「しりとり侍」がダメでも懲りずに「数取り団」

 バラエティ番組のあり方をBPOとバラエティ番組制作者が議論するシンポジウム「バラエティ番組向上委員会」が行なわれたそうですが、このシンポジウム自体が番組として面白いです。
 いつも思うんですけど、こういったテレビ批評番組、こんな朝にやらないで、もっと人が見る時間帯にやったらいいのに。けっこう面白いし。
 この放送時間帯(朝五時半)が、テレビ業界がBPOの意見なんて本気で相手にしてないってことを物語ってるのかもしれませんけど。それともいいスポンサーがつかないのかな?

 このシンポジウムの中で、TBSのバラエティ番組「リンカーン」の製作者の人が「ユートピアのゴムパッチンの伸びる限界を探るコーナーで、視聴者からすごいクレームが来たんだけど、あれはスタッフが裏でちゃんと安全性をテストしてて(ということは50メートルゴムパッチンをスタッフさんもやったんだろうなw)本当は大丈夫なんだけど、それを番組内で言っちゃったらつまんないじゃん」とか言っててけっこう笑えました。
 というか、そんなこと(裏で事前にテスト)みんな知ってるだろうし、本気で「あれは危ないからやめろ」ってクレーム付ける人って単に文句何でもいいから言いたいだけなんじゃないのかと思います。
 だって称賛にしろ苦情にしろ、テレビ局に意見出すのなんて正直面倒くさいし、それでも文句をわざわざ言うって言うのは、なんか何でもいいからストレスをどこかにぶつけたいのか・・・とにかく凄い攻撃性・・・ネットでもそうだけど、どこの世界でもこういう人っているんだろうな・・・。
 で、こういう輩を相手にしなければいけない、現在のテレビ業界の心中お察しします。というか辛いのは現場の制作スタッフですね。クレームが直接現場じゃなくて、上層部に行って、そこから間接的に怒られるようですから(そもそも全ての人が笑える番組なんて本気で作れると思ってるんですかね?)。
 テレビ業界って、自衛隊、警察に次ぐ強固なヒエラルキーの世界らしいので、そんな中でもタブーに果敢に挑戦するスタッフの熱意はすごい。

 テレビの制作に携わる人がこういうこと言っちゃダメなんだろうけど(だから私が言う)、やっぱり今のテレビがダメなのは視聴者の責任でもあるし「何でもかんでも作り手のせいにするなよ」とは思います。
 結局面倒な手間をかけて意見言う人は文句を言う人が多いから、その業界をダメにしてしまう(実は全然懲りずに同じことやったりしてるから、バラエティ番組の未来は決して暗くはないと私は思うんだけど)。
 対応策は「くだらなくて面白かった!」と言う肯定的な意見を持っているのに、めんどくさくて現場に意見を発信しない私たちが積極的に意見を言う事なんだろうけど・・・やっぱり面倒くさいなあ。すいません。
 でも今のテレビって本当につまらなくなったのかな?番組のクオリティは高いし、マーケティング戦略は行くとこまで行ったんじゃないかと(これによって番組の内容が時に画一的となるのは問題。時間帯とかずらせばいいのに・・・)。
 結局、単にみんなテレビに「飽きた」ってだけなんじゃないのかな?
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