『風と翼:REVIVE』脚本⑧

回想
忍者学校幼稚園の先生
「今日は母の日です!そこでこの企画!
お母さんの絵を描きまっしょいのコーナー!!」
子供の頃のつばさ「・・・・・・。」

「パパ・・・なんでつばさにはママがいないん?」
「それは・・・パパとママはちょっと喧嘩しちゃってね・・・
ママは出てっちゃったんだよ・・・」
「じゃあ、仲直りすれば帰ってくるんだよね・・・?」
「つばさ・・・」


「うう・・・」
謎の地下研究施設で目を覚ます翼
「い・・・生きてる・・・??」
遠くで機材を点検している白衣の男。
明智「おめざめだ。」
「あなたが助けてくださったんですか・・・?」
「そだよ」
「ありがとうございます・・・」
「あいつらとキミが互角にやりあってるのを見てたら、つい応援したくなっちゃってね」
「あなたも織田信長の手下なんですか?」
「不本意ながらね。僕の名は明智光秀。
もともとは足利総理のもとで文科省の事務次官をやってたんですけど、信長さんに強引に引き抜かれてここで研究開発をしています・・・」
「研究・・・?」
「非合法でやばいやつね。でも、そのおかげであなたが今生きている・・・」
植木鉢を持ってくる明智。
「君には見覚えがあるんじゃないかな」
「それって・・・」
「ハイ。望月村の土壌のサンプルです。
正直、ここに運び込まれたときの君の体はむごいの一言でしたよ。
全身黒焦げで目玉なんか取れかかっててね・・・」
「う・・・嘘ですよね・・・??」
「だが、この植物から私が抽出したエキスで君の体組織は再生した・・・右腕を見てごらんなさい」
右腕の傷が全くなくなっている。
「・・・!傷が・・・!!」
「甲賀の奥義を見よう見まねでやってみたんだ。すごいでしょ。すごいよね。」
「これが望月村を狙った織田信長の目的・・・?」
「それだったら平和なんだけどね・・・会長の目的はこちらさ。ついておいで」

電動の扉が空くと、奥に核ミサイルが並んでいる。
「核ミサイルは全部で193本。
旧今川重工さんの施設で世界中の国の数だけご用意しました。」
「!!!」
「自然科学ってのは面白いものでね・・・どんな病気やケガも治癒する薬草を育てる土壌から、プルトニウムを凌ぐ核燃料が取り出せる・・・新世紀のハーバー・ボッシュ法ってところかな」
「なんてことを・・・!」
「核戦力が一部の国に偏っているからよくないって信長さんは思っているみたいで、ここにあるミサイルを一本ずつ世界中の全ての国に試供品として配るんだって。
そしてこの核ミサイルの作り方を全世界にネット上で配信するんだってさ」
「そんなことしたら・・・」
「望月村の所有者は世界の支配者になるでしょうね」
「こんな恐ろしい計画をあなたは黙って進めてるんですか!!?」
「いや~正直怖いよね。怖くてたまらないよ。
でもさ、社会人てのは上司の命令には逆らえないわけでね・・・
信長さんに推薦状に協調性無しって書かれちゃたまんないわけ。」
「なら、私がやる・・・」
「そう言うと思ったよ。だから君を助けたんだ。」



セスナ機で伊賀の国へ向かうカイト。
「人間死ぬ気になれば飛行機も操縦できるんだな・・・」
眼下には火の手が上がっている。
「伊賀エージェンシーが壊滅してる・・・!遅かった・・・!!」
セスナ機を胴体着陸させるカイト。
「車輪出すの忘れた・・・」

伊賀エージェンシーメインゲート――
人が倒れている。
駆け寄るカイト。
「あ、あなたは、クビになった長門の代わりに隊長になったモブの人・・・!」
モブ「不覚であった・・・
こちらの情報は全て織田側に筒抜け・・・間者がいたようだ・・・」
「大丈夫ですか?しっかり・・・!百地さんは!!??」
「うう・・・社長は信長に捕らえられた・・・」
「そんな・・・!」
「織田軍は甲賀に向かった・・・
次は甲賀忍者を滅ぼすつもりだ・・・急げ・・・」
気を失う。
「モブの人・・・!」

無人の社長室へ行くカイト。
ふと、デスクの固定電話に気づく。
最終履歴に発信する。
「はい尾張財団です・・・」
電話を切るカイト。

(伊賀忍者の言うことは絶対信じちゃダメです。)

「・・・・・・。」
社長のデスクの引き出しを開ける。
機密と書かれた分厚いファイルが出てくる。
「コード:REVIVE・・・?」
ファイルを開くと、翼の部屋にあったのと同じ翼と百地の写真が閉じてある。
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