憲法から遠ざけてしまいます。内容も覚える必要性もわからないままに暗記させられることは,苦痛でしかありません。わざわざ子どもたちを憲法嫌いにしているようなものです。これで,教育への権利(憲法26条)が子どもたちに保障されていると言えるでしょうか。
お説教型人権教育も同じです。お説教をされてうれしい人はあまりいないでしょう。それでも,正論であるだけに,子どもたちは反論せずに受け入れるしかありません。こうして,人権という話題は,子どもたちにとって抗いがたい窮屈な話になってしまいます。
条文暗記型憲法教育も,お説教型人権教育も,子どもたちを(つまりは国民を)憲法・人権から遠ざけることで,権力者を喜ばせるだけです。それでは,憲法教育・人権教育としての役割を果たせません。憲法尊重・人権尊重が口先だけになっています。
まずは,子どもたちひとりひとりを独立した人格をもつ存在として大切にすることから始めたいものです。
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