浅草キッド

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 ダメですよ師匠、せっかちなんだから。どうせ死んだら誰かが燃やしてくれんだからさ、わざわざ自分で燃やすことないでしょう。

 メリークリスマスです。これを観たいがためにネットフリックスに入会した(あと、『ドント・ルック・アップ』)。
 深夜に働くのが年齢的にきつくなってきて、土曜日のNキャスを引退したたけしさんだが、ひとり監督のたけし愛に溢れたこの映画に触発されて、依然として創作意欲がすごいそうだ。すごすぎる・・・ミケランジェロとかピカソの勢いだよな。自分なんか、まだ年賀状のトラが仕上がってないもん。

 深見千三郎師匠については、原作読んだことあるから知ってはいたんだけど、当時新興メディアだったテレビにアレルギーがあって、ほとんど映像資料が残っていない伝説の芸人だそうな。
 現在生きてたら、「なにいユーチューバーだ?おめえこの俺にそんなもんやらせようってのか!?」とか、めちゃくちゃ怒りそうだよな(^_^;)
 後輩やおねえちゃんにおごるお金がないなら飲みに行かないなど、誇り高き人だったらしい。たけしさんのお母さんといい、そういう武士的な気質の人にすごい影響受けた感じはするよな。

 まあ内容については、もういろんなところで絶賛されているので、改めてここで言うことはない(重複するだろうし)。一緒に見てた奥さんも感動してたしね。もう、最高レベルの映像化としか言えない。
 強いて一言で言えば、コンパクトに良かった。物語をちゃんと適正な尺に収めるって本当に大切だよね。

 この前、とあるネット漫画の続きが気になっちゃって夜更かししちゃってさ。なんかすごいことなってるけど、これ、どうやって作者はお話畳むんだろう?って気になっちゃってさ。
 このヤマで、てっきり物語が完結するのかと思いきや、なんかその後もだらだら続いちゃってさ、結局落としどころがわからなくなったのか、意味不明の最終回で終わってた。オレの睡眠時間返せっていう。

 ああ、これは『LOST』などの海外ドラマや、『20世紀少年』などの浦沢漫画と一緒のパターンだ、みたいな。毎回、次回が気になるような演出をするんだけど、特にすべての伏線を回収するグランドデザインがあるわけでもなく、実は自転車操業的な延命をしていただけっていう。
 商売としてはいんだろうけど、結局読後感は最悪だからね。

 お話って構造的に本来落とすべきところって決まっていて、そのヤマ(完結のチャンス)を一度逃しちゃうと、もうグズグズで終わるしかないんだなってつくづく思った。
 そんなことになるなら、いさぎよく一回終わらせちゃえばいいんだよね。で、そのあと仕切り直しで続編やってもいいんだからさ。

 そう言う意味では、人の人生も落としどころってあるんだろうなって思うよね。
 たけしさんがタレントとしてすごい息が長いのも、定期的に自分の人生を完結させているからなんだろうな。浅草芸人編、漫才師編、落語家編、映画監督編、ニュースコメンテーター編・・・みたいに。本当にマルチに新章突入しているからな。

 オレは二回も人生切ってきたからよ。
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