『風と翼:REVELATION』脚本⑩

深夜
ニュース「次のニュースです。
昨日、大地震で崩壊した首都移転予定地の陥没穴から、鬼に似た生物が這い出てきたという目撃情報が相次いでいます。」
現地リポーター「こちら現場の陥没穴です。我々取材班はここで2時間カメラを回していますが、鬼は一匹も現れません・・・」
目撃者「わりと警戒心が強くて、すぐにどこかに隠れちゃうんですよ・・・
しかし、AIロボットの事故に次いで、鬼騒動とは・・・勘弁して欲しいっすね・・・
・・・あ!いました!あそこにいます!」
リポーター「カメラさん回して!うわ、うんこを投げつけてきました!!
鬼が笑っています!撮れてる!?」
カメラマン「レンズにうんこがついて無理・・・!」



東京へ向かう装甲キャンピングカー
翼「現実に鬼がいるなんて、未だに信じられません・・・」
ハンドルを握る千代女「動物園から逃げたゴリラってことはないの?」
金吾「動物園のゴリラが自衛隊の基地を襲って武器を強奪するわけないじゃろ。
わしは若い頃、鬼殺隊で何匹か鬼どもを退治したことがある。鬼退治なら任せろ。」
武器の手入れをする長門「よし、危なくなったら、このじじいを置いて逃げよう。」
金吾「・・・え?」
メガネをかけている八重「一応、妖怪図鑑を入手しました・・・」
長門「水木しげる先生の漫画じゃないのか、それ・・・」
八重「え・・・?で、でも・・・役に立つかなって・・・」
翼「八重さんお願いします。」
八重「ええと、日本で最後の鬼が確認されたのは平安時代で、最大最強最後の鬼の酒呑童子が退治されて以降は、地獄に引っ込んだみたいです・・・」
千代女「いったい何年前の話・・・?」
八重「西暦990年だから、約1000年前ですね・・・」
長門「じじい・・・貴様は一体何歳なんだ?」
八重「とりあえず、この本に書いてある鬼の弱点を集めました。」
東急ハンズの袋をひっくり返し、クリスマスリースを並べる八重。
長門「ここでクリスマスパーティでもするのか?」
八重「ひいらぎのトゲトゲが苦手みたいです。」
長門「それが事実なら、クリスマスリースを地面にばらまいとけば、敵の動きを封じられるな。」
八重「それと・・・イワシの頭を焼いた煙・・・桃の木・・・イヌ、サル、鳥類全般・・・」
長門「・・・弱点多すぎねえか?」
千代女「・・・ほうっておけば、都内のハトとカラスが退治してくれるんじゃない・・・?」
翼「でも・・・この刀でないと、鬼は殺せないそうです・・・」
長門「そういや、お前そんな太刀持ってたか・・・?」
翼「鶴姫一文字・・・私の父の形見だそうです・・・」
長門「社長が・・・?」
その瞬間、キャンピングカーに火炎弾が飛んでくる。
千代女「危ない!!」
キャンピングカーの周囲に張った結界にぶち当たる火炎弾。
急ブレーキを踏む千代女。
雪原の向こうに火炎放射器を担いだ平将門が立っている。
千代女「お・・・鬼よ・・・!」
長門「よし、じじい、お前の出番だ。クリスマスリースを好きなだけつけてやるから行ってこい。」
トイレに逃げ込む金吾「あたた・・・急に差し込みが・・・」
長門「あ、こいつ内側から鍵をかけたぞ!」
翼「・・・私が行きます・・・!」



自衛隊入間基地
バリケードを超えて侵入してくる無数の鬼たち。
自衛隊員「撤退!撤退だ!!」
兵士たちを追いかける鬼たちの眉間にペンが飛んできて突き刺さる。
バタバタと倒れる鬼。
丹羽「柴田さん!こいつら無限に湧いてきます!キリがないっす!!」
部隊を指揮する柴田
「気合だ!武器庫を奪われたら形勢逆転されるぞ!!」
襲ってくる鬼をくないでいなしながら滝川
「気合と言われても、どんなダメージを与えても1~2時間でケロッとしているからな・・・
権六(柴田勝家のこと)、いっそロケットランチャーで跡形もなく吹き飛ばしてはどうだろう?」
丹羽「やっこさんらの再生時間が稼げるかもしれませんね。私も、もう投げる万年筆がありませんよ。」
鬼たちをまとめてスープレックスで地面に沈める柴田
「いや、それだと我々が圧勝してしまう。翼たちが地獄にたどり着くまで、ここでひきつけなければならぬ。」
鬼の攻撃をクリップボードで受け止める丹羽
「あんばいが難しいなあ・・・!」
滝川「その翼というおなごに魔王は倒せるのか・・・?」
柴田「できる。このワシに勝ったのだから・・・」



関東山地の雪原
将門「ヌハハハハハハ!!今日のごはんは焼肉か!!??」
火炎放射器を上空に撃ちまくる将門。
千代女「危ない!みんなキャンピングカーから出て!!」
長門「結界が張ってあるんじゃないのか?」
千代女「式神結界は天井がないの!」
長門「キングザウルス3世スタイルかよ!!」
八重「火炎弾が降ってきます!」
慌てて、キャンピングカーから飛び降りる一同。
上空からキャンピングカーに火炎弾が降り注ぐ。
キャンピングカーのトイレの中でクリスマスリースを握りしめて震えている金吾。
大爆発するキャンピングカー。
八重「はあはあ、助かりました・・・」
燃え盛るキャンピングカーの残骸を見て翼「頭領は・・・」
千代女「あらやだ、忘れてた・・・」
長門「大好きなトイレと死ねたんだから本望だろ・・・」

将門の隣に歩いてくる義経「仲間を見捨てるとは・・・どっちが鬼か分かりませんね。」
義経を見てキュンとする八重「か・・・可愛い・・・」
長門「あのちっこい少年も鬼なのか・・・?」
義経「みなさんはじめまして。わたしは戦争博士の源義経です。
みなさんがAIを避けてこちらのルートで地獄に攻め入るのは計算していました。」
長門「ああ、そうかいコナン君。で、たった二人で私達を止めようってのか?」
義経「伊賀忍者三大上忍の藤林長門守さんですね・・・
ピストル、サブマシンガン、手榴弾などの完全装備をして、高校球児一人に敗れた伝説の忍者だということは、くもんで予習済みです。」
長門「そうそう・・・っておい!」
義経「となりは、甲賀忍者の望月千代女さん・・・強力な結界を生み出せる歩き巫女・・・警視庁の八重かをり警視・・・秀吉の暗殺に挑んだ凄腕のアサシン・・・」
目を輝かす八重「わ・・・私のことも知ってくれているんですか?」
千代女「八重ちゃん・・・」
翼を見る義経「そして・・・正義の女神上杉謙信・・・
我々の野望のために、あなたにはここで死んでもらいます・・・」
翼「私の名前は百地翼です・・・!」
義経「あれ?おかしいな・・・チャレンジでは、上杉謙信って・・・」
長門「その参考書はどこで売ってるんだ・・・」
将門「つーことで、その翼ちゃんをおれっちに差し出しな。でねえと痛ってえ目にあわすぜ?」
義経「進研ゼミでご存知かと思いますが、我々鬼は決して死にません。つまり、戦で敗北することはないのです。」
八重「なぜ、地上に奇襲攻撃を・・・」
義経「絶対勝てる戦争をしない国家はありませんよ。」
将門「人口問題だよ。オレたちは死なないから、地獄が足りなくなっちゃってさあ・・・」
義経「将門将軍・・・!」
将門「なんだよ、黙っておくことか?
お前ら人間が地上の環境を破壊し尽くす前に移住しとかねえとさ、取り返しのつかねえことになるだろう?心配するな、あんたらの次の住処は用意しておいてやるよ、上部マントルにな。」
お札を取り出す千代女「そっちにも差し引きならない事情があるのはわかったわ・・・でも、こっちも地上を鬼に譲るわけにはいかないのよ・・・」
義経「交渉決裂ですね。」
義経がラジコンのコントローラーを取り出しレバーを押すと、背後の崖から戦車の群れがものすごい勢いで駆け下りてくる。
義経「九五式重戦車の鵯越です。」

旧日本軍の戦車隊に怯える八重「・・・こ・・・降参したほうがいいんじゃ・・・」
刀を抜く翼「ここを突破して、カイトさんを救う・・・みなさん力を貸してください・・・」
長門「背後は任せろソードダンサー。」
そう言うと、八重のメガネをとってしまう。
目つきが変わる八重「平和な世の中に不要な驚異は排除する・・・」
長門「だそうだ。」
千代女「来るわよ・・・!」
義経「戦車隊撃てえ!!!」
4人めがけて一斉射撃をしてくる戦車隊。
千代女が慌てて4人に結界を張る。
結界にぶつかる榴弾。
砲撃の煙で視界が遮られ乱戦となる。
長門「戦車の弱点は上からの攻撃だ!」
翼「さすが、操縦経験者・・・!」
刀で戦車の主砲を両断していく翼。
長門は手榴弾を戦車のキャタピラにかませて脱輪させていく。
長門「忍法プライベートライアン!!」
ワクワクする将門「あいつらやるなあ!」
義経「将門将軍!望月千代女さんを先に始末してください!
あの人が死ねば、相手チームの防御力は大きく落ちます!」
将門「え~」
義経「赤本では、千代女さんの戦闘力はほぼゼロです!
あなたのマントルランチャーで簡単に殺せます!」
将門「おれっち、一応武士だぞ。弱いものいじめはなあ・・・」
義経「戦争に弱いものいじめもジャイアントキリングもない!
もういい、私が仕留めます!」
弓矢を取り出す義経
「矢尻には南海のイモガイ、アンボイナの毒が1000mg!
刺さったら即死確定!望月千代女覚悟!」
矢を剣で跳ね返す八重「そうはさせない・・・」
義経「くっ・・・」
八重「毒物及び劇物取締法違反で逮捕する・・・!」
八重に向けて火炎放射器を発射する将門。
将門「油断すんな義経!」
義経「すまない・・・!」
火力を調整する将門「こんな結界、オレッチが溶かしてやる!」
最大火力で火炎放射器を発射する将門「4000ケルビンの熱々のマントルをくらいやがれ~~!!」
4人の式神結界が押されていく。

千代女「く・・・!ダメ・・・防ぎきれない・・・!」
敵の背後に現れる金吾「わしの出番のようじゃな・・・」
千代女「お父さん・・・?」
翼「頭領危険です・・・逃げてください!」
長門「絶対お前の出番じゃないぞ・・・!」
金吾に気づく義経「望月金吾・・・甲賀忍者の総帥・・・」
金吾「やい、鬼ども!わしはお前らの弱点を知っとるぞ!」
将門「じいさん、本当か?」
義経「はったりです!」
金吾「誰が魔王信玄を生み出したと思ってるんじゃ・・・
お前ら鬼は地下生活が長いじゃろ・・・」
顔つきが変わる義経「・・・将門将軍!あの老人を殺せ!!」
将門「ほうっておいても寿命で死ぬだろ。」
太陽が地平線から登る。
金吾「そう、お前ら鬼の弱点は・・・!」
太陽光線が金吾のハゲ頭によって増幅され将門と義経を照らす。
金吾「太陽拳!!」
目を押さえる義経「め、目が!!!」
将門「やってくれたな、じいさん!!」
金吾に向けて火炎放射器を発射する将門。
金吾「これがわしのラストエクスプロージョンじゃ~~~!!」
火炎放射器に向けて強烈な屁をこく金吾。
超大爆発。
その衝撃で雪崩が発生し、義経と将門と金吾は戦車隊と共に雪に埋まって消えてしまう。
翼「頭領~~~!!」
千代女「お父さん!!」
長門「見事だ、むき卵・・・」
八重「二階級特進です・・・」
雪に埋まっている金吾「お~い生きてるって!!助けとくれ~~!」



自衛隊入間基地
撤退していく鬼たち。
レフェリーをしている丹羽「鬼たちが逃げていきます!」
鬼に関節技を決めているショートタイツの柴田「なんとかしのいだか・・・」
セコンドをしている滝川「もしかして・・・夜しか活動できないのか・・・?」
丹羽「ナイトミュージアムスタイルなんですね・・・」
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