通信大学生活クライマックス
2018-12-08 22:13:36 (5 years ago)
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- 雑記
素晴らしい。
いやはや、年末ですな。今年は私には珍しく、すでに年賀状を仕上げてしまいました(いつもは年が明けてから干支を描いてる)。
そして当初の計画通り、通信大学のすべての単位は、年内での取得が濃厚で、これに関しては6年間も通っていたわけだから、本当に感慨深いものがあるよ。というか、年が明けたら達成感を凌ぐ虚無感に打ち勝てないんじゃないかっていう。
そもそも、思い返せば28歳くらいの頃、30代になると記憶力が大暴落するという風の噂を間に受けて、頭がまだまともなうちに記憶力が必要なことをやろうということで始まったこの企画、ずっと心残りだった自然科学の勉強もできて結果的に大満足です。しかしここまで長いことやるとは思ってもいませんでした。
残すは、図書館司書のスクーリングだけなんだけど、まあ、今までの軌跡を簡単に振り返ってみたい。
公民
当時経済学にメチャメチャハマっていたこともあり、また、理科のコースに時期的に入学できなかったということもあり、なんとなく最初に選んだジャンル。
経済学では数学を扱うものの、なにしろお金の話なので抽象的なモデルを弄るわけではなく、わりと楽しかった。
政治学と社会学と哲学はあれだ、元々そこそこ好きで素養があったため特に苦戦はせず。
そして法律学!こいつが公民においての強敵(とも)でした。とにかく使っている専門用語がわかりづらい。多分、無知蒙昧な下郎を騙すためにわざとわかりにくく作っているんだろうけど、法律に関してはコンテキストがすごい独特で、かつ、紛争処理の話なので学んでいて嫌になりました。試験も二回くらい落ちたのかな。
地歴
地理学は結構面白かったな。地名を丸暗記とかは大嫌いなんだけど、そういう地誌学は大学ではそこまでフューチャーされず、ジオロジー要素が強かったわけで。
歴史は、あれだね。今また単位を取り直せって言われたら絶対無理だね。
特に日本史のある単位のレポートの合格判定が鬼畜で、殺意を覚えたくらいで、というかさ、私もそこそこ読解力はある方だと思うんだよ。なのに、ダメ出しの要点がわからないからね。この単位だけは諦めて放送大学でとろうかなって思ったくらいだもの。
そして西洋史。試験範囲が西洋史全てという恐るべきテストだったなあ。よく暗記できたよ。もはやトイトブルグの森の戦いしか覚えてないよ。
理科
倍率5倍の入試を突破し、入学することができました。面接試験でケミカルの先生と意気投合できて本当に良かったです。
生物学は、試験範囲が西洋史並みに鬼畜で、とにかく広かった。ただ、改めて生物学の基本をおさらいできていい経験になった。あと実験に関しては、先生がすごい講義が上手な先生で優しく、まさかこの人があんな鬼畜試験を出題しているとは、人は見かけによらなんだというか。そしてこの先生が学部長だったっていう。
物理学の実験はかなりハードだったんだけど、これが理系大学の世界だって体験できてよかった。自分でデータを集めて、考察し、論文としてまとめる、とにかく主体的にやらないとダメだってことだよね。試験は結構数学的要素が強くてやや苦戦。桁が大きくなりがちで、ケアレスミスをするんだよね、私は。
地学の先生も厳しかった。が、地質学に関してはかなり本格的に教えてもらえた。フィールドワークもやらせてもらえたしね。こういう世界なのかっていう。タモリさんとか好きそうだよなっていう。ただし、天文学や気象・海洋学は先生の専門外だったため、全くのノータッチ。独学で学ぶことになった。
化学は、とにかく先生も良かったし、テキストも超面白かった。私が最も苦手意識があるのが化学だったんだけど、こういう教科書だったらさぞ面白かっただろうな、と。
いきなりモルなんて言われてもなあ。
特別支援
障害者教育概論だけとった。こういう勉強は現場でかなり役に立つと思って。
ただ、本当に1つしかとってないので免許は持っていない。
特に難しいのは、私もその疑いがあるけれどボーダーの人たちだと思う。身体障害者の人とかは見た目でわかるけどさ、自閉症スペクトラムなんかはパッと見て障害があるようには見えないじゃん。そういう認知されない人っていうのが人知れず困っているという。
あと、どこで障害かどうかを線引きするかも難しいよね。どうしても差別的な側面があるじゃん。
でも、場合によっては線引きされてホッとしたっていう場合もあるからね。難しい話だよね。
数学
学生時代、高校一年生の半ばで脱落したんだけど、結果的に最も成績が良かった。
私が数学に強かったのか、数学の先生方が甘かったのか、多分後者なんだけど、数学はレポートがさ、計算だからさ、腕があまり疲れなかったのは助かったよ。社会とかきつかったもん。
最も特殊な思考が必要だったのが、代数学で、これは高校までの数学とは全く違うなと思った。本当に数学だよね。数という概念そのものを研究するという、かなりメタ的なやつ。
だから、レヴィ=ストロースとかそういった構造主義と近いよなと思ったら、クラインの四元群ってここから来てるのか!とかね。
あと、統計学は面白かったな。これは経済学と一緒で、具体的に使えるからね。有用性が高いというか。科学の研究って誤差がつきものだから、統計学は知ってて損はないよね。まあ、私は科学者じゃないけど・・・
ただしコンピュータのスクーリングが多すぎて、高校の数学の免許は諦めた。取れたところで、私にはうまく教えられないしな。自分自身が理解がふわふわだし(^_^;)
英語
何を血迷ったのか、最も苦手な教科も手を出してしまった。
当然成績は最悪。よく単位取れたなって感じ。
ただ、英米文学史の成績は優で、やはり国語と社会のスキルがものをいった感はある。
この出来心がきっかけで、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』をちゃんと読んだり、ジェレミー・ブレットの『シャーロック・ホームズの冒険』をちゃんと視聴したりできたので、いい経験にはなった。やっぱり、イギリスって好きなんだよな。上品ぶった皮肉がいい。
そして、そのアンチテーゼとしてアメリカがあるのもいい。本当に下品だもんな、あの国。
国語
現役で最も得意だっただけに、あっさり撃破って感じ。成績も数学に匹敵する。
ただし、日本の文学ってやっぱりあまり肌に合わないなって思った。
つまらなくはないんだけど、やっぱり和辻哲郎じゃないけれど、湿度が高い国のせいかジメジメしてるんだよね。なんだったんだよクラムボンって。
私が好きな作家は福沢諭吉くらいだよwあの人の文体はハッキリしていて気持ちいいよね。
情報
何を血迷ったのか、これからは小学生にプログラミングを教えるというので、出来心で学習してみた。
そもそもコンピュータってどういう了見で計算しているんだろうっていう素朴な疑問はあったので、それが多少は解消されて面白かった。あとは物理的に集積回路ってどうやって作ってんだろうっていうのはあるよな。
すごい小さいわりに、わりと丈夫というか、素手で触っても全然バグらないじゃん。そういう表面加工されてるんだろうけど、あれなのかな、アリは踏み殺せるけれど、バクテリアは小さすぎて無理っていう話なのかな。
プログラミングの単位は、なんか職業訓練的というか、資格の勉強みたくて、ちょっと肌に合わなかったな。私はアカデミックな奴が好きなんだよね。
ただ、正常にコンパイルできた時の喜びはちょっとあるよね。本当に一文字でも不備があったら機械の野郎は機嫌を損ねるからね。
図書館司書
在学期間が余ったので、おまけで取ってみたTHE資格の勉強。
私は本を読むのは好きだけど、本を管理するのはあまり向いていないような気もする・・・でも最後まで頑張りたいと思います。
いや~こうやってまとめると、すごいことやってきたなあって感じだな。これじゃあ、めちゃくちゃ勉強が好きな人みたいじゃないか!
もともとはさ、漫画のネタ作りに役に立つだろっていうのもあったのにね、いつしか漫画そっちのけで単位の鬼になってたからね。
今後は大学の勉強もなくなることだし、漫画を心機一転描いてみたいです。割と画力もそこまで衰えてないし。これに関しては、また改めて別の記事で。
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