ヒトラーを欺いた黄色い星

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆☆」

 ユダヤ人を嫌うことと、ユダヤ人をガス室で殺すことは違う。

 vicさんお勧め映画。
 ナチス政権下では、ドイツに住むユダヤ人は全員ゲシュタポに捕まって強制収容所送りになったイメージがあるけど、ベルリンとかに終戦までけっこう潜伏してたよっていう話。
 実際にベルリンに潜伏した四人のユダヤ人の証言がついていて、わりとドキュメンタリー映画だった。NHKスペシャル的な。
 当たり前だけど全てのドイツ人がユダヤ人を迫害したわけではない。市井の人々だけではなく、なんと高級官僚や、ドイツ軍の将校ですらユダヤ人を匿ってくれた人がたくさんいた、と。
 ドイツ人将校のお屋敷なんかパーティであんなに軍人がいるのに、そこで働く家政婦がユダヤ人だと気づかない!
 ドイツの軍人「黒い瞳だな、ユダヤ人かね?」ユダヤ人家政婦「ユダヤ人は絶滅したのでは?」一同爆笑「わっはっは!」おしまい(^_^;)わからねーのかっていうw
 実際、民族的とか人種的なレベルではユダヤ人ってのはいなくて、ユダヤ教信者=ユダヤ人なわけだろう。
 これは本当に、オタク狩りみたいなもんで、例えば、仮に第二次世界大戦でユダヤ人を物理的に根絶したとしても、その後、再びユダヤ教が評価されて、信者さんがついちゃったら、ユダヤ人は復活するってことになるわけだから、どだい無理がある計画ではあるんだよな。だからさ、もうどう考えても、当時の八つ当たりなわけで。
 でもさ、こういう、ユダヤ人を救ってくれたドイツ人がいたよっていう事実をユダヤの人たちの方から証言してくれるのは本当にありがたいよね。おのれドイツ人!みたいに憎悪だけになっちゃうと、こうはいかないし、そいで、ドイツ人の方から、ユダヤ人匿ったドイツ人だっていたんだぞ感謝しろ、みたいに言うのも、ちょっとまずいじゃない。

 そういえば、こういうユダヤ人迫害映画の邦題ってだいたい『ヒトラーのうんちゃら』って付けられることが多いけど、ヒトラーをかばうわけじゃないけどさ、これってちょっとどうなんだろうというか、すべてのドイツ人がユダヤ人を迫害したわけじゃないのと同様に、すべてのドイツ人がユダヤ人迫害に反対したわけじゃないわけであってさ。
 それをさもいい感じにヒトラーを悪のシンボルにしてスケープゴートというか、ナチスドイツの所業をこの人に全部押し付けちゃえ的なことにしちゃうと、また同じことが起きるぞというか、まあ、実際に起きつつあってさ、そういう懸念はあるよ。
 だから『ヒトラーの忘れもの』も、『ドイツの忘れもの』だとちょっと衝撃的すぎるなら、『ナチスの忘れもの』くらいでよかったんじゃないかとかね。
 というか、『ヒトラーの忘れもの』も『ヒトラーを欺いた黄色い星』も、原題はヒトラーってついてないしな。
 つまりヒトラーに全部押し付けちゃえっていうのは、日本の配給会社の思惑なのかもね。ドラえもんの映画じゃないんだからさって思うよな。『ヒトラーの大魔境』とか。『ヒトラーの鉄人兵団』とか。
 多分さ、今後こういう悪のシンボルにされそうなのが、トランプさんなんだろうけど、これもさ、トランプさんに投票したアメリカ人はたくさんいるわけでさ。
 内心(やべえ、投票する奴間違えた!)って思っても、まあいいや、全部トランプに騙されたってことにしようとかやってる限り、同じ過ちを繰り返すよね。
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