シェイプ・オブ・ウォーター

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆」

 きみは中国料理店に行くたびに水槽の魚を逃がすのか。

 けんこさんオススメ映画『シェイプ・オブ・ウォーター』を900円で鑑賞。観客は自分の他にメガネの女性ひとり。レイトショーでわざわざデルトロ映画っていうのは、こやつ相当の手練だなってことで話しかけたら、案の定ただものじゃなかったw『パンズ・ラビリンス』はもちろん、『ヘルボーイ』もさらってて感服というか。映画ブロガーだったりしてね。

 で、自分の方はデルトロ感が強すぎて正直ついてけなかった(^_^;)魚人とのミュージカルとか、アデランス的な件とかこれはギャグでやってるのか?みたいなw
 庵野秀明とかもそうだけど、下手すれば自己満足というか、いや自己満足なんだよな、この人らはwこの人たちと同じオタク感性がある人には中毒的にハマるんだろうけどね。はまらない人は、なんかデートで終わりの見えない買い物付き合わされているような、そんな切なさだよね。

 ほいで、この監督は一点透視図法的な構図好きだよね。パンズ・ラビリンスでもやってた。これは『パディントン2』でも思ったんだけど、ちょっと構図を狭くとって、視線を低くすると、見慣れた風景もファンタジックに撮れていいよね。スペインの不幸な少女でも、南米の知能の高いクマでも、南米で神と崇められていた魚男でもいいけど、異形の者の視点というか。

 まあ、でもこの映画絶賛している人が女性ってのもなんとなくわかるんだよな。つまり、彼女らはもう同族の異性つーか、人間の男にうんざりしてるんだな~っていう(^_^;)
 乱暴で、下品で、汚くて、デリカシーなくて・・・もう人類に絶望した女性の最後のフロンティアが魚人とのアバンチュールなわけですよ。
 やべ~な、オレ達、魚人に負けるのか・・・みたいな。確かにオレ達増毛できねえしな・・・

 そう考えると、確かに女性ってあんまり異性の見た目って男ほど気にしてないのかなって思う。重要なのは、どれだけ自分を大切にしてくれるかどうかで、そこさえ満たせばあんまり種族は問わないっていうか。採用のポイントがやっぱ違うんだよね。
 実際に、イヌやネコにそれを(勝手に)見出して、アムールを感じている人もいそうだしな。

 つーかネコで思い出したけど、にゃんこが丸かじりされてたよなwあのシーンは新しかった。イヌやネコって、子ども以上に欧米の映画では生存するからな。
 ちょっとイヌを爆死させた帰ってきたウルトラマンとか狙ってるのかな、とかwあのエピソード(怪獣使いと少年)も孤独な少年と、社会に居場所のない異形の者との交流だしね。

 まあ、ああいうエログロ描写がなんともデルトロっていうか、だから、グロって別に残酷な描写をやればいいのかっていうとちがくて、なんというか、背徳感っていうか、インモラルな部分を人はグロいって感じるのかもしれない。
 それが残酷な描写なこともあるし、そこまで露骨なシーンじゃなくても、コンプライアンス的な規制で絶対守られてそうな、それこそネコみたいなのがあっさり殺されると、おおっ、そういう映画かって、見てる人は一気に不安になるというかね。この監督ほんとに頭おかしいぞ、みたいなw
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