高幡不動への旅(おそらく最終章)

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 4泊5日という平成最後にして最大のスクーリング旅行が終わりました。
 長かった・・・!初日でもう心折れかけたもんな。なんか体調が悪くて。暖房が効いてるのはありがたいんだけど、むしろ暑くて、さらにNO加湿器なので喉がやられて、休憩ごとに外に出て涼んでいるという、文明の矛盾というか。
 でも、まあスクーリングは前日入りしたんだけど、その際にY氏と創作論について語り合ったり、上野でフェルメールを見たりしたのは楽しかった。

Y氏との対談
 具体的な話の内容に関しては、Y氏がブログの記事にまとめてくれているんだけど、なんか最近では、SNSに月に6枚くらい漫画を描くだけで、プロとして食ってける人がいるんだそうな。めちゃくちゃ羨ましいんだけど、要点はそこじゃなくて、その漫画の制作法だという。

 なんか、背景や効果をすべてコンピュータのアプリケーションのテンプレートで済ませちゃっていて、ほとんど自分で描いてないという。選んでいるだけ。選んでパッチワークしているだけ。だから6ページの作業も一日かからず終わっちゃうという。
 で、多分、この人は割り切っているというか、もともと自分の作品についてこだわりみたいなのがないんじゃないかって話になった。
 テクノロジーが進めば、当然こういう人たちも出てくるだろうと。今やHTMLとか習わなくてもネットで情報を発信できるのと一緒で、漫画制作もいろんな意味で敷居が下がったんじゃないかと。

 もともと漫画制作って、話考えて、ネーム切って、下書き書いて、なぞって、トーン貼って、とめちゃくちゃ手順が多く、めんどくさいこと極まりないわけで、その割に読者には一瞬で消費されるという、もう、少年少女が、自分もやってみようと軽い気持ちで始められるような職業でなくなりつつあったから、こういうツールは、そう言う意味では業界的には追い風な面もあるのかな、と個人的には思ったり。
 だから、まあ、初心者の練習用としてはいいけど、それでプロが現れたっていうのはすごいなって話なのかもな。

 でも、やっぱり漫画を描くのが好きじゃなくて、漫画家としてチヤホヤされたいだけっていう人のほうが絶対多いと思うんだよ。
 そういう人はさ、こういうツールだったり、絵を描かなくて済むラノベ作家や、ストーリーを考えなくて済むピクシブ画家(そんな職業はあるのか)とかに、ためらいなく流れるだろうな、と。
 で、インスタグラムでも、バーチャルユーチューバーでもいいけど、努力はしたくないが目立ちたいという人が、今ではネットによってフリーパスで世の中に出ていけるわけで、だから本当にすごいのは、そういう目立ちたがりの承認欲求がビジネス的なインセンティブになるぞと、プラットフォームを設計した人なんだよな。つまりプログラミング出来る奴が強いんだっていう。

 そうなると、怒りが創作の原動力である。なんて時代じゃないわけで。北斗の拳かよっていう。古いだろっていう。
 まあ、自分は社会問題を題材にした漫画ばかり描いてたから、怒りが創作意欲になっていたのかもしれないけれど、そういう動機でやりたいわけじゃないだろうから、まいっちゃうよね。
 認められたいっていうのは私にもあるんだけど。キズナアイとか、この腐った世の中に鉄槌を食らわすために始めたわけじゃ絶対なさそうだもんね。
 
フェルメール展
 @上野の森美術館。ここって現代アートとかサブカルチャーに迎合した世俗的かつ軟派な美術館だと思ってたんだけど、こういう正統派もやるんだって感じ。
 で、フェルメール。だいたいB2くらいのサイズのカンバスに、左に窓があるおなじみの部屋でモデルさんや小道具をマイナーチェンジしていて描いているから、どことなく写真スタジオ的なんだけど、一説にはカメラ・オブスキュラ使っていたらしいから、やっぱり施設的な制限があったのかもしれない。

 17世紀のオランダってわりと市民階級が豊かだったから、絶対王政期の王侯貴族以外にもパトロンがいて、それが顕著に分かるのが、こういった一般市民の生活を描いた風俗画なんだよね。
 本当にただの酔っぱらいのオヤジとか、家事を投げ出してリュートに夢中な主婦を批判意識なくありのままに描いてるのがいい。
 これがバルビゾン派とかだと、さりげなく階級社会を批判してたりしてるんだけどね。あの絵が、アルコール依存症やセックス依存症を啓発しているとは思えないわけで。タッチが無邪気なんだよね。

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 おまけ:こんどうのまんじゅう屋さん(くまのケーキ屋的に)。2個買ったら、さりげなく袋に4個入れてもらえました。こういう美しき気配りがなのだろうか。
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