HEAVEN INSITE's Blog

　なんつーもんを日曜日に見せてくれてんだ、三谷幸喜。

　もう、月曜日からまともな精神状態で働けない・・・(´；ω；｀)自分ってあまりドラマとか映画とかでうわ～って感情持ってかれない方なんだけど、今回は萎えた。絶望した。
　そもそも、ガイドブックに書いてあったあらすじを読んだ時から胸糞悪かったんだけど、今後はこんな粛清が毎週続くわけで、見てて嫌になった『新選組！』の後半よりも辛いかもしれない。
　基本的にはコメディタッチというギャップがある分、本当に辛い『アウトレイジビヨンド』だと思います。
　片岡刑事は後白河法皇だよな。『アウトレイジビヨンド』映画館で観た時から思ったもん。「頼朝追討の院宣を出しといて、今度は義経追討だあ？てめえの舌は何枚あるんだコノヤロウ！」あ、これは池内組長か(^_^;)

　さて、源頼朝ひどすぎるだろってツイッターでは阿鼻叫喚だったけど、冷静に頼朝の立場で考えてみると、ああするしかなかったよな。
　不良だらけの荒れたクラスの担任になっちゃった、わりと育ちのいい教師が、今後一年間クラスをコントロールするために最初にやるのは、クラスのリーダー格を押さえつけちゃうことだからね。これに失敗すると学級崩壊待ったなしだしな。
　男の子って、「オレがボスだ」って最初に見せつけちゃうと割と素直に従うからね。女子は違うと思うけど。
　それに、頼朝が対峙してるのって、神奈川のヤンキーどころか首狩り族だからね。
　そんな野蛮な連中、心から信じろって言っても難しいものがあるよな。慕ってくれているのはわかるけど、やっぱりめっちゃ怖いだろ。顔が怖いのよとか言ってたし。
　こんな反乱がまた起きたら、今度は本当に殺されちゃうかもしれないしね。

　上総広常を演じていた佐藤浩市さんが言っていたけど、最期は「あれ？オレの立ち居振る舞い間違ってたの？」って感じでやられちゃったのも、すごいリアルでよかった。
　『古畑任三郎』で毎週殺人事件起こして人間を葬ってきただけあって、三谷さんって殺害シーンが妙に生々しい時あるんだよな。『真田丸』の室賀正武（黙れ小童）とか。
　ボスである源頼朝に対して、みんなの前でもタメ口なのがまずかったんだよな。本人には悪意がなくても、相棒みたいな、対等な関係に風に見えるもんね。
　多分、上総介のあの横柄な態度に対しては、頼朝も個人的にはそこまで気分を害していないと思うんだよ。裏で怒っているっていう描写もなかったし。この人が加勢してくれたおかげで、平家を巻き返せたわけで、恩は感じていると思うし。
　でも、今後の体制づくりにどうしても非情にやるしかなかったんだっていう。「あれは謀反人だ」ってセリフは自分に言い聞かせているっていう。
　上総介殿がもう少しピュアじゃなかったら、素直な男じゃなかったら、多分、みんなの前では頼朝にかしずいて、頼朝と二人きりの時だけ「武衛、飲もうぜ」とかやってたと思うんだけど、そこまで器用な人じゃなかったんだよね。

　ちなみに、「かずさ」と言うと、『ときめきメモリアル２』で八重さんの声を演じた村井かずささんが思い出されるんだけど、奇しくもこのドラマの八重さんも、ときメモ２の八重さんみたいな展開で小四郎殿が攻略してて（よく２年間耐えた！）、村井かずさに縁があるドラマだなと思いました。