英語コミュニケーション覚え書き

 新感染ファイナルスクーリングということで体調絶不調・・・つーかむしろ風邪でふらふらな状態の中、薬剤師さんに「風邪でも絶対休めないあなたへ」的な状態なので、引きかけの風邪ウィルスをwyped outする商品を教えてくれと懇願し、パブロンメディカルNと高麗にんじんドリンクを購入、これらのアイテムで弱った体をだましだまし立ち上げ、なんとか三日間しのいできました。

 で、どう考えても小学生レベルしか英語力がない自分にとって不安すぎる英語のスクーリング、まさかの初回から抜き打ちリーディング&ヒアリングテストで、1000点満点中411点という低得点を獲得し、コンピュータ診断で汝は英検3級レベルに過ぎぬとverdictを受けました。
 なんでこんなunspeakableな仕打ちをするんだろうとI was so terrified that I didn't know what to do だったんだけど、これは複数のレベル設定がされたtaskを、それぞれ英語力が異なる学生に振り分けるための、rather、アンダーアチーバー層への配慮だったのだ!これで私は気兼ねなく、イージーレベルの課題に取り組むことができたのです。

 ・・・しかしそのレベルがすでにムズイ。ルンゲ警部(C)浦澤直樹の元ネタで有名なジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』のエピソードのひとつ、「謎のブナ屋敷(Copper Beeches)」(奇しくも小学生のころ初めて読んだホームズのお話)の原語版を字幕なしで鑑賞するんだけど、登場人物のセリフをヒアリングし、さらにそれを紙に英語で正確に書き写す(つまりスクリプトを作る)という聴作文と呼ばれる訓練で、どう考えてもaccomplishmentsがない私にはヘビーなのがきちゃって、半泣き状態。

 特にルンゲ…じゃなかった、ホームズがかなり気分屋な気質で、頭の回転が遅い連中(たいていワトソン君)に対してちょっとむっとすると、全盛期のたけしのように早口になり(しかも表現が気取っているらしい)まったく聞き取れないし、初心者向けの依頼人ミス・ハンターのセリフも私には千尋の谷から這い上がるが如し高く、つーか風邪なのか知恵熱なのか、いや両方のエフェクトだってことで頭痛がとまりませんでした。

 たとえば単語なら意味を知っているやつなら聞き取れる(ただしluxuriantとかsacrificingとかinclined to thinkとか知らないのは無理)んだけど、aとかtheとかisとか-sとか-edとかの単独で意味をなさない機能語(屈折形態素)は、ネイティブのやつらは弱く発音するらしく(日本語にはこういったウィークニングはないため、英語圏の人が日本語を聞くと強弱なしの騒々しいマシンガントークに聞こえるらしい)、そうなるとsyntax――ある程度の文法知識がないと、板倉聖宣じゃないけど、見えども見えず、聞けども聞こえず・・・いくら耳がよくても認識することは不可能だという。

 だから、ちょっと海外に滞在して、ボキャブラリーにものを言わせ、ネイティブとの会話の大体の意味がわかったからって英語ができると思うのは下衆の極み、文法こそ至高なのである!という、イデオロギーというかアジェンダが、先生にはあるわけ。
 確かに、聴作文の観点で言うならば納得なんだけそ、これは上級者向けだよな~って思いました。文法ってなにがいやらしいかって、強固な規則性があるように見せかけて、その実は例外だらけなんだもん。カモノハシいすぎだろ、みたいな。
 それに聴作文の力がかなり要りそうな同時通訳の人とかになるわけじゃないしな、でもまあ、ネットで奈津子がしばしば批判されてるのも、そういうイデオロギーの人がほかにもいるってことだろうな。

 ちなみに、ヒアリングの題材としてよく取りざたされるのがオバマさんの演説らしいんだけど、先生いわく内容はともかくトランプ大統領もなかなかで、「メキシコの連中が我々アメリカ人の害になっている!」とうそぶくとき、いつも with us って言ってるらしいのだけど、これはwithを「~と」という意味ではなく「~のもとで」という意味で使用している、とてもいい例だと絶賛してました。内容はともかく。

 個人的にインタレスティングの意味で面白かったのが、聴作文の教材でTEDのプレゼンみたいな即興性のある、実際の思考に沿った発話を用いると、語法的には不正確であるため、聞き手がその不正確な部分を補って組み立てなおして理解しなければならず、話し手が本来の意図を聞き手に伝えたというよりは、聞き手がかなり主体的に思考しているだけにすぎないということ。東浩紀的に言うならば、誤配の理論というか。

 だから、そういった聞こえた英語を機械的に文字に起こしてみて意味がつかめないものは、基本的に教材としては不向きであるという。確かになあって。創作も含めたコミュニケーションってシンプルな伝達ゲームに見えてそこが難しいんだよな。
 ルンゲ・・・じゃなかったホームズも以下のようにトラバース夫人級に怒っております。

that in these little records of our cases which you have been good enough to draw up, and I am bound to say, occasionally embellish.
You have degraded what should have been a course of lectures into a series of tales.
――by sherlock holmes
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