自慢肯定論

 今の子どもは、自分の将来像が「内向き傾向」で、自分や家族の幸せを願い、小さい時から親孝行とか考えてたりして、「世界や国や社会を変えてやる」なんて大きな夢のある子は少ないようです。
 この話、本当かどうか知りませんけど、とにかく私が思うに、自分より若い世代を中心に、いい人や優しい人は増えたような気は確かにしないでもないです。
 で、それは悪く言えば、視野が狭く、周りの空気ばかり読んでいるような消極的な子が多いとも言えるのですが、でもそれで全然いい気もします。
 テロリストなんて本気で世界変える気で暴力行為やってるわけで、彼らは視野が広いっちゃ広いですからね。他の価値観認めないから狭い気もするけど。

 金森俊朗先生によれば「今の子は今を生きているという充実感や、これからを生きる希望が持ちにくいという生きづらさを抱え、自己肯定感が低い」と言います(『子どもの力は学びあってこそ育つ』60ページ)。
 そのことで言えば、「よく自分の自慢をする男にいい男はいない」という女性のガールズトークがあるんですけど、私は「自慢のひとつも言えないような男の人も男の人でどうなのかな」と思います。
 今の女性には、変に自己主張して場をこじらせない、事なかれ主義な草食系男子が今人気なのかな?それともここでいう自慢男って、自分の自慢ばかりして、人のいいところを見ようとしない人ってことなのかな?それは嫌だな。
 
 今はモノも情報もあふれていて、民主主義だし自由にやりたいこと出来るのに、今の若い人が多くを望まないとはどういうことなのだろうと思います。
 それともそういう夢や野望はあるんだけど、それを人前で話すのははしたないと思っていて、そっと自分の胸だけにしまっておこうって感じで、礼儀が正しいってことなのかな?

 私は自分の話をするのって好きだし、悪くないと考えています。人の武勇伝とかすごい話を聞くのも結構好きです。それが自慢でも、自分の失敗談でも、なんか自分のことを他者に伝えることで、己をさらに知ると言う事ってあるし、アイデンティティの形成って、他者とのささいな衝突やもめ事を避けつづけて、当たり障りのない人間関係をやっていてもうまくいいかないと思うんです。
 人間関係ってそんなスマートにできることじゃなくて、もっと泥試合で、恥さらしの連発だと思うし、それによって自分がどんな人間なのか分かるってことも大いにあると思うんですけどね。
 
 まあ優しい、いい人が増えてくれることには越したことはないのですが。それに視野広がっても特にいいことないですしね。宇宙とか考えても虚しくなるだけだし(笑)。
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